謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

そして決戦の土曜日(ボゴタ・コロンビア)

2008-03-29 06:28:41 | 3rdミッション 南米
決戦の土曜日(ボゴタ・コロンビア)

2008.03.29(土)

 ついに・・・

 待ちに待ったこの日がやってきた・・・

 ボゴタに・・・ここまで滞在していたのは・・・

 ある大事な標的を・・・

 どうしても仕留める為だけだったのだ!!

 そのターゲットは「トーレ コルパトリア」

 開いているのは土日と祝日のみ。

 この48階建てのビルの屋上が「ミラドール(展望階)」になっており、そこからボゴタの全景を眺めるのだ!!


 プロフェッショナルとして街の全景ポイントは・・・
 治安に不安がない限りは外せない場所である・・・


 朝はまあ雲は多いけど・・・晴れているといって良いだろう・・・

 そして展望台に登る時間は・・・

 まあ太陽が頂点にある12時前後。

 時間計画は完璧だ・・・


 そしてトーレ コルパトリアに近づく途中に・・・

 暗雲が立ち込める・・・


 これがそのトーレ コルパトリア
 


 私の中で理性が囁く・・・


 (こっこれは・・・

 こんな天気に登っても良く見えないんじゃ・・・

 やっやめた方が・・・)





 その時、私の中で・・・


 眠っていた野獣(といってもチキンです)が起き上がる!!



 『男とは・・・例え可能性が100%なくても・・・

  残りの0%に賭ける生き物である・・・』





 私は・・・


 その「0%の可能性」にすべてを託し・・・

 このミラドールを登ることにした・・・




 そして・・・




 登って少しは大丈夫だったのですが・・・

 まだ大丈夫なとき。まあ近い場所を写したので・・・



 すぐにどんどんと雨が・・・

 空模様はこんな感じ、そして窓には思いっきり水滴が・・・
 



 これでは街の景色も・・・


 ちなみにこの先に旧市街の赤い屋根が見える筈だった・・・







 ・・・




 ・・・・・・






 この為に・・・






 動かずにボゴタに5泊も居たのに~・・・!!





 あっ!あんまりですの~!!











 プロフェッショナル・デューク東城・・・


 今回の決戦で気付いた事がある・・・




 「0%は賭けちゃ駄目ぇ・・・!」



 と・・・・

博物館都市(ボゴタ・コロンビア)

2008-03-28 05:44:54 | 3rdミッション 南米
2008.03.28(金)




 コロンビアの首都ボゴタに到着したのは24日の月曜日、メキシコシティー以降の久しぶりに洗練された(あくまでも中南米でです)都会で旧市街は古いままの街並を良く保存し、そして新市街には高層ビルが乱立する・・・



 私の好む都市である。

 街は平穏そのもの、安全を感じる。



 そう、かつて見たことの無い程の大量の警官と軍人が街中をパトロールさえしていなければ・・・


 ちなみにこれがモンセラーテの丘から眺めたボゴタの全景。夜景を見に行きたいと確認してみたら危ないから止めておけと注意された。
  







 ・・・









 ・・・・・








 本当は危険なんじゃ・・・





 まあいい、コロンビアといえばナイトライフで有名な国だが、ボゴタには博物館都市として名を馳せている・・・

 えっ?誰が言ったかって??

 まあ首都だから博物館が多いのは当たり前だし・・・たいていの首都でもその国一番の博物館都市となっている訳だし・・・

 まあ独断だがいいだろう・・・


 私は先ず第一に街並を歩いて楽しむことをしているが、時間がある限り博物館を訪れている。

 自慢するが私は博識であることから、その国の歴史や芸術、美術に興味が尽きないからである。

 それに世界遺産巡りと同様に、博物館を数多く訪れていると勝手に「あ~、この人ただ街をぶらぶらしているだけじゃなく、博物館を一杯訪れていて・・・きっと知的な人に違いない」と勘違いしてももらえるのだ。

 大事なのは「旅行の世間体」

 この一言に尽きるだろう・・・


 今回ボゴタでは週末にしか市内を一望に見渡せるタワーに登ることができないので暇でやることがなくなって博物館を色々と訪れた訳ではない。

 あくまでも私の知的好奇心のなせる業なのである!!



 私が訪れた博物館、中まで紹介すると数が多すぎるので,というよりは中を見ても何がなんだか全く分からなかったので外観だけで紹介していこう。
 


 先ずはシモンボリバルの別荘として建てられていたボリバルの館。
 えっ?シモンボリバルって誰かって??自分で調べなさい!!


 そして、警察博物館

 ここのハイライトはパブロエスコバル(昔のメデリンカルテルのボス)の逮捕にまつわる展示。
 警察官がガイドとしてついてくれて約1時間。しかも無料と大満足。

 国立博物館

 かつて刑務所として使用されていたので外観は要塞みたいになっている

 黄金博物館にボテロ寄贈館と貨幣博物館

 黄金博物館が改修の為にボテロ寄贈館と貨幣博物館の場所に移っている。
 黄金博物館の黄金の筏と黄金の部屋が見れなかったのは無念。
 でも貨幣博物館は帰るときに記念コインをくれる!!
 ちなみに全部無料とこれもありがたい。

 コロニアルアート博物館

 スペイン統治時代の宗教画や調度品を展示、あまりヒットせず・・・

 考古学博物館

 ついつい行ってしまったが・・・まあ国立博物館を見てれば良いのでは・・・??

 7月20日博物館

 1810年7月20日、コロンビアはスペインからの独立を宣言。ということで その市民決起を記念する博物館。中に1810年ごろのボゴタの地図が展示されており地図好きとしては嬉しい・・・

 サンタクララ修道院

 宗教画の展示も凄いが実はまったく分からなかった。ただ教会その物の厳粛な雰囲気はかなり見ごたえがあった。




 ここでせっかくだからついでに博物館の上手な見方を講義しよう。

 まず、博物館に入ったら地図を良く見ること、どう見て回れば最短時間で回れるかということを良く考えてそして回り始めたら立ち止まらない考え込まないを基本に徹底的に動き回ること。

 対象物は一瞥すれば十分なのである。記憶に残れば印象的だったのだろうし、残らなければ少なくとも当人にとってはどうでもいい物であるからだ。

 そして、こうすれば一日に何軒もの博物館を訪れられるから効率的なのである。

 まあ記憶に何も残らないという欠点もあるが・・・


 

 そんなボゴタに博物館数多くあれど・・・


 ハイライトといえばなんといっても「19世紀博物館」であろう・・・


 私はガイドブックを丹念に読み・・・ここの博物館の価値を・・・

 行く前から熟知していたのだ!!


 これはその某ガイドブックからの引用だが

 「19世紀の文化がどんなものであったかを、骨董品のコレクションで再現するユニークな博物館。家具や調度品を並べて19世紀のフランスの家を再現してみたり、そのころのクスリ屋にどんなものがあったかを実際に並べてみたりしている。アールヌーヴォーのガラス工芸や絵画のほか、衣類などの服飾品も展示され、当時の生活をかいま見ることができる。見学には必ず女性職員が案内役としてついてくれる。ただし、解説はスペイン語のみ」


 と書いてある・・・

 この博物館の価値がどんなものだか・・・

 これで分かっただろう・・・



 そして私はこの「19世紀博物館」をボゴタでの博物館のフィナーレとして楽しむことにした。


 これがボゴタ最強の「19世紀博物館」


 

 学割でチケットを買い、少し待つと一人の人間が現れる。

 「ハーイ、私はカルロスです。ガイドをするのでよろしくお願いします!!」

 彼は・・・

 とっても良い男だった・・・

 一つ一つの展示品を丁寧に説明し、そしてこちらからの質問にも何とか私が理解出来るようにと一生懸命説明する。

 それに「おはよう、こんにちは、こんばんははあなたの国ではなんと言うのですか?」

 などと聞いてきてフレンドリーなグッドガイだった・・・


 私は満足して博物館を後にする・・・


 筈だったが・・・


 でも・・・


 何か予期していたものと違う・・・



 ガイドブックをもう一度開いて読んでみる・・・


「19世紀の文化がどんなものであったかを、骨董品のコレクションで再現するユニークな博物館。家具や調度品を並べて19世紀のフランスの家を再現してみたり、そのころのクスリ屋にどんなものがあったかを実際に並べてみたりしている。アールヌーヴォーのガラス工芸や絵画のほか、衣類などの服飾品も展示され、当時の生活をかいま見ることができる。見学には必ず女性職員が案内役としてついてくれる。ただし、解説はスペイン語のみ」



 「むむむ・・・」


 ガイドブックには・・・


 確かに・・・


 「"必ず女性職員が案内役としてついてくれる"・・・」


 とあるではないか!!




 コロンビア=美人で有名。



 ということは・・・




 コロンビア人女性職員=美人


 の筈だったにちがいなかったのだ!!



 今の私はスペイン語免許皆伝。「ジ・ョ・ノセ(わかりません)」と「ノーコンプレンド(理解できません)」の2刀流を巧みに使いこなす名人である。


 博物館の展示品などどうでも良かったから・・・


 案内役を務める彼女に巧みなスペイン語で近づいて・・・

 アバンチュールを楽しみにしていたのにぃ~・・・!!


 そしてその為だけに学割とはいえ大枚(多分80円ぐらいでしょうか?)をはたいて、それにわざわざ最後に回してこの「19世紀博物館」を訪れたのにぃ~・・・




 それに"必ず"とは100%の筈だ!!




 なぜ私には"男性職員"がついたのだ~!!






 キィィィィィィィィ~!!








 そしてその夜、ホテルでそのガイドブックの投稿用紙に、目を涙にぬらしながら一心不乱に送る記事を書くデューク東城がいた。



 その内容は

 「前略、私は旅行には必ずガイドブックを揃えて持っていく者で、特に貴社のガイドブックを今まで愛用してきたと自負しております。ガイドブックで何が重要かというと最新の情報です。旅行者にとって情報とは時として生死をわかつ物であり、軽はずみな記事を書いて読者を混乱させるのはガイドブックを出版する会社にとって恥ずべきことであると思います。

 今回私がこうして筆をとったのも、貴社の記事を鵜呑みにしたばかりに、危険な目に遭い心身ともに甚大なダメージを受けてしまったことからであり、今後の旅行者の為に訂正が必要であると考えたからです。
 そして今後は貴社の与える情報によって無用な混乱をして、他の旅行者が窮地に陥ることのないようにと考えましたので、私のささやかな体験ですが最新の情報をお伝えいたしたく、こうして手紙をしたためました。

 貴社の06-07年版「ペルー エクアドル ボリビア コロンビア」版のガイドブックのコロンビアに関する記事ですが○○○ページにある"19世紀博物館"の紹介でこう訂正してください。



 必ず女性職員が案内役としてついてくれる ×

         →

 必ず職員が案内役としてついてくれる。  ○  」



 と・・・

予告、「天下無双」

2008-03-25 10:03:59 | 3rdミッション 南米
2008.03.25

ホームページ「激闘の記録」に新作「第20話 天下無双」をアップ。

つい最近までいたベネズエラでの話です。



あらすじは・・・


[剣を旅]に置き換えて、天下無双を狙う現代の剣豪[プロフェッショナル デューク東城]

その背中にはいつでも[天下一旅行者(てんかいちツーリストもの)]の旗竿が翻っていた!!

そして今日この日、また一歩天下無双に近付くべくベネズエラはメリダに到着したデューク東城に...

何故か予期出来なかった[セマナサンタ]の壁が厚く立ち塞がる!!


はたしてこの壁を無事に乗り越え、また一歩天下無双への道程に迫ることが出来るのか??

どうする!ゴルコサーティーワン!!




となります。

興味のある方は一読してください。

内容が無いことは予めお断りしておきますが・・・

ちなみに現在はコロンビアの首都ボゴタです。

このあたりの記事は後ほど・・・

グッバイエンジェル(カラカス/ベネズエラ)

2008-03-16 07:47:08 | 3rdミッション 南米
2008.03.16

3月13日...

パナマシティーからフライトでカラカスへやってきた。

カラカス...

南米1治安の悪いと言う評判。

いくら私が[プロフェッショナル]と言えども...

用心するに超したことはない。

空港について、外に出たのは1500時頃。

外はまだ明るいが...街まで一時間かかることを考えると、そして治安の悪いカラカスで荷物をもって動き回るという愚行を避けるためには迷わずタクシーだ!!

さっそく値段を確認する...


[幾らだ...??]


[60ドル....]


[...]


ここでタクシーに乗るのは止めにしよう...

取り敢えず市内に出るシャトルバスに乗って市内に到着してからタクシーだ。

しかし...空港で係の制服をきて身分証を持った人間が闇両替を持ち掛けてきたのは笑える。
ここでのレートが信用できないから20ドルだけ闇両替してバスに乗る。

これがシャトルバス




市内に到着して当初サバナグランデ地区にあるホテルを取ろうと考えていたが、タクシーに何故か断られ続け、やむを得ずパルケセントラル地区にあるロンプラに載っている安宿へ。
1日分の宿泊費を払ったら無一文になったので、夕方またカピトリオ地区まで行って闇両替、安宿をでるとき[ここは危険だから注意して!]と言われたが、背に腹は変えられない。

まあ夜出歩かず、用心すれば...何とかなるだろう...

無事に両替を済ませ...

1日目が終わる...



宿泊している地区。
ホテルの人も他の人も危険だから用心しなさいと言っていた
泊まりたくてここにしたんじゃないやい!!



南米最初の日が終わったのだ...


そして14日

今日は考えなければいけないことがあった。

ベネズエラ...

ここで最大の見どころといえば...


迷わず[エンゼルフォール]であろう!!

世界最大の落差を誇るこの滝のすごさは、落差が1Km近くあることから下に到着するまでに霧状にかわってしまう事である!!

私は首都狙撃が本来の任務だが...

これは見逃すわけにはいかないだろう!!

やる気は満々である!!


そして...早速ガイドブックを見る。

ふむふむ...


シウダードボリバルへ行って...


ツアーを取って...


約300ドル...!!


あれっ??

何だか知らないけど...

80ドルくらいで行けると思っていたが...


300ですと!!!

ご無体な...!!


それからの私は...


思い乱れに乱れまくる...


市内を観光中も...

ちなみにこれはトーレオエステとその屋上から見たカラカスの景色。ふむぅ~!都会ですの!!







頭の中からエンゼルフォールが離れない...

もう1つ考えなければいけないのは、エンゼルフォールズはこれから私が行く方向と正反対になることだ...


俺は首都狙撃手...

カラカスはもう見たから充分ではないのか??






そして16日...


エンゼルフォールを諦めて...


メリダ行きのバスに乗る私がいた...




バスの中...






遠く離れゆくカラカスの街...





そして行く事を止めたエンゼルフォールに想いを馳せながら...






独りこう呟く...






[グッバイエンジェル...俺に...天使は似合わない..]





と...

出会い、運命の人(パナマシティー・パナマ)

2008-03-12 09:07:24 | 3rdミッション 中米
2008.03.12


 サンホセから約17時間かけてパナマシティーへ到着したのは10日の事だった。

 私にとって中米最後の国である。

 ついたその日は、次に南米へ飛ぶためのチケットの購入と、それと疲れてもいたので休むことにする。



 明けて11日


 出会いは・・・突然にやってきた・・・




 運命の人・・・

 私自身無神論者でもあることから・・・

 世の中で「運・不運」こそ付き物だが・・・、「運命」ましてや「運命の人」などは夢物語に過ぎず・・・

 そんなことは迷信だと思っていた・・・



 しかし・・・・


 その天使はあまりにも突然に・・・


 私の元に舞い込んできた・・・


 その人が・・・私の泊まっているバックパッカーズに来たのは忘れもしない11日の朝・・・


 以前アンティグア、そしてコスタリカで出会っていたので知らない中ではなかったが・・・

 その憧れの君との出会いはサードミッションが始まって以来、実に3度目である・・・


 「こんな偶然って・・・」


 3度目の正直と諺にも言う。


 そう、この人と私は・・・・


 「赤い糸」で結ばれているのに違いないのだ・・・


 胸のドキドキはもう止まらない・・・



 しかし、その方はもう翌日(12日)に日本に飛び立ってしまう・・・・


 私にしても13日には・・・次の目的地へ飛び立ってしまうのだが・・・




 デートに誘うなら・・・


 3度目に出会った今日、この日しかない・・・


 はやる気持ちを抑えて、パナマ市の観光に誘う・・・


 その「君」は・・・・


 私の提案を快く受け入れてくれた・・・


 何となく「私に対して好意を抱いている」というよりは「シェアしたら安い」という感情が見えてはいたが・・・


 でも一度一緒に行動したら・・・


 「ムフフッ・・・、グフフッ・・・、テヘヘッ・・・!!」

 「なっなんぼのもんじゃ~い!!(自分を見失っています)」





 そして私はこの「運命の人」と共に・・・

 パナマ運河を・・・

船が運河を通行する所
 

ゲートはこれだけの水位差になる。
 

 旧歴史地区を・・・

 カスコビエホ地区にあるメインのカテドラルと教会


 カスコビエホ地区から見たパナマの新市街



 パナマビエホ(スペイン人が最初に入植した地)を・・・
 


 そしてディナーを共にして・・・

一緒に食べたステーキ



 夢のような時間をすごしたのだ・・・・




 でも・・・


 私は旅行界で「ファーストチッキン」の異名を欲しいままにする男・・・

 「ナイーブ」と「シャイ」を両親に生まれ育ってきた私には・・・


 その憧れの君に・・・・


 肝心な言葉はまだ伝えられていなかった・・・



 そして翌12日・・・


 その「方」は日本に去り行く日・・・


 別れの時間がやってきた・・・


 最高に切ない・・・その瞬間が・・・

 
 私はツーリスト、流浪の身。


 これは所詮は実らない想いかもしれないが・・・


 自分のこの、胸に溢れんばかりのこの気持ちを、この願いを!


 伝えるのは・・・


 もう今しかない・・・



 意を決して・・・


 瞳を覗き込むように眺め・・・



 ゆっくりと息を吸い込んで・・・



 ついに私は告白したのだ!!







 「あっ!じゃあ日本についたら、私の家までこれを郵送して下さい・・・」


 ・・・



 ・・・・・・


 


 その人は私の目を優しく・・・包むように見つめ返し・・・


 誰よりも爽やかな笑顔でこう答えてくれた!



 「頼まれたら力を発揮する"男"、この高田(仮名)です!!しっかり任務を全うします!!」



 ・・・・




 ・・・・・・・



 悲願成就!!





 そう、パナマで郵送したら料金も高いし、スタッフの評判もあまりよろしくないから安全に届くとも限らないので・・・


 もう日本に帰る彼に・・・


 ここで送る筈の私の荷物を託したのだ・・・



 「ちょっと重いけどすまん・・・(中身は集めている地図やガイドブックなのでコンパクトながら重いのです)」



 もちろん郵送代も手渡している・・・


 旅行を始めてもう4年目に入っているが・・・


 こんなグッドタイミングでこんなお願いが出来たのは・・・


 彼が最初だった・・・・



 彼は・・・


 日本に到着したならば必ずこの任務を全うしてくれるに違いない!!



 なぜなら私にとって彼こそが・・・



 私の荷物を無事に届けてくれる



 「運命の人」



 に間違いないのだから・・・・





 これで心おきなく・・・



 南米に突っ込める・・・


 最初の狙撃地は・・・


 「機械の体をタダでくれる街・・・・」


 乞う?ご期待??






 そして最後に「運命の彼」にこう一言・・・


 「あっ!じゃあ本当に荷物をよろしくお願いしますね~!!」


 と・・・

そしてサンホセ(サンホセ・コスタリカ)

2008-03-08 09:06:20 | 3rdミッション 中米
2008.03.08


 サンホセに到着して1日経過。

 バスの時刻の絡みでさすがにワンデイ・ワンキルとはもういかないが、サンホセの観光は今日一日のみだ。明日の昼、ここを出てパナマへ・・・

 街を観光して、ホテルでくつろぐ、コスタリカは治安がいい・・・

 そして・・・

 困ったことにネタが何もない・・・


 まあいい、所詮私の記事は「質より量」


 適当に書いて写真でも貼っておけば良いだろう・・・




 サンホセの象徴、国立劇場。右はその夜景。
 


 そして国立博物館


ワン・デイ・ワン・キル(中米3カ国)

2008-03-06 09:11:21 | 3rdミッション 中米
2008.03.06


 スペイン語を捨てて・・・

 南に下って来た筈だが・・・・


 不思議と周りからはスペイン語だけ聞こえてくる・・・


 まあいい


 俺には既に関係のない話だ・・・



 3月4日、1200時にエルサルバドルの首都、サンサルバドル(エルサルバドルの首都)に到着。

 着いたバスターミナルから次に移動するのに使うバスターミナルまで30分ぐらい歩いて、そのバス会社に併設しているホテルに宿泊を決める。

 有名なTICAバスだ。

 そして矢継ぎ早に観光をする。

 ここは私の持つ最大速度を発揮する場所だ。

 予定では、サンサルバドル(エルサルバドル)1泊、テグシガルパ(ホンジュラス)1泊、マナグア(ニカラグア)1泊で3首都を3日で仕上げる計画だからだ・・・


 「ワンデイ・ワンキル(一日一殺)」


 心を捨てて機械に戻った私には・・・当然の事だ・・・


 サンサルバドルの観光に大体3時間


サンサルバドルの通り
 

メトロポリタン・カテドラル。門の所の絵がかわいらしい
 


 そして翌03.05日、0530出発してテグシガルパ(ホンジュラスの首都)に1300時頃・・・


 今度はマナグア行きに早朝発のバスのあるKING・QUALITY社のバス亭へ歩いて行き、ホテルもそこで取る・・・

 そして矢継ぎ早にテグシガルパ観光を・・・


 カテドラルとビジャロイ博物館から見たテグシガルパの全景
 

 ホテルのすぐ近くのショッピングモール付近からのテグシガルパの夜景
 


 全て予定通りだ・・・


 そして翌03.06日・・・

 これも早朝0600時発、マナグア(ニカラグアの首都)には1330時に到着。

 ガイドブックに載っていたバス停の場所が変わっていて、少し歩く羽目に遭い、また次はサンホセ(コスタリカ)行きの早朝初のバスのあるTICAバスだったのだが、人が少し並んでいただけなのに発券に時間がかかり、ようやく観光し始めたのが1500時。

 郊外にあるメトロポリタンカテドラル。デザイン的に面白い。
 

 廃墟になった共和国広場前のカテドラルと国立宮殿
 

 琵琶湖の3倍とどうほめていいんだか良く分からないマナグア湖。水は汚い。
 


 中米で一番治安が悪いという評判と、街を歩く人の少なさ、閑散とした様子はいい雰囲気ではなかったが無事に観光を済ませ・・・


 ここも翌日の朝0700時に出発・・・

 コスタリカ行きはどうしても夕方から夜着になるために・・・

 流石にもう1日1殺はできないが・・・・

 まあ予定通りにいっているといって良いだろう・・・


 難点を言えば駆け足で観光していた為に・・・


 記憶に殆ど残っていないが・・・


 まあ写真を撮っていたので記録には残っている・・・


 「旅行は記憶より記録・・・」



 マシーンと呼ばれるこの私の・・・


 どうやら本領発揮の時が来たらしい・・・

アディオス・アンティグア(アンティグア・グアテマラ)

2008-03-04 08:32:39 | 3rdミッション 中米
2008.03.04


 スペイン語学校に通って1ヶ月・・・
 28連泊という自分の中での一箇所滞在の新記録を更新して・・・
 ついにアンティグアを旅立つ時が来た!

 出発はホテルからシャトルで朝の0500時。

 美人の日本人女性3人と同行という華のある旅立ちだったが、残念ながら彼女たちは空港で降り、そして私はそのままグアテマラシティーのバスターミナルへ・・・


 美女3人の内、せめて一人、いやいや二人、どうせなら三人、エルサルバドルに向かってくれれば両手に花の挙句、ストーカーも大成功、優しく守ってもらえるというツーリスト冥利に尽きるのだが・・・



 このあたりは「プロフェッショナル」を名乗り、旅行を始めた時からの宿命だ。

 甘んじて孤独の道を歩むしかないのだろう・・・


 「えっえ~ん(涙)」




 しかし・・・

 実を言うと空港で別れた3人はスペイン語堪能。私はと言えば学校には通っていたとはいえ、アンティグアで日本人宿に止まっていた為にスペイン語はまったく必要なく来たので・・・・

 この先、私のスペイン語が実戦でどれだけ通用するかが不安である。


 そうこう考えている内にバス停に到着(注:バスターミナルというわけでなく、バスを持っている代理店が小さなバス停を持っている)



 料金は既にホテルで支払っている・・・

 後は乗り換えるだけだ・・・

バス停付近・・・




 しかし・・・

 何やらおかしい・・・

 どうやら私の乗るバスは出発してしまい、次のバスは1230分らしいということだ・・・

 そしてスタッフが何やら話しかけてきているが・・・




 分からん・・・





 スペイン語の研鑽を積んで約1ヶ月間・・・



 辿り着いた現在の境地、それなりの自負はあるが・・・


 どうやら奴等は20年以上は話し続けてきているような堪能さだ・・・


 どうやらこの差が縮まる事はないらしい・・・


 それが悔しい・・・


 しかし・・・


 私に残された道はただ一つ・・・


 私の習ったスペイン語・・・


 その全て等出さなくてもいい・・・


 この先は捨てた!!



 今、この場で・・・


 奴が何を言っているのか分かるための・・・


 その為だけのスペイン語でいい・・・



 免許皆伝の私には・・・必殺技「後の先」がある・・・・

 相手のどんな問いかけにも・・・文法的には100%正しく答えられる技術を修得しているのだ。



 ただし、出すにはタイミングが必要だ・・・


 心を殺して・・・・


 彼のスペイン語に集中する・・・


 そして・・・


 周りの音の全てが消えた・・・



 彼の質問に答えるために・・・


 体の全て、心の全てを集中する・・・



 最早・・・


 自分で流している涎すらも気付いていない・・・


 口元には自然と笑みが浮かぶ・・・


 「うわぁ~・・・この男に・・・俺の習ったスペイン語の全てをぶつけてもいいんだ・・・・」


 

 そして・・・奴が何か聞いてきた・・・


 「○×△■◎◇△○■△○×△■◎◇△○■△・・・・・・」



 彼の問いかけに併せて私の口から自然と言葉が発せられる・・・


 違うのは背負った物の重さ・・・


 そう、答えはいつでも体が知っているのだ・・・・


 そして出た言葉は・・・






 「ジョ・ノ・セ(I don't know:分かりません)・・・・」







 ・・・







 ・・・・・・









 プロフェッショナル・デューク東城・・・・





 ・・・








 ・・・・・・









 ガテシティーにて散る・・・・






 ・・・・






 ・・・・・・・






 その後、英語の話せるものが助け舟を出し・・・


 朝0630時に発車する、1等バスに15ケツアーレス(約220円、予約していたのは2等だったので)に乗ってサンサルバドルに昼ごろつくように出発することが出来たのだが・・・
 

これが追加料金を払って乗った1等バス、ぼろいけどエアコン付。





 これで私はこう決意した・・・



 「スペイン語の螺旋から・・・・俺は降りる・・・・」




 ・・・・



 ・・・・・・・



 そして・・・


 「もう俺には・・・・旅行しか残っていない・・・・」


 と・・・(涙)