謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

勝利を掴んだ男...(カルカッタ・インド)

2007-04-28 00:33:37 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.28



 皆も御存知のように...知らなかったら知ってることにして

 私は「旅行界で唯一のプロフェッショナル」である!


 その私の旅行は”勝利に彩られた歴史”といっても過言ではないだろう...

 些細なことでも「勝利をし続ける」これが”プロフェッショナルのプロフェッショナルたる所以”である...


 今回はその勝利の歴史の1ページ、タバコについて語ってみようか...


 私は1日1箱以上吸うヘビースモーカーだ。これは予想以上に「旅行簿」を圧迫する。
 ただ安いからといってクオリティーの低いものは吸わない...
 それにソフトケースはポケットのなかでクシャクシャになり、「次元タバコ(ルパン3世の次元が吸ってるタバコ)」の様になってしまうのも私の「エレガントさ」が許さない...

 勢い私の購入するタバコは「ハードケースでそこそこに吸えて、一番安いもの」に成らざるを得ない..

 セカンドミッションを開始して、韓国を抜きにすれば常に一箱30-100円ぐらいで購入し続けてきた...
 ルートを見ていただければ分かるように物価の高い東欧は横にジグザグの様なルートを描いている...
 これは「旧ソビエト圏」ならタバコが50円程度で買えることが分かったので日本国籍の所持者に荷物検査が殆どされないのをいいことに時には30箱ぐらい大量購入してタバコの高い国を回り、そしてなくなる前にまたタバコの安い「旧ソビエト圏」に寄って買い足していたというのが一番の大きな理由である。





 えっ?密輸入じゃないかって...


 「ノーコメント」


 にさせてもらおうか...




 そしてトルコの時はそこからタバコの安いシリアでまた買い足しておいているので殆ど損はしていない...
 イラン以降はタバコが安い(私の求めるクオリティーは60-80円くらい)ので殆どタバコの値段は心配になっていなかった...

 たがだか「タバコ」の話だが、こうみてもらえば「私はタバコでもプロフェッショナルとして勝利を続けている」と言っても間違いではないだろう...


 しかし、雲行きはムンバイ移行に急に悪化した...ムンバイで1カートン買って以来は安くてそこそこのクオリティーを持つタバコがなくなったのである。
 モルジブに行く時にはTaxFreeで購入したが一箱150円...
 スリランカでタバコがなくなった時は物価の安い国なのに一箱200円以上...
 ここはまだ耐えられたが...
 その後トリバンドラムからチェンナイまでの10日間、インドでは1箱60円のタバコを愛飲していたのに南インドでは探せず、何とか一箱90円のクオリティーの低いタバコを吸うハメに...

 私の読みとは予想外の出費である。このままでは...タバコ戦線敗北かもしれなかった...


 しかし、私は「プロフェッショナル」である。


 最後の最後には「勝利を掴んでしまうのだ!!」


 カルカッタに到着してすぐにタバコを探す...


 あった!これだ、これこそが「勝利の帝王のこのプロフェッショナルにふさわしい」タバコだ...!!



 そして私は「勝利」を手に入れた...





 
カルカッタで私が手に掴んだ勝利のタバコ「WIN」...ムンバイまでインドで愛飲していた一品!...エレガントです、私って...(多分中国産ではと思いますが知りません)

世界最大への挑戦(カルカッタ・インド)

2007-04-27 22:28:18 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.27


 2007.04.26チェンナイから夜行列車でカルカッタのハウラー駅に到着。

 インド第2の都市だけに駅前の雑踏、人の多さ、はみ出さんばかりの交通量のラッシュ...

  ビックリして思わず一言



 「ハウラッ!!!!」




この「プロフェッショナル」を驚愕させたカルカッタ・ハウラー駅



 





 さて掴みで全ての人を掴み損なった所で気にせずに本題に入ろう





 世界最大に挑む...


 何ともロマンをそそる話ではないか??過去において世界一というのはもう何個も見ているが...

 ここカルカッタにはその「世界最大」の物があるらしい…

 私が行くことを決めた理由は「冒険心」、分かりやすくいうと「バスで簡単に行けるから」である...



 カルカッタに到着した翌日、早速この世界最大への挑戦を試みることにする。
 午前中は用事があり、朝食をとらずにそのまますぎてしまった。食事をとも考えたが「世界最大への挑戦」を前に気は昂ぶっている。午後の12時を回ったところだった。このまま食事は抜きだ!世界最大を制覇し、「マックでスペシャルディナー(フィレオフィッシュセットが好み)」と貼り込んでもいいだろう...


 バスに乗り30分...目的地に到着。


 今回の目的地は「ボタニカル・ガーデン」(植物園)だ。

 インド人5ルピー(15円)、外国人50ルピー(150円)

 というその料金設定からどちらかというと

 「ボッタクリ・ガーデン」

 と呼びたくもなるが世界最大のためだから仕方が無い...泣く泣く50ルピーを支払う...




 そして入口から歩いて20分...目的の”物”が見えてきた...


 林みたいだが...



 これはなんだろうか??そうこれが目的の物...

 世界最大の木、「グレート・バニヤン・ツリー」

 である...


 どう見ても林にしか見えないこの木...実は”始まりは1本”なのである...


木の入口?付近...



お手軽に見れて世界最大の物を制覇したことになる...そのお手軽さは何とも言えずに「このプロフェッショナル冥利」に尽きる...


 さっそくその大本を見ようと覗き込んでもどれが本幹なのかがよくわからない...

 ここはと現地の人に聞いたら看板を指差される...読んでみると...


 「1925年に本幹は取り除かれている」

 の記述が...


 
ちなみに中はこんな感じ、250年前から枝分かれして2000本以上になり、なおかつ本幹がなくなっているのでやっぱりただの林にしか見えない...




 世界最大は確かに制覇はしたが...


 なんか納得はいかない...



 こういう時は気持ちを切り替えよう...


公園内にあったゴミ箱・インド人のセンスって良く分からん。




 そう言えばこの木を見る途中にボートトリップの看板があった。




 木で十分満足できなかったらこれでも漕いでもらって気晴らしでもしようか??

 30ルピー(90円)で30分だし...




 そしてボートに乗り込む...

 あれっ??これって...




 自分で漕ぐヤツじゃ...


 お金を払った手前、キャンセルも出来ずに30分...


 何か悲しくて一人でペダル・ボートを漕がなければいけないのか...

 それに午前中は別の用事があったから朝飯も食べていないのにぃ~...


これがボートトリップの正しい姿勢。カップルでくつろぎ、そしてはしゃぎながらが基本。ちなみにこちらはソリスト(独奏者)のため相棒無し、さそっても断られたの説が...



気合を入れていった世界最大は何とも形容しがたく、そして起死回生のボートトリップの筈が完全に自爆ロードまっしぐらへ...



 何とも釈然としない「挑戦の結果」となってしまったことは、このプロフェッショナルにしては珍しい”痛恨事”であったことは間違いないであろう...

大マンゴーの木(カーンチープラム・インド)

2007-04-21 22:24:34 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.21


 ティルチラパッリからチェンナイに夜行列車で到着、予定通り早朝0500時に到着してしまった為に危うく寝過ごして降りそこなう所だったが何とか飛び降り、次の計画を練る...


 疲れていたがどうしても今日中に見たいものがあった...


 チェンナイから2時間程度の所にカーンチープラムという町があるのだが、ここはヒンズーの7大聖地の一つで多くのヒンズー寺院があり、その中の一つに エーカンバラナータル寺院というのがある。


 なんでもこの寺院の中には樹齢2000年とも3500年とも言われる巨大なマンゴーの木があり、今でもしっかりと実をつけているそうだ...


 数多くのヒンズー寺院をすでに見てきてはいたが、それにしてもなんともそそる話ではないか??

 歌にもある。「君たちキウィ、パパイヤ、マンゴーだね」ではおおとりを飾る程の木なのである。

 この「巨大マンゴーの木」、これは絶対に見逃してはいけないだろう...
 



 早速カーンチープラム行きの郊外列車のチケットを購入。出発は0722だ...

 郊外列車



 カーンチープラムには0930時頃に到着、


 到着したカーンチープラム駅




 私のお目当てのエーカンバラナータル寺院は駅からも見えている...



 駅から歩いて10分もしないできれいな白いゴープラム(塔門)に到着...


  期待感に胸は高鳴り、テンションはあがっていく...



エーカンバラナータル寺院入口の塔門



 この寺院は悪質なガイドが多いとガイドブックに書いてあり、私が入ると同時に声をかけてくるものがいたが当然無視だ。

 カメラの許可を取るのに最初10ルピーと言ってきたが10ルピー渡してもチケットはなし、チケットは?と聞くと20ルピーが正規料金、

 「コイツチケットを切らずに自分のポケットに入れようとしたな...」

 ガイドブックの評判に違わず、外国人観光客に言い寄ってくる連中の質は低い...おまけにチケット売り場でさえこんな感じだから信頼はできない


 ヒンズー寺院は多かれ少なかれ人間が擦れている...建築物や文化としては凄いのに雰囲気から何から常にインド人が駄目にしている...そんな感じだから好きにはなれない...




 でもまあいい...


 「大マンゴーの木...」


 こいつさえ見れれば...




 寺院に入りひんやりとした回廊を歩く...


 そしてお目当ての中庭に...



 んっ???



 
確かにマンゴーだが...





 おかしい...



 何かが...いやっ!明らかに違う...



 俺の見間違いなのか...??



 もう一度良く見てみよう...



 やっぱり...”巨大”ではない...!!








 うーむ...なんとも理解に苦しむ...





 周りの誰に聞いてもマンゴーと言っているからこれに違いないが...どう見ても樹齢2000を超える巨大さとは...







 納得のいかないまま、回廊をとぼとぼ戻っていると私を手招きする男が...



 普段なら相手にはしないがどうしても聞きたくなったので寄ってみる...



 彼の口から衝撃的な一言が...!!
















 「ビッグ・マンゴーツリー。フィニッシュ...!!!」



 「...」




 「......」





 「フィッ、フィニッシュ...!!」








 彼はさらに私を一つの部屋の中に案内して”衝撃の事実”を私の目の前に曝してくる...



 ビック・マンゴーツリーのご遺体...





 何でも倒れてしまってその残骸をこうしてガラスケースに入れて記念に保存しているそうだ...



 

 しかしそれにしても...


 確かに「巨大マンゴーの木」は見れたのだが...


 うーむ、なんだかやっぱり腑に落ちん...

サンセットハンター(南インド・モルジブ・スリランカ)

2007-04-15 15:26:20 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.15



 ゴールをゴールには出来なかったがまたインドに舞い戻ってきた...



 現在は南インド一キレイと言われるコバーラムビーチに滞在中である...





 急に話は変わるが「私は夕日を見るのが大好きである」


 「何故夕日が好きか?」


 それは夕日を見た後で夜景も楽しめるし、なによりも”朝起きれないから朝日は見れない”という理由もあることを付け加えておこう...



 そんな私には「首都狙撃手」の称号の他に「サンセットハンター」としての一面も持ち合わせている、と言わせていただこう...



 そしてここ2週間、首都狙撃手としての目的の他に、もう一つあった目的は夕日を眺めることであった。



 インドの南で、群島モルジブで、そしてスリランカで...リゾートに全く興味の無い私が夕日を見る為だけに訪れたビーチは6つはあるだろう...




 私が見たインド洋、アラビア湾に沈む雄大な夕日の数々...これを日付と共に出し惜しみせずに公開ていこう...








2007.04.01:インド最南端・カーニャクマリ(別名コモリン岬の夕日)









2007.04.02:インド最南端・カーニャクマリ(別名コモリン岬の夕日)







2007.04.06:モルジブの首都・マレの夕日










2007.04.07:モルジブのビリンギッリ島から眺めた夕日









2007.04.08:スリランカ・ポロンナルワの夕日・ここは湖からのショット...







2007.04.11:スリランカ・コロンボの夕日








2007.04.13:スリランカ・ゴールの夕日










2007.04.14:スリランカ・ニゴンボの夕日









2007.04.15:インド・コバーラムビーチの夕日













 「...」












 「...」











 私に水平線に沈む夕日...それを見せなかった数多くのビーチ...










 



 私は声を大にして叫びたい!!














 「サ・ノ・バ・ビーチ...!!!!」

 
 と...

終焉の地(スリランカ)

2007-04-13 18:34:28 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.13





 現在私はコロンボから南へ向かう鉄道の道中にある...


 今まで訪れた国は105カ国、”世界の半分”と異名をとるイランのエスファハーンという街を訪れ、そして”世界を2つに分けるならインドとその他”と噂されるインドを訪れたことにより既に”世界の総ての1.5倍”は見た勘定になる...


 期間としては2年を超え、通常の人が行かないような国にも数多く訪れてきた...



 「もう旅は充分ではないのか??終わりにしても良いのではないのか??」




 しかし、その考えはまだ私には無い。



 私の旅はまだ続く...



 吉永小百合が永遠のアイドルであるのと同様に「プロフェッショナリズム」に終わりなど無いのだ!



 そう思って、そしてそう固く信じていた...






 しかし、終焉の時は意外にあっけなく、そして突然に訪れた...




 人生の大事な瞬間、例えば大学の合否や会社の入社などの結果が必ず人から宣告されるように...



 私の意志とは全く関係の無い所で、私は「私の旅の終焉の時」を迎えたのだ...








 そう、南へ向かう列車...



 辿り着いたその町の名は...

















 「ゴッゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ------------------ル............」

 








 私が辿り着いた終焉の地...















 「............」














 「.....................」














 「へっ?Galle(ゴール)であってGoal(ゴール)じゃないから関係ないって???」














 「へっ??ただの街の名前じゃんかって...??」














 「それにどうせフライトで来ているからまたコロンボに戻らなきゃ駄目だからここをゴールに出来ないだろうって??」














 「.....」











 「ごっごもっとも...」














 やりたかっただけです...生まれてきてすみません...(陳謝)

衝撃の首都アゲイン!(コーッテ・スリランカ)

2007-04-12 18:12:02 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.12


 首都は「スリー・ジャヤワルダナプラ...(通称コーッテと呼ばれる、以下面倒なのと下を噛みそうなのでコーッテで統一する)」


 首都狙撃手の私としたことがミッション開始以来100カ国目で初めて逃すとこだった...危うい危うい...



 ガイドブックにはコロンボは40ページ近く、ここは3ページ...これでは見落としても仕方がないだろう...



 まあ何はともあれ気づいたからには行かねばならないのが「プロフェッショナル」の辛い所だ...



 さっそく市バスを乗り継いでコーッテへと向かう...


 湖畔に付き歩いて市の中心へ向かう...


 そしてみたコーッテ最大の建築物...


コーッテ最大の建築物・国会議事堂・有名な「ジェフリー・バワ」による作品。「えっ?ジェフリー・バワって誰だって??」ガイドブックに載っているものをそのまま鵜呑みにしているからこの私も良く分からん...








 ガイドブックを読んでいて薄々気づいてはいたが...




 コーッテ町並はこんな感じ...



 国会議事堂付近のメインストリート



 コーッテ...、こうなってくると最早街とは言い難い...






 「...」




 「...」





 「みっ見所無さすぎ...」














 これで首都とは...














 「ここ首都”スリー・ジャヤワルダナプラ”、これはこれである意味コロンボ以上の衝撃であった」



 と言わせていただこう...

衝撃の首都・コロンボ(コロンボ・スリランカ)

2007-04-11 17:58:18 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.11


 聖地キャンディーから首都のコロンボへ到着、ヘッドランプをなくした痛手は大きいがそこは「首都狙撃手」として乗り越えなければいけない...


 何でも首都のコロンボは人口が2千数百万人で国土の広さは北海道よりも小さいというスリランカの中で200万人以上住む大都市であり、かつてはアジアとヨーロッパを結ぶ海上輸送の中継地として発達し、この国の経済・文化の中心である。

 ここを見なければスリランカを見たとは言えない、そんな都市であるからだ!




 先に北部を回っていたのであらためてみるコロンボはやはり大都会だった


 コロンボ・植民地時代の名残が多く残るハイソなフォート地区・ワールドトレードセンターのツインビル。



 人々で賑わうコロンボの下町、ペター地区



 
 郊外には有名なバンダーラヤーナカ国際会議場、数多くの国際会議の舞台になった場所...




 現在テロの影響で兵士の検問や「ハイ・セキュリティー・エリア」になっていて写真が取れない場所もいっぱいあったのが残念だが...




 「さすがは一国の首都」



 そう思わせるものが、この街にはあった...



 私はこの国がファーストミッション開始以来ちょうど100カ国目(生涯では105カ国)の記念すべき100番目の首都をここコロンボで迎えたことに満足していた...














 がっ...














 「えっ?コロンボって首都じゃないのぉ~...???」














 そうらしいいのだ!私が首都だけあって流石に等とうんぬん言っていた時に、スリランカ人がちらりと言ってくれたのだ...














 「ここじゃなかったら、じゃぁどこにぃ...」














 「えっ!”スリー・ジャヤワルダナプラ”だって...」














 「...」














 よく見たらガイドブックにもそう書いてある...














 これは「首都狙撃手」としては逃すわけにはいけない...

 
 幸いにしてコロンボから日帰りで簡単にいけるところだ...














 首都よ!待っていろ...!!

甘い街の苦い思い出(キャンディ・スリランカ)

2007-04-10 17:40:23 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.10


 キャンディー...実際のスペルは「KANDY」であって「CANDY」ではないが、なんとも甘やかな響きを持つ名称ではないか...

 ここ古都キャンディーは「スリランカの京都」といった位置づけの場所で、聖地として世界遺産に登録されているだけではなく、郊外に南アジア最大規模の植物園や象の孤児院といった見所もありスリランカ観光のハイライトの一つといってもいい街である...

 今回スリランカは9泊10日の旅だが、祝日ラッシュでその10日の内、6日も祝日になっている...
 スリランカの遺跡巡りは物価が高く「周遊券」を買っても「40ドル」、到着日が金曜でそれも祝日になっていたので学割を諦めて先に北部の遺跡巡りをしていたのだが、「首都のコロンボであとでリファンド出来る」と聞いて今は平日中にコロンボに帰るために旅のスピードを上げている。キャンディーを楽しみたいがせいぜい1泊が限界だ。

 キャンディーにはポロンナルワを出発してシーギリヤ、ダンブッラという2つの世界遺産を見てから夕方に到着、駅周辺のホテルをとり、そして列車のチケットを購入、翌日の1500時出発なので急ぎ足でキャンディーも見なければいけない...


宿泊したセバナゲストハウス・日本語でも書かれている...




日本語学校の看板・結構街のあちこちに目に付いた...



 夜キャンディー湖を一周してピザハットなど楽しんでみる...なかなかに初日はいい感触だ...


 
 そして翌日。起きたのは1000時と遅かったが、何とかペーラデニヤ植物園に行こうと考える。象の孤児院はカットだ...


 植物園は中々に楽しかった。規模の大きさもさることながらその種類、それに各国著名人が歴訪して植えた植樹などがあって見所満載だ...


 旧ユーゴ大統領のチトーの植樹


 ソビエト初の宇宙飛行士・ガガーリンの植樹



 えっ?何を植えたのかって???そこは”どうでもいいところ”だろう...


 このほかに日本の天皇が植えたものやイギリス女王の植えたものがあるらしい...




 なかでも一番見たかったのはコレ!!

 これは大ジャワ・ビンローの木。HitachiのCMで使われた「この~木、何の木、気になる木」と同じ種類。実際のCMにはハワイにある最大の物が使われているらしい...



 
 時間がそれほどなかったが駆け足で植物園を見学、キャンディーに戻ってキャンディー観光。


 ハイライトともいえる「仏歯寺(釈迦の歯が祀られている)」を見て、ひとしきりキャンディーには納得、もうちょっと楽しみたいという気持ちも会ったがまあ最低限はクリアーだろう。


 キャンディー...名前の通りに甘くて美味しい街だ...





 しかし、物事はそう甘くは進まなかった...



 出発1時間前ぐらいから大雨が...


 キャンディー・市街地が雨にぃ~...




 キャンディー・こんな中を出発って...



 おかげで私はずぶぬれになりシャツもズボンも靴下もずぶぬれに...




 何とか列車に乗ってコロンボへ、宿は駅近くの安宿だ...



 そして宿に帰って気づいたことがある...



 「あっ!懐中電灯無くしてきた...」




 「セカンドミッション開始にそなえ、日本で最新式のコンパクトなヘッドランプを購入し、今まで重宝してきていたのに...」




 ちなみに価格は「5000円」くらいという高額商品...



 キャンディーを急いでいたわけは「周遊券の20ドル分のキャッシュバックを受ける為」である...



 これで20ドル(約2400円)戻ってきても差し引き2600円の赤字...




 それに重宝していたランプを失った今...




 「あっ、停電...」



 悪い事は悪いタイミングで起きるものである...




 コロンボの安宿で、暗闇の中、私はこう思った...



 「キャンディー、[K]と[C]の違いはとてつもなく大きなものだった...」


 と...


 そしてキャンディー甘やかな名前とは裏腹に、私には「苦い思い出だけ」残る街となってしまった...

モルジブフィッシュ(マレ・モルジブ)

2007-04-06 17:03:32 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.06



 モルジブフィッシュ...

 知る人ぞ知る有名な魚である。

 学術的にはスズキ目スズメダイ科クマノミ亜科 の一種で「モルジブ・アネモネフイッシュ」といい、熱帯のサンゴ礁に分布・生息し、あざやかな体色、大型イソギンチャクとの共生、性転換などの変わった特徴を多く持つ魚である。

 今回この先話を続けるのにこの魚は大きな意味を...













 持っていない...、というかまったく無い!!


 たまたま名前を聞いたことがあってなんとなく調べたものをそのままうつして書いてみただけだ...




 



 さてモルジブという国をどれだけの人間が知っているのだろうか??


 私は旅行界で唯一「プロフェッショナル」を名乗るツーリストである...


 その私ですらたまたまあった旅行者にインドからスリランカに行くつもりという話しをしたときに「じゃあモルジブもいくんですね」と言われて初めて場所が分かったぐらいの国だ...


 インドやスリランカに近いこの国...私が今まで知り合った旅行者は優に100人は超えるだろうが他聞にしてこの国を訪れたなどという話は聞いたことが無い...


 調べてみると「完全なリゾート国」らしいが日本や日本人にとってはただのマイナーな秘境の一つに間違いないだろう...

 なんせ今まで会った日本人旅行者を100とするとこの国に言った人間は”ゼロ”...





 私はプロフェッショナルとして断言する。モルジブは南アジアに残された”唯一の秘境”であると...

 そしてこの私だけがモルジブにいる”唯一日本国籍を持つツーリスト”になるであろうと...





 当然渡航に際しても十全の準備を整える。ガイドブックはインドのデリーで購入した中古のロンプラ、荷物の大半はトリバンドラムで泊まっていた宿に預けてある...

 あとは”この秘境に行くだけだ”!!





 トリバンドラムからのフライトは昼、距離が近いので1300時ころには首都マレーの隣の島の国際空港に到着、ちなみにセカンドミッション初フライト、初島国である...。当然テンションはあがる...

 目的地のマレは島全体が首都という島国らしいが私には珍しい形態の場所だ。さっそくフェリーで首都に向かう。

 ホテル探しに手間取って、最初に見つけた安宿が次に行った時にはフルで高い宿に泊まらざるを得なくなったがまあ仕方が無いだろう。

 「欧米人たちにとっては屈指のリゾート地」だろうが「日本人にとっては知られざる秘境の地」なのである。

 このぐらいの出費は冒険の代償としては仕方が無いのかもしれない...




 首都、マレーを早速散策する...


 すると...



 なっなにぃ~...「花まる子」って...、それも日本語かよ!!




 うあっ!!「竹中直人さんのお店」だとぅ...、こんな所に店舗を構えていたのか!あの人は...



 はうあっ!ローソン...、でも何屋だ?これは...



 なんだって、「ナンちゃん」のお店って...あの「ナンちゃん」かい???



 「...」


 「...」



 「うむうぅ...」




 こいつはちょっと予想外だ...日本語の看板を掲げている店がこうも目に付くとは...


 リゾート地ということは観光客目当てには違いがないが「この秘境モルジブ」に訪れる日本人がそんなにいるだろうか...


 まあいい、所詮は旅行者だけ来るリゾート国だ、少し秘境感はなくなったが、それはそれでいいだろう...






 おっおやっ...








住友建設...



 うむぅぅぅぅぅ~...日本企業まで入っていたとは...







 あれっ?この会社、ファーストミッション最初のフライトチケットを買った会社じゃぁないか...




 有名な格安航空券会社...









 なんだってんだ、この国は...日本人ラッシュではないか...







 翌日、さっそくこの航空券会社のオフィスに聞いてみる。

 モルジブ人だが実に流暢な日本語を話す...

 「ああ、かなりの数の日本人がこの国を訪れてますよ。ダイバーさんや、ハネムーンのカップル、グループツアーといった旅行者さんだけでなく日本企業やビジネスマンさんも1杯入ってますよ!」






 「...」






 「...」







 どうやら私は「秘境に来る」と何か勘違いしていたらしい...




 どう考えても「日本人にメジャーなツーリスト国家」ではないか...













 そして一つだけはっきりしていることがある。





 「この世界屈指のリゾート地にわざわざ首都だけ見に来たツーリストはこの”プロフェッショナル・トージョー”だけであると」...







 「うーむ、自分でも何しにここにきたんだか、よう分からん...」

最南端を目指して...(カーニャクマリ・インド)

2007-04-03 22:33:45 | 2ndミッション 中東:南アジア
2007.04.03


 04.01日...


 インド亜大陸の最南端カーニャクマリ(別名コモリン岬)へと到着した...





 ここでやることは決まっている。

 「インドでただ一箇所、朝陽が登り、夕陽が沈む」

 というこの場所で、朝陽と夕陽と拝むためだけである...








 トリバンドラムという南端付近の街からバスで2時間半...


 カーニャクマリに到着したのは1500時頃...


 ホテルをとって、少し休憩する。いつもの私ならこのまま全てを観光してしまう所だが今日は違う!




 今日は「夕陽を眺める...」




 それだけだ...


 そして明日、朝陽を眺めたら...


 もうここは終わりだ...


 それだけのために来ているのだから...







 ホテルのレセに日没の時間を確認する。1830分頃だ...

 なんでも「サンセットポイント」とやらがあり、距離にして2.5Km離れているらしい...


 ちょっと早めにホテルを1700頃でる...


 そらは晴れやかでこの先の日没の美しさは見ないでも綺麗であることを信じて疑わせない、そんな感じだった。







 そしてサンセットポイントに到着...


 岩場の一番いいところに陣取り日没を待つ。


 「真っ赤に染まるアラビア海に沈んでいく夕陽...」


 見ごたえはあるだろう...






 時刻は1745...


 日が翳り雲が赤く染まり始める...いい前兆だ...


日が落ち始めた頃のサンセットポイント...、次を期待させる色合いだ...







 そして1830、ダイナミックに海を赤く染め、日が落ちていく姿を目にすれば終わりだ...














 「んっ???????」















 
 カーニャクマリの日没















 「おっ、おい...、雲だらけで日没台無しかよ...」











 まあいい、旅行をしていればこういったときもある...


 すべてが自分にタイミングよくおきるわけではないのだ...













 それにまだ朝陽が残っている...



 私はただの「アマチュアのツーリスト」ではない...「プロフェッショナル」である...



 朝陽に備えてホテルに大枚かけているのだ...!!(といっても1200円くらいが限界です...)

 宿泊したホテルは海沿いで、私の部屋は屋上階、シービューにするとお金がさすがに持たなかったが
 
 「玄関開ければ1秒で海」が視界に飛び込む部屋である...

 

宿泊したホテル、なかなかにエレガント...



 普段朝寝ていて朝陽なんか見ていないのでここぞとばかりにアラームをかけ、そしてホテルのフロントにモーニングコールをお願いする。


 一つだけでは不完全だ、”保険の保険”までしっかり掛けておく...


 「人生にチャンスは2度と訪れない...」


 そして「たった一度の機会を逃さずに捉える」からこそ「私はプロフェッショナルと自称」しているのである...



















 そして翌02日...












 「んっ???空が明るいぞ...!!」













 「あっああああ~...」











既に朝陽は登った後...














 恐る恐る時計を見る...


 「1300...」
















 そうだったのだ...



 2重に防護措置をとったので安心しきってテレビで「トム&ジェリー」「プロレス」「少林サッカー」「フットボール」等を見まくっていたからだったのだ...


 それに...


 「モーニングコール...」


 これは無かった様な気が...






 このままでは終われない...











 「チャンスは一度きりなんてわけじゃない、だめならまたもう一度チャンスを作り出すのだ!!」


 それに「たった一度のミスぐらいでめげずに頑張る」からこそ「私はプロフェッショナルと自称」しているのである...


 決意も新たにもう一泊することにする...









 それにここは

 「ベンガル湾、アラビア海、インド洋」の「3つの海が一同に会する場所」である。

 さっそくホテルを出て最南端の岬へ行く...


 インド最南端の場所、特に表示があるわけでないが一応ここと言われたので...


 そして多分これがインド洋


 これは間違いなくベンガル湾...


 そしてアラビア海...



 「...」


 「...」



 「さっぱり違いが分からん...」




 







 こんな3つの海の違いなんてどうでもいい...



 それに今日朝陽が見れなかったのは「天が我に今日こそは夕陽を」と、言っているのに違いないのだ!





 そうだ、夕陽だ!!夕陽を見よう...!!



 今日は言い値でリキシャーを飛ばし、昨日のサンセットポイントへ...




 時刻は1800時頃...昨日よりも夕陽感がなくなってるような...












 そして日没...










 今日も日没は見れず...
















 「ふぬぬぬぬぅ~...」


 1度ならずも2度までも...

 このプロフェッショナルに日没を拝ませないとは...


















 まあいい、今度こそは朝陽だ...

 

 普段朝寝ていて朝陽なんか見ていないのでここぞとばかりにアラームをかけ、そしてホテルのフロントにモーニングコールをお願いする。

 ここまでは昨日と一緒だ、しかし念をいれホテルに帰るたびに「モーニング・コール」をお願いする...


 これで万全だ...


 日の出は0610時頃らしい...


 明日こそは...


















 そして翌03日...


 今日は0530にしっかりと起こしにくる...


 屋上に出て朝陽の上がる方向を眺める...










 時刻は0600...

 空が朝焼けがかっていい雰囲気を醸し出し始める...

 朝日が出る直前...なかなかによい感じでは...












 そして地平線から太陽が頭を...









 「あれっ???」







 「中々でないぞ...」


 







 そして0630時...








 「で...」










 朝日













 「もう出てる...」














 雲のせいで登るところが見れないなんて...



 「あっあんまりだ~...2日も泊まったのにぃ~...」











 今回私は「朝陽と夕陽と拝むためだけ」にここに来ていたのに...













 さすがに3日目を宿泊する気にはなれなかった...














 カーニャクマリを鉄道で去ることにする。トリバンドラムに戻るためだ...











 列車の中、ガランとして人一人乗ってない車両の中で今回の「最南端行」を振り返る...


 「朝陽も夕陽もきちんと見れなかった...」



 これじゃあまるで


 「最南端行」


 じゃなくて


 「災難嘆行...」



 であったと...