楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

自転車夏旅 -十勝岳-

2020年08月18日 | 日記

白金温泉の傍にある野営地の朝。林間に朝陽がさしこんでいる。

林野庁が管理するリクレーションの森にある。サイト利用料400円、塵が無料なのは嬉しい。

 

トイレで管理人の青年に会った。「早いですね。」と話し掛けると、「テントで寝てます。」とのこと。

夏は管理人、冬は自然ガイドをしている。いろいろな人生がある。

旭川から美瑛経由で道中、初めて「不動の滝」に寄った。名前のように力強かった。

 

 

白金温泉街の懐かしいホテルの駐車場が閑散としていたのはコロナ禍か。

今日は十勝岳望岳台を経由して1,000m地点の「吹き上げ温泉」まで9Km。標高差350mを上がる。

 

 

《白金野営場》

 

 

 

 


原稿がなければ何も出来ない。

2020年08月16日 | 日記

 

 

今年の安倍首相の広島、長崎での平和式典の挨拶が酷似していると批判を浴びた。最近は「やる気が無いのではないか。」とまで言われている。一国のリーダーが。

精気が無く、何を考えているか判らない表情をしている。長崎で側近の書いた挨拶原稿の字面を相手側に向けしまっているのは注意力が散漫になっている現れではないか。この先失敗続きの側近のミスリードで国民、国家に重大な損害を及ぼすかもしれない不安感を抱かせる。

自民党の甘利議員がTV番組で安倍首相の疲労蓄積を心配し、「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている。」と述べ、野党の臨時国会召集要求は「首相を引っ張り出すためなら意味がない」と指摘したという。(共同2020/08/16 11:02)

首相は激務だ。誰でも分かっており、その上で絶大な権限を与えてこの国の舵取りを任せている。今、国会で議論しなければならない内外の課題が日々積み重なっている。精神的、肉体的に対処できないのであれば即刻退任し、後任者に委ねて欲しい。

この写真を見て、ゴルフなどの休養ではなく退任の段階と思った。正常な判断が出来ないのではないか。「動静」を見る限り、分刻みの報告を聴いているだけと想像される。リーダーとしての考え方が何ら示されない状態が続いているからだ。

トンチンカンな甘利議員の発言には呆れるが、長崎の記者会見の写真を見て、ひよっとして何か重大なサインを送っているような気もする。


ようやく今年初の自転車旅へ -十勝岳-

2020年08月15日 | 日記

 

 

北海道にも猛暑がやって来た。農作業支援に出掛けた12日~13日は恵庭も30℃を超えた。この日、収穫予定だった餃子などの加工向けキャベツに干ばつの影響が出ていて畑1枚分が廃棄されることになった。

苗から成長する過程で枯れた葉が巻き込まれて茶色い筋が入り規格外になってしまう。何とも厳しい場面に遭遇した。

作業変更になった大豆と別の畑のキャベツの雑草取り作業をしながらコロナの年の自転車旅プランを練った。いつもは野宿とライダーハウスやゲストハウスなどを利用するが、三密を避けるためにオール野宿で十勝岳の「吹き上げ露天風呂」に行くことにした。

 

「吹き上げ露天風呂」はこれまで5回ほど行っているが谷間の野趣満点の熱湯だ。地元愛好者、全国のバイク、チャリの旅人、時には温泉好きの外国人もやって来る。

いつもは上富良野からのルートだが、6月に車で美瑛経由で十勝岳展望台にドライブしてみると意外と傾斜が緩かった。そこで体力も考えて旭川までバス輪行し、美瑛の景色を楽しみ「白金野営地」から「白銀荘野営地」を目指す。100Kmほどのショートだが、山の景色と温泉がメインだ。

帰りは1,000メートル地点から上富良野町「日の出公園キャンプ場」まで一気に下って野営。富良野まで出てそこからはバス輪行で戻る。そんなことを考えているうちに二日間の猛暑の農作業が終わった。

 

あとは17日に自転車を袋に入れて4泊程度、自転車も含めて総重量27Kgの旅に出発だ。


2020農作業支援 -今年最高の暑さ-

2020年08月12日 | 日記

恵庭も30℃にはなっただろうな、この夏最高の暑さだった。

今日は1週間振りの農作業でキャベツの収獲だった。農協から引き受けた以上は暑さで断るわけにいかない。学生時代に十勝の夏のRugby合宿を乗り切っていたのだからと言い聞かせて出掛けた。

それでも暑かった。

畑に入ると農家の主人のSさんが盛んにキャベツを包丁で割っては何かを調べている。作業支援の4人が集まった。今年は干ばつ気味で苗が生長しているときに葉が枯れやすく、それが成長とともに巻き込まれて茶色の年輪のような筋が入りやすいという。

製品にならない。農協から「出荷停止」を言われることもあるらしい。取り除けば使えるのに勿体ない。春からの労力も資金も水泡に帰す。品質の厳格さ、流通規格の厳密さは何とか緩和できないものかあらためて思う。

加工用キャベツだが、バイヤーにサンプルを送って明日(8/13)の昼までに買い受けしてくれるかどうか、結果を待つことになった。暑い陽射しの下の作業はサンプル用の収穫を1時間ほどやって終了した。内心、バテないで済んだと安堵した。

夕方までは納豆、味噌等の原料用大豆の除草作業に変わった。ジリジリとした暑さは変わりなかったが小まめに給水休憩時間を取るなどして、腰の高さほどに伸びた大豆の間から顔を出しているツユクサを引き抜く作業は何とかなった。

それにしても夏合宿の頃は若かった。

世間はお盆休みの時でも作物の生育に合わせた作業をこなす農家の皆さんには「暑い、暑い」などと言ってられない。明日は何とかキャベツの収穫が出来るとよいのだが。

 

 


諦めていた梅干しづくり

2020年08月10日 | 日記

 

今年は天気もすっきりせず、梅の値段も高くて「梅干しづくり」を諦めていたが、車で小旅行に出掛けた道南からの帰り、森町の道の駅で地物の梅が1Kg380円で売られていた。

いつもは8月上旬に遅く出回る青森産の梅を5Kgほど漬け込む。迷わず2Kg購入した。まだ青かったので部屋に3日間置いていたらプーンと良い匂いがしてきたので、先ほど水に浸けた。

ひと晩漬けて軸を爪楊枝で取り、布巾でよく水気を拭いて赤シソの葉と5%くらいの塩で漬ける。綺麗なピンク色の梅酢が上がったらザルなどで3~4日間干して、果肉がぽっちゃりとしてきたところで瓶に移す。半年ほどすると食べ頃になる。自然に根ざして暮らしていた昔の人を尊敬する。

いつもやっていることが出来ないことの多い今年の夏だがリズムをひとつ取り戻したようで旅とともに良い想い出になった。あとは〝晴れ〟の日が続くことを待つだけだ。

 

《国宝 『中空土偶』;「函館市縄文文化交流センター(南茅部)」の本物》

 

《恵山岬の海》


コロナ対策とリーダー

2020年08月08日 | 日記

7月に国会の参考人として、何もしない政府のコロナ対策に強い警鐘を鳴らした東大先端研・児玉龍彦名誉教授が、昨日(8/7)のBS番組に出演して、COVIT-19について網羅的で系統立った分かりやすい話をしてくれた。

特に、コロナ感染拡大防止に必要なこととして提起していたことは現状の真逆の話だ。

1.情報は現場から採る。

2.数値や基準に振り回されない。

3.走りながら考える。

4.リーダーを選ぶ。

氏は“何時でも、誰でも、何処でも”を検査モットーとする『世田谷モデル』で対策システムを実証試験中である。司会者から「自分を突き動かしているのは何ですか。」と問われて、「物事の仕組みを明らかにしてその対応を示す科学者の心である。」旨を語っていた。

番組の最後で「児玉先生のような方こそ専門家会議のメンバーになって欲しい。」との意見に、穏やかな表情で聴き入っていたのが印象的だった。まだこの国は大丈夫だとホッとした番組だった。

安倍首相は「重症者、死亡者は少なく、前回と大きな変化は無い。」と取り巻きの暢気な囁きをオウムのように喋るだけだ。児玉名誉教授によれば最近、国立感染研が国際的な専門誌に論文発表したとおり、ウイルスは武漢型、ヨーロッパ型から「日本型」に塩基配列が変化しており、今の第二波に繋がっているという。

何が何だか分からない数字ではなく、経済との両立という抽象的なことではなく、ウイルスの本質を知った上でどのように叩くか、科学的な対策を考える人材の集結が必要だ。専門家も政治家も。

 

 

 

 

 

 


ソーシャルディスタンス

2020年08月03日 | 日記
これからは「休暇を楽しみながらテレワークで働く」のが新たな生活形式なのだという。ワークとバケーションを繋げた『ワーケーション』なる造語が官邸から突然降ってきた。
 
振り返って、小さい頃からメリハリを重んじることの重要さを言い聞かされて育った。曰く、「よく遊びよく学べ。」「仕事と遊びを分けろ。」「宿題やったの。」今も正しい事だと思っている。
 
それが観光地から情報システムを使って仕事をすることを推進するというのだから頭の中が逆さま倒立する。そもそもテレワークが出来る業態、会社規模は極く限られるはずだし、モノを作る現場にはまず無理だ。見ず知らずの人と会って営業しなければならない人も困難だろう。自分なら集中出来ず能率は上がらない。
 
仏教に『面授』という言葉があるように、本当のところは実際に会って聴かなければ分からない。COVIT-19の拡散で人と人を遠ざける社会への転換がこれからの新しい姿として掲げられているが決して正常な姿とは思わない。
 
“働く、仕事をする”という経験も殆ど無く、分からないリーダーはどうして良いのか分からない状態に陥った。その周辺に群がる政・官・財の御用人の発想のいい加減さも目の当たりにした。
 
もう政権交代に十分なのに野党もマスコミも何故か〝遠慮がち〟である。官邸からソーシャルディスタンスで遠ざかっている。
 
 
 
 
 
 

写楽

2020年08月01日 | 農作業ヘルパーの記

カボチャの収獲はなかなか手強かった。上に伸びた蕗のような葉っぱと地を這う蔓が畑を覆っている。歩くだけでもつまづきそうになるが、8人ほどが横一列になって両足で葉っぱを左右に振り分けながら前進し、カボチャを見つける。

T農場には左右にコンベアが伸びた自走式の収獲機械があった。ハサミで切るか、ひねってもぐかして採ったカボチャを後ろで控えているコンベアに乗せる。

何人かの手によってヘタは切り揃えられ、ピックアップされ、最後は金属カゴに収納される。トラクタがトラックへとピストン運搬する。

聞くと、一般的には採ったカボチャは畑の数カ所にまとめて置いておき、順次、ピックアップしてトラクターのカゴに収納する方式らしい。T農場は会社組織でもあり大規模作付けと収獲の機械化が進んでいるのだろう。

 

足でカボチャの葉っぱと蔓の海を払っている時に学生時代のRugby仲間の“写楽”を想い出した。

手を使えないラックという密集が形成される前に地上のボールを拾い、後方から来る味方にパスしてから倒れる技術が秀逸だった。それも写楽の絵のような小さな手で。

ある時、レフリーが笛を吹いてプレーを止め、「この密集からこんなに綺麗にボールが出る訳が無い。」と一人一人起こして一番下にいた“写楽”を指し、「ピックアップ!ペナルティ!」と宣告した。ラックの中で手を使ったというのだ。先入観に囚われたレフリングだが逆らえない。

カボチャ畑はまさにラック状態。脚で払って現れたカボチャは“写楽”の奮闘で突如現れたボールのようだった。

“写楽”はそのものズバリのニックネーム。仲間の飲み会で度々登場する話に「オレ、そんな事してないよ。」と真剣だ。

茶目っ気たっぷりに「実は・・・」と白状する男なので真実だ。カボチャ収獲は足を使い、手を使い、立ったりしゃがんだり。最前線でボールが出やすいように奮闘していたFW1列目の苦労を偲びつつ結構キツイ収獲作業をした。

暑くて1日でスポーツドリンク5缶、麦茶の普通ボトル2本を飲んだ。あの頃は水分補給禁止の時代だった。

 

《「味の総括」なる品種》