7月に国会の参考人として、何もしない政府のコロナ対策に強い警鐘を鳴らした東大先端研・児玉龍彦名誉教授が、昨日(8/7)のBS番組に出演して、COVIT-19について網羅的で系統立った分かりやすい話をしてくれた。
特に、コロナ感染拡大防止に必要なこととして提起していたことは現状の真逆の話だ。
1.情報は現場から採る。
2.数値や基準に振り回されない。
3.走りながら考える。
4.リーダーを選ぶ。
氏は“何時でも、誰でも、何処でも”を検査モットーとする『世田谷モデル』で対策システムを実証試験中である。司会者から「自分を突き動かしているのは何ですか。」と問われて、「物事の仕組みを明らかにしてその対応を示す科学者の心である。」旨を語っていた。
番組の最後で「児玉先生のような方こそ専門家会議のメンバーになって欲しい。」との意見に、穏やかな表情で聴き入っていたのが印象的だった。まだこの国は大丈夫だとホッとした番組だった。
安倍首相は「重症者、死亡者は少なく、前回と大きな変化は無い。」と取り巻きの暢気な囁きをオウムのように喋るだけだ。児玉名誉教授によれば最近、国立感染研が国際的な専門誌に論文発表したとおり、ウイルスは武漢型、ヨーロッパ型から「日本型」に塩基配列が変化しており、今の第二波に繋がっているという。
何が何だか分からない数字ではなく、経済との両立という抽象的なことではなく、ウイルスの本質を知った上でどのように叩くか、科学的な対策を考える人材の集結が必要だ。専門家も政治家も。