楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

新型コロナウイルスは海にも畑にも影響するのではないか

2020年03月10日 | 日記

朝4時頃に目が覚めるようになってきた。カーテン越しの明るさで体内時計が少しずつ夏向きに変わってきている。

うとうとしてからイヤホンラジオにスイッチを入れると三陸海岸の女性からの音声便りが流れてきた。わかめ漁と農業で暮らしていて、震災津波被害からようやく元の暮らしに立ち直ってきたと明るく語っていた。

訥々とした語り口にアナウンサーが気を遣って話を引き出そうとする。やや時間が経ってから女性がコロナウイルスがわかめ漁にも影響していると話し始めた。

「わかめ」は採ってから製品にするまでとても人手のかかるものだという。時期になると都会の学生が応援に来てくれて、何とか経営が成り立っようになったけれど、今年は思いもかけない新型コロナウイルスの発生で、来れなくなったという。

東京大学の学生達が大学構内で三陸の農水産物を販売してはどうかと手を差し伸べてくれて力づけられたりしてきたという。それも今年は難しいらしい。

昆布、わかめは確かに手間のかかる仕事だ。昔勤務していた道南の檜山管内で玉砂利を敷いた浜に家族が総出して干している姿や自転車旅でも海岸沿いの小屋の中で干し上がった昆布、わかめの選別作業をしていた風景が女性の話と重なった。途方に暮れていて、最後は涙声になっていて胸が締め付けられた。

農業でも外国人技能実習生が予定通りに来日しておらず、酪農ヘルパーや野菜農家の作付け準備への影響が懸念されている。

昨年、初めて近くの農家へ作業支援に出掛けたが、農業現場では高齢化と人手不足が進んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大により、宿泊業、飲食業、イベント業界などに大きな経済的ダメージが顕れてきているが、一次産業の現場にも労働力不足や需給の乱れなどの影響が出てくるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 



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