数日前、息子が「ふぅッッッッッ。」と一行、ツィートしていた。
所属するオーケストラのオーディションがひと区切りついた時のものだったことが間もなく分かった。
これまで何度か入団審査の経験はあっても自分と同じ楽器の審査は初めてだったとのこと。
相当緊張したらしい。
プロオーケストラ団員はどのようにして採用されるのか、殆ど知られていない。
一般的には会社等の組織の幹部だが、オーケストラは指揮者と団員が全員で選考を行う。
課題曲のテープ審査、一次と二次の演奏試験で1名に絞られ、三次試験として半年間の試用期間を経て、最終合否が決定される。
今放映されているNHKの朝ドラはパイロット養成機関の航空大学校が舞台になっている。
訓練の場が宮崎の本校から帯広の分校に移り、帯広に勤務していた頃の懐かしい街の空撮も楽しめる。
件のツィートがあった日は教官が中間テストの結果を学生に伝えるシーンがあった。
落ちると1週間以内に学校を去らなければならないという。
厳しい世界なだけに、教官も不合格の言い渡しは辛いものと思う。
息子が幾度かのトライを経て合格してから間もなく丸8年が経つ。
オーデションを受けていた本人が、若くして人の一生を左右するような分岐点に共に立つのも大変なプレッシャーだね、と妻と暫し語り合う朝だった。
次代を創る若者が沢山入り、コロナに気兼ねなく「Bravo!」が飛び交う時が来ることを願ったりもした。