楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

『 私の自転車旅物語 2018 』-台湾一周 -14 (花蓮~宣欄~台北)

2022年03月29日 | 環島

PS.ウクライナ戦争開始34日目。

プーチン大統領は妥協する考えはない。ゼレンスキー大統領はウクライナの中立化と東部ドンバス地方を巡って譲歩の用意がある。

何らかの間を取り持つ知恵が無ければ堂々巡りだ。その間にも死者が増えて行く。

今日(29日)からトルコで実務者の対面による停戦交渉が始まる。

それにしても「プーチンさん」は適当ではない。いまだに軍事評論家、政治部記者の中にいる。

 

 

2018年4月14

 

 

花蓮から宣欄までの100Kmは落石の危険箇所があり、狭いトンネルも多いようなので鉄道輪行した。

駅窓口に「花蓮→宣蘭」と書いた紙を出すと切符を出してくれる。運賃は日本円で650円、自転車(自行車)350円程度だった。

駅の階段には自転車用のスロープが必ず整備されている。

 

 

この車輌は中央の柱に自転車を固定する方式だった。日本もこれなら直ぐに出来るのにと思うが、お客さんの迷惑そうな顔が浮かぶ。衣服を汚すかもしれないしなぁ。

宣欄駅に13:00に到着。何故か恐竜のモニュメントが。

 

実は間違って南墺という駅に途中下車してしまった。待合室に毎日来るという68才の面白いオヤジさんがいた。日本人だというので興味があったらしく、お互いに適当な英語であれこれ話をして次の列車までの時間潰しをした。

今日は宣欄に泊まってその後は台北に行くと言うと、北部にはきつい山道があって引き返してきたサイクリストを何度もこの駅で見てきたという。ビビッた。

南部の山越えも結構キツかったが、結局、予定どおり宣欄から自転車で山を越えることにした。

 

 

宣蘭の街のお寺の前に何と「今川焼き」の出店があった。日本が統治していた時の名残だろうか。

ウィスキーが有名なので醸造所に行ってみたが観光客で混雑していて、お土産コーナーを覗いて直ぐに温泉付き旅店に入った。

 

 

温泉風呂の排水が悪くて部屋を変えてもらった(笑)。

熟睡。

 

2018年4月15

 

8:00 雑貨屋の店先のようなフロントで人の良さそうな主人に別れを告げて、いよいよ「環島」ゴールの台北に向かった。距離60Km。山あり(笑)。

 

 

それほどキツイ上りも無く、台北まで8Kmの地点まで来た。山中で何かの会社を経営しているという中年ライダーと一緒になり、ハンバーグ店に入る。

「中国人は嫌いだ。日本人は好きだ。」と言ってくれた。


店で別れた人に台北市内の入り口で再会し、道案内をしてくれた。

本当に台湾の人は親切だ。

 


台北市街の入り口。古い建物が目に付く。市内の自転車置場。最初は何かと思った。圧倒される。

 

  


メロン 1個120円   リンゴ 90円  パイナップル 230円       

 

《中央広場の「大中至正門」;蒋介石の死後、崇拝の影響を除去するために1980年に完成した》

 

16:00 台北駅近くのツーリストホテル着。

 

外観に比べて中は綺麗だった。

スタッフの若い女性が日本語で玄関ドアのロックキーの使い方や洗濯室、食事時間のことなどを分かりやすく説明してくれた。

 

《Taipei101;台北のランドマーク、高さ508m》

 

台北に無事到着して、4月1日に桃園空港から逆時計回りの台湾一周(距離凡そ900Kmうち、約200Kmは台湾鉄道による輪行)を始めた「環島(ファンダオ)」はひとまず無事終わった。


日本人に一人も出会わなかった のは意外なことだった。最後の宣蘭から台北までの 60kmの山道で初めて雨に当たったが、名残惜しさがこみ上げ少し感傷的になった。

 

台湾島は南北は山間、西側は大陸との歴史を留める古い街並み、 そして東海岸は岩場と白波、それぞれ特色ある風景を楽しませてくれた。

旅を支えてくれたのは台湾の人の親切さと身体を刺激する屋台のエスニックな料理だった。

 

台湾島、有り難う!!

自分に加油(ジャヨウ)!!

 

明日から3泊して台北市内と周辺をぶらぶら日帰り観光だ。

(つづく)