台湾で大きな鉄道事故があった。
ニュースで“タロコ”という言葉を聞いたので場所を注意していたらやはり花蓮の近くのトンネルだった。道路に駐車していたトラックが崖を滑り落ちて線路を塞ぎ、列車が衝突して50名が亡くなったという。台湾では最大の鉄道事故になった。
2018年の4月に3週間かけて自転車で台湾一周、現地で言う「環島」(ホァンダオ)をしたことがあった。凡そ九州一周に相当する900Kmになる。事故現場近くに台湾の観光地の一つである「太櫓閣(タロコ)峡谷」があり寄っている。
この時の前年に大きな地震で崩落があった峡谷ばかりでなく、付近は切り立った岩山が東部の海岸道路に迫っているところも多く、道路での落石事故もたまにあるとの情報だった。
考えた結果、台湾ウイスキーの醸造で有名な宣蘭ランまで100Kmほどを大事をとって輪行した。普通列車に自転車ごと乗り込んで幾つかのトンネルをくぐった。台湾の鉄道は殆ど自転車乗り込みOKだ。
事故列車は台北から台東に向かう逆周りの特急だったが、鉄道でも必ずしも安心ではないということか。心配すればキリが無いことだけれど。
道端に停車していたトラックが線路に転落した状況は明らかになっていないが、熊本地震の時も自転車旅で遭遇しており、天変地異、事故はいつ起きるか分からない。
何起きてもおかしくないと漠然とこの頃思う。
《太櫓閣峡谷と東海岸の様子 2018.4.13》