ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「彼岸花」「夜鳴きめし屋」「ひょうたん」

2017-03-14 20:59:34 | 

 

「彼岸花」  宇江佐真理    光文社     2008.11.25

 

嫁ぎ先でいじめ抜かれた妹に、

手を差しのべられなかった姉の後悔を描く

表題作ほか、全六編。

 

ささやかな幸せを求めて生きる江戸の庶民を

描いた短編集。

 

ほろ苦い……。

 

 

「夜鳴きめし屋」   宇江佐真理    光文社   2012.3.20

 

宇江佐さんの作品は肩が凝らない。

合間あいまにちょうどいい。

 

本所五間堀にある鳳来堂。

父親の音松が営んでいた古道具屋を、父の死後、

息子の長五郎が居酒見世として再開する。

朝方まで営業しており、父親の代からの友人である料理茶屋や酒屋の二代目たち、近くに住む武士、芸者など、さまざまな人々がやってくる。

かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉も舞い戻ってきた。

芸者仲間の話によると、彼女の息子である惣助はとうやら長五郎の子どもらしい……。

 

 

「ひょうたん」   宇江佐真理    光文社    2005.11.25

 

「夜鳴きめし屋」の古道具屋に記憶があって、

長五郎の両親を描いた、この作品を改めて読んだ。

 

のんきな亭主と勝ち気な女房。

 

宇江佐さんが紡ぐ江戸下町の情景が

生き生きと繰り広げられる。

 

 

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