ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ぼくの、ひかり色の絵の具」

2016-01-18 21:04:37 | 日記

「ぼくの、ひかり色の絵の具」    西村すぐり   ポプラ社    2015.4

久しぶりに、いかにも児童文学!と思う本を読んだ。

「あとがき」の思いが作品に溢れている。

「だんまり」になってしまうひとは、伝えたいことがたくさんありすぎて、どう伝えようかと考えるひとなのかもしれません。そういうひとは、きっと、自分の発言が他人をきずつけないかとか、めいわくをかけないか、ということまで考えているのです。考えているあいだに、会話がとぎれ、ひとづきあいが苦手になっていくのだと思います。
だれにでも、得意なことがひとつはあるはずです。ひととコミュニケーションをとるためには、ちいさくてもなにかをはじめること。小さな一歩がきっかけになって、大きな一歩へとつながるのだと信じています。


絵が大好きなユクは、写生の時間、納得のいかない絵を描かされた。
傷ついたユクは、その絵を引き裂いてしまう。
どう描きたかったのか、何故引き裂いたのか、何を考えたのか、周りに伝えたいが、言葉にすることができない。
花が大好きな少女ハネズから励まされ、次第に絵を描くことの意味、喜びを理解していく。そして、絵を描くことを通して、大切な友だちが増えていく。

「絵は、きみが感じたことをひとにつたえるためのことばだ。ほんとうにつたえたいことだけ描けばいい」

 

 

小学生高学年の去年の課題図書。

感想文を書きやすかっただろうな(笑)

 

 

コメント
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