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紀伊民報 2021年(令和3年)5月29日付 読者の欄
事故犠牲者の慰霊
白浜町 山根康民(会社員・51歳)
今から30年前の1991年5月14日午前10時35分、
滋賀県甲賀市信楽町で発生した42名の方々が亡くなられた
信楽高原鉄道列車衝突事故の現場へ慰霊に訪れました。
今回ここへ来ることができたのも何かのご縁かと思い、
亡くなられた方々のご冥福をお祈りさせて頂きました。
前日が事故から30年の節目でしたが、
この日は、事故発生時刻に間に合うようにと思いながら走り、
5分前に到着することが出来ました。
現場には初めて訪れましたが、
事故発生時の様子はテレビのニュースで見ました。
当時の私は、20代前半という事もあり
「大変な事故やなあ」という感覚でしか受け止めていませんでしたが、
年齢を重ねて、自分の感性というか感覚が変わってきました。
私もあと30年もしないうちに80歳になります。
今まで生きてきた期間より、
この先 生きていられる期間の方が短いかも知れないです。
そのため、このような理不尽な形で命を絶たれた事に対して、
何ともいえない悲しみを感じてしまいます。
まだまだ生きていたかった…しかし、生きることが出来なかった。
慰霊碑には「-犠牲者の御霊のご冥福をお祈りするとともに
これを教訓として二度とこのような大事故を繰り返すことのないよう
鉄道の安全を念願し建立されたものである」とあります。
信楽高原鉄道の運営は厳しいものがあるかと思いますが、
これからも可能な限り、走り続けて欲しいと思います。
地域の足としても大切ですし、
事故を忘れないためにもと思うからです。
いつになるか分かりませんが、
信楽高原鉄道の列車に乗ってみたいと思います。
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