艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

夏の夜に思ったこと

2008年08月03日 23時25分41秒 | 個人日誌
 むむー、今日の暑さはやばかった。
 蝉がさ~、毎夏に必ず一度は、頭とか腕に激突してくるんだよね。いまんとこ今年はだいじょうぶだけど、蝉って飛ぶのヘタだから、ホント勘弁してほしいよ。まったく。

 今テレビで徳永英明さん(字、合ってるかな?)が歌ってますが。
 最近あまりうるさくなかった隣の部屋の住人が、夏になってからテンション高めで、昨日の朝ずっと「壊れかけのRadio」を大声で歌っていました。すごいよな、朝から歌うなんて。
 この隣人、歌がうまければまだいいんだけど、俺もびっくりなくらいヘタなのでどうも困ったものです。

 明日は資源ゴミの日です。僕なんかは朝にゴミを捨てるのが面倒なので、悪いな~と思いながらも前日の夜に出してしまいます。
 今ではどこの町でもそうなのかもだけど、ここ藤沢では、ペットボトルはキャップを外して瓶の蓋も分別して、燃えるゴミですら専用の有料ゴミ袋(40ℓの袋10枚で800円もする)じゃあないとだしてはいけないことになってます。
 そのあたりは僕も律儀にやっていて(まぁ、当たり前か)、夜中に一人ゴミを分けながら捨てています。

 さっき、そんなわけでゴミ捨て場で。
 どこかのおじさんもゴミを捨てていて「こんばんは」と声をかけてきた。「ども、こんばんわ」と返すと、そのおじさんは積み重ねられた缶のゴミを見ながら「これだけビールが売れたら酒屋も儲かるだろうな」と会話を振ってきました。
 「そうですね、ホクホクでしょうね」
 「ところで兄ちゃん、どこのひと?俺はすぐそこの、ほれ、あそこの家だ」
 「僕はそっちのアパートの向こう側のアパートです。わかります?」
 「?」
 「○○さんの家の向かいの縞々柄のアパートなんですが」
 「ああ、○○さんならよく知ってるよ」

 なんとなく歩きながらも会話が続いて。
 「兄ちゃん、出身どこなの?」
 「北海道です」
 「北海道?俺も十年、北海道にいたんだよ」
 「へー!僕は札幌なんですけど、どちらに?」
 「旭川。旭川知ってる?」そりゃあ旭川を知らないひとはいないだろう。あんまし行ったことはないけど。

 そんなカンジで北海道話をして別れました。

 急に思い出したのが、札幌に住んでいた頃って、親戚関係の幾人ものおじさんやおばさん、そのまた息子や娘や、その家族や親戚や、とにかく血縁なんだけど、知らない会ったこともない人々に、親戚の結婚式や葬式や正月の集まりで会うことって多々あった。
 小学生くらいの頃ってさ~、いとこと会えたり遊べたりするから、そういうイベント(葬式をイベントとはいわないが)は、しょっちゅう親についていったりもしてけど、長じてからは親戚の集まりって「だるいな~」って気持ちが正直あった。
 親戚に「あら~、こんなに大きくなって!」と言われても「あんなに小さかったのにね~」って声をかけられても「うむー、申し訳ないけど、このひと誰だっけ?」って、なんとも気まずいんだよね。
 みんなもそんな経験っつーか、そんな年頃ってあったでしょ?

 あんまし因果関係ないかもだけど、知らないひとと話すのが苦手っていう僕の性格って、その頃に形成されたような気がする。その頃におじさんやおばさんの会話に積極的に入っていかなかった、素通りしてしまうことで普通の人間が成長過程で得るものを、自分のことばっかし考えてスルーしてた気がする。

 今住んでいるこの街で仕事以外の人間関係でいえば、近所のスーパーや定食屋、仕事中によく行くお店や、アパートの前に一戸建てに住んでいる人が、お互い顔も知っていて、会えば挨拶も会話も(「暑いですね~」「暑いですね~」程度だけど)する関係だけど、ふと考えると、僕はそのひとたちの名前は知っているけど、向こうはきっと僕の名前は知らない。名乗ったことないから。
 別に隠しているなく「なんとなく名乗るタイミングもなかったから」「自己紹介しあったわけでもないから」ってカンジなんだけど、うまくいえないがそのあたりが僕の人付き合いのヘタなとこかな~って思ってます。

 見知らぬおじさんに話しかけられて、それでも広い意味ではご近所さんなんだけどさ。夏の夜に、そんなことを思いました。