艦長日誌 補足(仮) 

タイトルは仮。そのときに思ったことを飲みながら書いたブログです。

山をなめるな!

2008年08月29日 23時30分45秒 | 個人日誌
 雨の日ばっかし。ここ一週間降らない日はないね。しかも降るときめちゃんこ豪雨。
 今さっき帰ってきたところだけど、部屋に着いた途端ザーッときて、間に合って良かったです。
 昨晩も今晩も遠くで雷の光はガンガン見えるんだけど、音が聴こえない。落ちてないから音は聴こえないのかな?上空の雲の中だけで光ってるとか?よくわからないけど、変な天気です。
 
 帰り道、コンビニに寄ったあと。自転車をつら~っとこいでいたら、車道で猫が死んでました。どうして飛び出したのか。猫って迫ってくるものに対しては、じっと身構えるらしいから、それで轢かれたのかな。
 猫の死体を見かけたら、それは市役所に電話してもダメって知ってる?市役所とかじゃあ対応してくれない。
 保健所に電話しないと。

 すごく疲れてたので、…いや、疲れてないよ。でも、そのまま通りすぎた。だって面倒じゃあないか。
 そしたらですねー、そこの通りの焼肉屋から出てきたっぽい家族連れが前からやってきて、その瞬間「あ!この家族、猫の死体を見てしまう!」って思った。
 しかも、その家族連れ、金曜日だからなのかな、仕事を終えた若いパパが、ママと男の子と小さな女の子で食事してきたのかな。
 女の子が早くも気がついて。「あれなに?」と車道に駆け寄った。
 変なおじさんと思われても、女の子が気がついた時点でいち早く「見せちゃあいけないッ!」って、そのパパに向かって叫ぶべきだったのかな。
 わるいゆめを見てるようだったわ。

 ちなみに下の画像は、今の雨具合です。
 
 いや、これって、このへんしばら~く豪雨じゃん。
 雷もすごいっす。外に出たら怖い。シャレじゃあなく、頭に雷落ちそう。

 怖いものなんかないぜッ!ってカンジで見栄を張りたい僕ですが、遠くの雷はいいけど、近いのは怖いな。遠くで河が氾濫してるのも平気だけど、渡ってる真下の河が、それほど危険水域じゃあなくても、見たことないくらいの流れの速さだと怖い。けっこう今は知らないひとに電話をしたり会ったりするのも怖い。これは仕事のせい。

 さてと。
 17日日曜日。前日までは曇ったり時折雨も降ったりの天気が続いていましたが、この日はいい天気。絶好の登山日和ですね。

 登るのは、藻岩山。標高531メートル。『モイワ』という言葉の意味は、アイヌ語で「山をなめるな!」のわけありません。
 藻岩山って、かつては札幌の小学生が遠足で登ることもあり、車やロープウェイで頂上まで行くこともできるので、わりと楽な山なのでしょう。夜景なんかもキレイらしいからね。
 そんなわけで、小さなお子さんから、小さなお子さんを作る行為をしたい浮かれたカップルでも、充分に自然を感じることのできる山として、札幌あたりでは親しまれています。

 しかしながら、僕はそんな浮かれた気持ちで山に登ることはできません。
 今回はよね3、つよし、ジューシーたちを頂上まで導くという、隊長としての責任があるからです。
 一瞬の油断で命を落とすこともある過酷な登山ですが、この登山で彼らにも人間的に一回りも二回りも「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」。
 そんな気持ちで家を出ます。

 正午に109前で待ち合わせたのですが、時間通りにやってきたのはジューシーと僕だけ。よね3とつよしがいない。「これは…隊長としてビシっと言ってやらねばなるまい」すぐ来たけど。

 藻岩山の登山口まで歩くのはさすがに憚れたので、4人で路面電車に乗りました。
 この電車にねー、これまたブサイクな女が乗ってきてさー、下ジャージでケツとか半分出てんのさ。見たくない!って思うんだけど、「あーもう!まだ出てるよ!」ってどうしても気になってしまいました。登山用に持ってきたステッキでボコボコにしたいけど、やるわけないじゃん。

 路面電車を降りて登山口までやや歩きます。15分くらいかな。けっこうホントいい天気で、歩いているだけで汗がでてくるほどの陽気。
 登山口近くのセイコーマートでクーリッシュというアイスをジューシーが買っているのを見て、真似して買ってみました。
 山登るときって、エネルギー不足になりがちで、途中でなにか食べるのもしんどくなるから(どんだけの山に登るつもりなのか)、飴とかキャラメルとか持ってるといいっていうじゃん。
 この暑いなか、冷え冷えのアイスをニュルニュル食べれて、一口食べたらまた蓋をして持ち運べるのって、便利そうじゃん。

 失敗でした。
 食べるの忘れてて、気がついたらただのヌルくてドロっとした意味不明の物体になってました。

 「では行きますか」
 先頭を歩き、二番手によね3、そのあとをつよし、殿にはジューシー。もしも敵軍に追撃されたら、ジューシーには追手を食い止めてもらう行軍です。
 
 登り始めて2分くらいで、よね3が「あ!買った水、下のトイレに忘れてきた」と言い出しました。「まじっすか!?」
 「いや、あえて。あとで飲みたかったからw」このひと、強がらせたらナンバーワンです。

 どこの山でもそうなのかな?下山をしてくるかたがたと道の途中で会うんだけど、誰もが「こんにちは~」と挨拶してくる。こっちも「こんにちは~」って返すんだけど、たまにこっちから挨拶しているのに、返してこないおっさんとかいると、ややイラっときますね。

 ポケットティッシュを取り出そうとしてポケットに手を入れた途端、ゴミがポロっと落ちて。
 「隊長!ゴミ落ちましたよ!」
 「あ、すみません」
 「うわ~。こんなキレイな山にゴミ捨てるなんて~」
 「いや、ホントすみません…」
 「ハッ!まさか?!…隊長はわざとゴミを落として、僕らが拾うかどうか試したのでは…ッ!?」
 「…」
 「すみません、隊長の心も知らずに『ゴミ落ちましたよ』なんて言ってしまって。そんな自分が恥ずかしいです」

 そんなこんなで、砲台跡に到着。いったいどのくらい登ったのかわかりませんが、とりあえずここで休憩することにしました。
 正直けっこうキツかったです。思ったよりも勾配がある。「富士山登った俺なんかが藻岩山?ちゃんちゃらおかしいぜ」と考えていたのですが、やっぱ山をなめてはいけないですね。
 このあと何度かポイントポイントで休憩をとるのですが、つよしだけは頂上まで一度も座らなかったね。さすが!放分一のいい声!

 昨日、いや今日の朝までのRSRの疲れをおくびにも出さず登るよね3。ドンパでは一番体力があるであろうことはみんなが認めるところのつよし。ジューシーは?

 「具合わるいっす」
 疲れたとか、足が痛いとかならまだしも、こんなに憔悴したジューシーは見たことがありません。

 「休みたかったら言いなよ



  休まないからw」
 と、よね3。

 第二の休憩ポイントである『馬の背』で一息。案内をみると、もうすぐ頂上のようだ。よ~し、さくさく行きますか!

 と、「あれなに?」
 「え?…あれ、なんでしょうね?」
 「あれが頂上なの?」
 「まさか、そんな、違うんじゃあないですか」

 こればっかりは登ったひとしかわからないと思うんだけど、もうすぐ頂上かな~ってところでイキナリ頂上が見えてくるんだけど、これがものすごい遠い。つーか、とんでもなく高い。
 勾配も最初の頃よりキツイし。気軽な山かもしれないけど、雨なんか降ってたらけっこう危険だよね~。まぁ、もとろん山の天気や斜面の状態、メンバーの体力もろもろを、言わなかったけどちゃんと計算して登ってましたよ、僕。もしも誰かが怪我なんかしたら僕の責任。勇気ある撤退も考慮しなければいけない。なんせ隊長なんで。

 ものすごく遠くに感じた頂上に、けっこう距離も登りもあるな~なんて思っていたのですが、なんだかんだで思いがけず短い時間で頂上に到達しました。
 隊員が誰も欠けずに登頂できたことを、一人心の中で嬉し涙しながら、ビールで乾杯。

 
 藻岩山の頂上から。石狩平野を一望できます。

 
 藻岩山の頂上から。石狩平野を一望している僕。(撮影:つよし)

 登りは一時間半くらいですが、下りは30分くらいかな。らくらくでした。転んでないよ。少ししか。

 
 下山するよね3(隠し撮り)
 この体勢。絶対に下山ミクシィしてますね。

 使ってみるまで効果のほどが実感できない『ステッキ』ですが、どんな登山にもあったほうがいいです。これがあるとないとでは脚への負担が段違いです。ヘタしたら、平坦な道を長距離歩くときにもあったほうがいい。
 さっそくジューシーくんも買ったようですが、正解。俺もさ~、帰省の荷物にわざわざ入れてきた甲斐があったよ。かさばるのなんのって。

 下山してからの予定は決まっていました。北3条西12丁目にある『極楽湯』へ。
 もちろん歩きで。

 一時間半くらい歩いたかな。札幌にずっと住んでたわりには、札幌の道はあまり詳しくなくて、この藻岩山~啓明~西16丁目あたりは歩いていて楽しかった。
 札幌は近年の新築マンションのラッシュで、いつのまにかずいぶんと高い建物が増えたようだけど、けっこう空室が目立つ。値段を下げても売れない。賃貸で出しても入らない。そんなわけで、なかなか好条件な物件が格安で残っていて「うわー。札幌に帰ってきたらこのあたりに住もう~」なんて考えてました。
 もちろんメンションなんかは無理だから、普通に賃貸で。半年くらい仕事探したフリをして新しい部屋でのんびりしたい。

 極楽湯では、男4人、一個のせっけんを使いまわして汗を流します。
 風呂は気持ちいいね。絶対入らないつもりだったサウナには、入ってみたものの5分で「限界!」でした。
 誰よりも早く風呂をあとにして、ゆっくり服を着ました。汗がひかないのなんのって。あ!ジューシーに10円借りたままだ。まぁ、いいか。

 食事のできるスペースが併設されていて、そこで4人で「かんぱ~い!」。ビールうまー!ホント、こんなおいしいものないよ。
 がっつりとご飯もいただいて、もう眠い。

 かるめに飲んで、すすきのに向かいます。
 歩いて。

 「あのベンチいいかんじですね」
 「ちょうど4人分あるしね」
 「寝れますね」
 「寝れますね」

 すすきので居酒屋に入り、飲みながらクメとチャコを待ちます。待っている間、寝てないよ。
 たま~に帰ってくる札幌で、ただ飲むだけじゃあなくて、みんなで運動もして、風呂にも入って、歩いて、最後すすきの~なんて、やっぱし札幌は最高だなー。

 「白ゴーヤってなんでしょうね?」
 「頼んでみよう。あと豆腐と」
 「あと、生4つ、おねがいします」
 「箱テッシュみたいなものあります?」鼻がグズグズするので、メニューにないけど注文したら、ちゃんと出てきた。

 クメとチャコがやってきて、途中からはもう寝てらんないくらい楽しかった。話した内容はここでは書けませんw
 もう、みんなしてずっと喋っていた。

 いっつもいっつも思うんだけど、やっぱここがホームなんだよねー。場所はどこでもいいんだけど、気の合う誰かといるってことが。
 みんなでみんなでもっともっと山も登りたいし、キャンプもしたいし、海にも行きたいし、なんでもかんでもしてみたい。仕事が忙しくても、お金がなくても、今しかできないことがあるってことを本当に考える。
 よくさー、大事なものは失って初めてわかるとかいうけど、失ってからわかるものなんてホントはそれほど大事なものなんかじゃあないんだ。大事なものは、そのときその場にいて誰もが感じられるもんじゃあないの。

 お風呂のあと、居酒屋でずっと眠たそうにしていたのは、あれです。隊長という重圧から解放されて、気が緩んだんですね。まぁ、富士登頂を成功させた男として「初心者」wを連れての登山ひとつでも、山を甘くみないで気は抜かなかったってことさ。

 それにしても山はいいよ~、山は。騙されたと思って登ってみなさい。騙されるからw
 山なんてものは、一人で登るのはヒマだし、楽しくないから、みんなで登るのがいいよ。一人ではなんでもないような些細なことでも、誰かがいれば楽しいじゃん。