
民主党の惨敗により二大政党化は遠のき与党だけで重要法案などの決定が可能。さらに正副議長もすべて与党から選出しようとする動きが見られる。憲法改正の動きすら見られる。かたく守ってきた第9条さえ時の政治によって簡単にねじ曲げられようとしている。
民意を得たというけれど「郵政」反対派の票数の方が賛成派を上回るという逆転現象すら起こっているにも関わらず小選挙区制の矛盾で選挙には与党賛成派が大勝したのである。
科学、経済学や多数を占めたものが全ての選挙人を獲得するアメリカ合衆国の州選挙などwinner-take-allの考え方はいたるところに見られ合理的な考え方として受け入れられているもののわが国でそのことをそのまま受け入れても良いのだろうか。
選挙で(表むき)民意を得たわけだから勝者がすべてを手に入れるとする考え方がこれからもっとあらわれてくるのだろうが、政治に対して私も含めて国民一人一人がまだ成長しきれていない我が国でそのことが横行するとそら恐ろしいことになるだろう。弱者の意見は負け組ということで無視されていくことになるのだろうか。
選挙が終わってWinner Take Allの考え方に疑問を感じることが少なくなっている今こそ弱者の意見を取り入れ立ち上がっていける人物を捜したいと思うし、自身としても疑問を持ち続ける姿勢を大切にしていきたい思う。