「千利休」を読んで

　「千利休」（竹内勇太郎／成美文庫）を読みました。

　作者は怒ったり、悔やんだり、悩んだりする等身大の人間「千利休」を描きたかったんだろうなと感じました。

　自分が知りたかったのは茶の湯を行うための心構えです。

　利休が茶の湯の奥義として「望まず、妬まず、怯まず、相手に対しては和敬の念、身を持すに高潔清浄」と語る場面があります。

　利休が実際に言った言葉かどうかはわかりません。また、茶道のこともよくわかりません。

　それでも、侘び茶の奥義だとすると、なんとなくそんな感じになるのかなと思いました。

　自分が期待していたのとは少し違う内容だったので少し残念な感じがしました。