雨って はじまり？ それとも おわり？

　ここ数日、朝に雨が降っていることが多いです。雨はなんとなく、わかれ、おわり、さびしさ、といったことを感じさせます。でも、逆に雨からはじまることもあるのかもしれません。

　ASKAのはじまりはいつも雨と、中西保志の最後の雨は、どちらも雨が降っている様子と男女の恋愛を重ねて歌っていますが、イメージはまったく違います。

　はじまりはいつも雨は雨からはじまる物語です。梅雨の季節のできごとを歌っているように感じます。梅雨というとジメジメとしていてゆううつな感じがします。でもこの歌を聴いていると、なんだか優しくて明るい気持ちになれます。

　最後の雨はわかれの物語です。わかれた女性への思いを断ちきれずにいる男性が雨に降られている。分かれた日のことを思い出して、雨と涙が重なっているようにも感じます。