東北新幹線全線開業に思うこと

　東北新幹線全線開業　来るか、青森ブーム　都内観光案内所・ショップＰＲ作戦(産経新聞) - goo ニュースの記事に以下のように書かれています。　観光などで大勢の人に来てもらうためにいろいろ考えているみたいですね。

　全線開通に向け、首都圏へのＰＲ作戦が進められてきた。１１月１日には、新青森駅開業と明治神宮（東京）創設９０年を記念し、青森県から運び込まれたねぶたが明治神宮の表参道を練り歩いた。周辺では「青森ご当地グルメ屋台」を開催。青森県東京事務所も「観光客らの来県につながれば」と期待する。

　正直そんなにうまくいくのかなと思ってしまいます。

　東京青森間の移動時間が短縮されたということは、東京から青森へいく時間も、青森から東京へ行く時間も同じように少なくなったということです。東京から青森へ来る人の数と、青森から東京へ行く人の数をくらべたら、青森から東京へ行く人の数の方が圧倒的に多くなるのではないでしょうか。

　移動時間が短くなれば、観光や出張で青森に来る人が増えるでしょう。でも、今までだったら東京に戻るまで時間がかかるためほとんどの人が一泊していたけど時間が短くなったことで日帰りで帰ってしまう人が増えるかもしれません。地元に就職先にないため東京で就職して、平日は東京でアパートを借りて生活して、週末だけ新幹線で青森に帰るという人も出てくるかもしれません。

　観光のピーアールだけでなく、ある程度の規模の雇用が望める企業の誘致、農業従事者の募集、などについてもあわせて考える必要があるのではないでしょうか。　

　エロケンの地元の富山県では北陸新幹線を開通させるための工事が進んでいます。実際に開業するのはもうしばらく先です。東北新幹線が青森まで全線開業して１年後、２年後、３年後に、青森に来る人と青森から出て行く人の割合はどうなったか、プラスの効果、マイナスの効果としてどんなことがあったのかがわかれば、北陸新幹線が開業するときに新幹線の駅ができる地域でどういう取り組みをすればいいかの参考になりそうです。