その日は何の日

先日の日曜日、
楽しいニュースがいっぱい流れました。

ミセスが無事にワクチン一回目の
接種をすませた日のことだ。
まあこれでコロナも
ひと段落まではいかないが、
少し安心である。

そしてその後は陸上競技。

これはびっくりするようなニュースだった。
あの１００ｍの短距離で
山縣君が日本記録をたたき出したという。

９秒９５。

これまでの日本記録を１００分の２秒
縮めたわけだ。
風は追い風２ｍ。
あと０．１ｍ強ければ参考記録だ。
彼は強くなって強くなって、
これというときに病気とかで
気勢をそがれたが、ああやっと
運命はここにきて彼を強く推した。

多分doironは若い時１００ｍを
１３秒台くらいで走っていたはずだ。
それで「陸上やったら」とか
言われたけどなんだか腕の骨折や
心臓の不整脈とかで踏み込めなかったなあ。

でもまあ後にマラソンなんかで、
そこそこ走ることができて、
陸上の楽しさは十分感じることはできた。

そして人の競技を見るのもとても好きだった。

１００ｍについては日本では
僕はまず誰よりも早く9秒台で走るのは
桐生君だと信じていたんだよね。

その予感は見事に当たったのだが、
山縣君はその次と思っていたのに、
故障・病気で遅れてやっと実現してくれた。

これはうれしかったなあ。

ちなみに次は？と聞かれたら
「多田君」とこたえるかなあ。

ああよかったと思っていたら、
夜になって将棋の藤井聡太が
棋聖の防衛線で１勝したと聞いた。

これも昼間、マージャン友達のところで
「どっちが勝つ？」と聞かれたので
「１００手以内で藤井君が勝つ」と
予想していたその通りになって
とてもうれしかったなあ。

現役最強といわれる渡辺君に
「もっといい将棋を指さなきゃ」
と言わせるほどの将棋だった。

翌日の産経新聞に棋譜が乗ったので、
早速さしてみた。
あ、将棋のボードはネットで買ったんです。
裏を見たら、昭和46年から使っていた
という中古の将棋盤を激安でね。

そこに並べて順を追って指してみた。

中盤での藤井君の的確な棋譜はさすがで、
どんどん追い詰めて行って、
最後は桂馬の攻めがすごくて
投了となった試合だ。

まあ本当に上手な人が見たら
そんなんではないのかもしれないけど、
しろうと的にそんな感じがした。

なんか見ていて自分の将棋が
うまくなっていくような気がしたなあ。

それにしても将棋盤を手に入れてよかった。

駒はねえ、親父が使っていたものの遺産だ。
親父は将棋が強くて、
お前の王さんをこの場所で
積ましてやるといって、
いつも約束通りに負かされていたなあ。

そしてこの日はサッカーも勝ち、
大谷君も活躍し、なんか気持ちが
とても上向いた日だったな。

唯一、そうで無かったのは、
競馬が１着、２着、４着で
惜しくも外れたことだったな。

そんなまあまあいい日だったので、
夕食はコンビニで買ってきた
豪華なビールで、贅沢な刺身定食を食べたよ。

「いやあ、今日は競馬はあかんかったけど、
楽しいニュースがいっぱい流れたね」
と食卓で言ったら、
ミセスは「ゆ～とくけど、うれしいニュースも
いっぱい流れたけど、今日は記念日やからね。
それを先に祝わなあかんよ」と、
ワクチンでいたい肩を押さえながらも
念を押されました。

そう、その日はdoiron家の
結婚記念日なのでもありました。