元気に山に登っていた人でも、
病気や故障で落ち込むときもある。
まあ言ってみればdoironだってそうである。
フルのトライアスロンに出たり
250キロのウルトラマラソンに出ていたのに、
身体の中の一本の血管が細くなったことで、
一気にそんなスポーツからは遠ざかった。
まあとはいえ、その後やっている運動は、
高齢者にとっては理想的な普通の運動だろう。
何はともあれ、病気や故障はこわい。
最近でいうと、外国の大きな山に登った人でも、
股関節の大手術をしたし、
背中が痛いので医者で見てもらったら
腰椎分離や肋骨の骨折の痕跡や、
背骨の骨折跡も見つかって、
しばらくリハビリという人もいる。
まあ治る病気なら日にち薬だが、
高齢化しているので無理は
しないようにしないとね。
そんな故障を抱えてリハビリウォークを
している人たちから、
ウォーキングのお誘いが来た。
近くの和泉市の観音寺山遺跡まで
歩いて行こうというウォーキングだ。
その遺跡にはまだ行ったことがないし、
楽しそうなので行くことにした。
集合場所まで自転車でいき、
そこからぶらチャリを押しつつ
歩いて行くことにしたのだ。
では出かけてゆきましょう。
まずはぶらチャリに空気を入れます。
これがねえ、意外にアップになるんです。
天気が良いと10気圧、
天気悪いと8気圧を目指して
ハアハアと押し込みます。
一気に体が目覚めますね。
まあもう時速20キロくらいでしか
運転しないし、ペダルに足を
固定もしていないので、
固めの帽子を被って出かけてゆきます。
こんなでっかい交差点もこえ、
15分くらい走ってゆくと、
もう待ち合わせ場所に到着です。
予定通りに合計4人集まってきましたので、
ここから観音寺山遺跡を目指しましょう。
歩道をプラプラ進んでいきます。
途中こんな観音寺城の記念碑が
あったりします。
延元3年(1338年)北畠顕家が
高師直と争ったときに
立て籠もったお城です。
歴史的にはかなり古いお城ですねえ。
北畠顕家は奥州の兵を率いて
足利方の軍勢と戦い各地を転戦したが、
延元3年に追い詰められ、
石津川の畔に陣を構えた足利方の武将
高師直と激戦の末に
討死したといわれています。
以前からこの石のあることは
知っていたのですが、
ここで改めて調べてみたら、
もうここには残っている
城跡なんかはまったくないようで、
この歩きを通じてそれを知りました。
ただこの石碑の北側あたりに
「観音寺」というお寺がありそうなので、
一人で来ている頃に
又覗きに行ってみましょう。
ああ、でもそういえば学生時代の友達に
観音寺の人がいましたねえ。
もう45年近く会ってないんやねえ。
どうしているんでしょうねえ。
確か彼は学校の先生になったと
聞いているから、もう今は
のんびり過ごしているんでしょうねえ。
そんな過去を思い出しながら
ここからは道は軽く上ってゆきます。
もうぶらチャリは歩きながら
押されていますが、
まあこれにはもう慣れていますね。
トライアスロンのレース後や
車検の時なども散々押しましたからね。
片手だけをサドルの上において、
うんうんと押してゆきます。
和菓子屋さんやたこ焼き屋さんも
過ぎると広い交差点に出ます。
その角にはガソリンスタンドがあって、
そこからいよいよ急傾斜になる
観音寺の坂を上がってゆくわけです。
昔はここの坂もその日の調子を見る
自転車のいい登りでしたねえ。
一気に登り切って、どれだけ余裕が
残っているか。
それが調子の目安になっていましたねえ。
続く