先日おこなわれた、
49戦無敗のロイド・メイウェザー・ジュニアと、
UFCの二階級王者コナー・マクレガーとの一戦は
今世紀最大のファイトと言っても過言ではない盛り上がりをみせました。
戦前の舌戦から、お互いのこの一戦に至るまでのストーリー。
無敗の王者の余裕と、MMA現役王者の自信と、
己の強さを疑わず、自尊心たっぷりな事を除けば、
臨むスタンスは対照的な二人でしたが、どちらも千両役者。
天性の感性で客を沸かす、プロフェッショナルエンターテイナーでした。
試合は、大方の予想通りメイウェザーが10RでTKO勝ちし、50戦無敗となりました。
マクレガーも善戦しましたが、そう観えたのは、メイウェザーが二年のブランクがあり
試合もプラン通りに運んだが故にそうなったのだと思います。
ボクシングファンからは、凡戦と言われても仕方のない内容だったかもしれませんが、
いくら大金が動くとはいえ、このカードが組まれた事は、選手やファンに衝撃を与えました。
受けたメイウェザーに、挑戦したマクレガーの二人が、時代を変えたとも言えます。
世紀のドリームマッチ。
二年のブランクがあったメイウェザー相手なら、マクレガー以上に善戦できる
若しくは、勝てる可能性のあるボクサーが、他にいたかもしれません。
しかしながら、この試合はマクレガー以上に盛り上げることができる
ボクサーは他にいたでしょうか?
メイウェザーは、マクレガーを最期のダンスパートナーに選びました。
話題性、そして客を沸かせると言う意味で、二人は真のプロフェッショナルです。
世紀の凡戦といえば、日本では猪木vsアリが真っ先に思い浮かびますが
あの場合はルール上凡戦以外になりようがなく、むしろ試合が組まれた事自体が奇跡です。
このメイウェザーvsマクレガーも、世界においてはこのような扱いなのかもしれません。
記録よりも記憶に残り、やがて再評価される時がくるのではないでしょうか。
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