人生なればこそ、賭けるのである

私たちの人生とは、いわば選択であり、知りたいという願望であり、運命に祝福されたい、とねがう心のあらわれである。

菊花賞 展望

2016-10-17 13:42:13 | 中央競馬
2016年菊花賞の展望です。

今年が開催から77回目となる菊花賞。ゾロ目メモリアルですね。

11回 ハイレコード
22回 アズマテンラン
33回 イシノヒカル
44回 ミスターシービー
55回 ナリタブライアン
66回 ディープインパクト

なんと、44回、55回、66回が三冠馬という奇跡。
今年は皐月賞とダービーの勝ち馬が別で、
残念ながら三冠馬の誕生とはなりませんが
第88回に期待しましょう。


さて、今年の菊花賞の注目馬はなんといっても
サトノダイヤモンドvsディーマジェスティの二強。
ダービー馬マカヒキと合わせて、
どちらも強い三歳世代の象徴ともいえる馬です。

この二頭に関して言うと、内枠に入った方を評価し、
外枠に入った方の評価を下げる。
単純にこんな扱いでいいのではないでしょうか。
どちらも同じくらい強いですから、
あとは道中いかにロスなく乗れるかだけだと思います。

さて、この二頭を除くとかなり難しくなります。
馬券には券種によってもう一頭枠がある訳ですから
ここが悩みどころではないでしょうか。

私が今の段階で気になっているのは
レインボーラインシュペルミエールです。
どちらもステイゴールド産駒なんですが、
ステイゴールド産駒は過去10年で菊花賞【2.0.0.7】
2勝はオルフェーヴルとゴールドシップでのもので、
歴史に残る名馬な訳で、血統的に菊花賞向きとは言い切れないんですが、

ハーツクライ産駒、ディープインパクト産駒、キングカメハメハ産駒と
1流種牡馬が未だに1勝もできていない事を考えると、良い方に捉えたいところ。

まずレーンボーラインですが、今年に入ってからここまでの戦績。
シンザン記念→6着→アーリントンC1着→NZT5着
→NHKマイルC3着→ダービー8着→札幌記念3着

と、マイル重賞を4戦して、距離延長したダービーで8着と健闘し、
夏には古馬相手の札幌記念で3着という成績。

ここで注目なのが札幌記念。
過去10年間の札幌記念における三歳馬の成績。

08 マイネルチャールズ 2人6着
  オリエンタルロック 10人11着
09 ブエナビスタ    1人2着
  シェーンヴァルト  6人10着
10 ヒルノダムール   2人4着
12 ハナズゴール    5人4着
  フジマサエンペラー 13人10着
13 ロゴタイプ     1人5着
14 ハープスター    2人1着
15 ヤマカツエース   10人4着
16 レインボーライン  4人3着

ここまで延べ11頭出走して【1.1.1.3.1.4】という結果。
掲示板に載った6頭が、その後主にどんな成績を残したかというと

5着
ロゴタイプ 16安田記念

4着
ヒルノダムール 11天皇賞春
ハナズゴール  14オールエイジドS(豪)
ヤマカツエース(現役) G3を2勝

2着
ブエナビスタ 10ヴィクトリアマイル、天皇賞秋 11ジャパンカップ

1着
ハープスター 14凱旋門賞6着

と、偶然かもしれませんがどの馬も素晴らしい成績を収めています。
3歳時の札幌記念後、G1レースを勝てなかったのはハープスターのみ。
ヤマカツエースは現役なので今後もしかするとG1を勝つ可能性もあるかもしれません。
それくらい札幌記念の掲示板入りは評価できるという事ではないでしょうか。

過去10年という括りで集計しましたが、それ以前に掲示板入りした馬の中には
アドマイヤムーン、ジャングルポケット、アドマイヤドンをはじめとして
サクラプレジデント、エアエミネムなど重賞馬がおり、
古馬の一線級と対決する機会がある札幌記念は、
三歳馬にとって大きい経験となるのかもしれませんね。
ちなみに掲示板外に敗れた馬の中には、
次走の菊花賞で大波乱を起こしたファストタテヤマがいました。

と、言うわけで今年の札幌記念で3着だった
レインボーラインが今後活躍する可能性に期待してみたいですね。
菊花賞で札幌記念みたいな競馬をしちゃうとまず届かないの思うので、
秋華賞制覇で波に乗る鞍上が今度は上手く乗ってくれるのか。
馬自身は、母母父に菊花賞2着のレインボーアンバーがいて楽しみが大きいです。
ダービーで◎にした馬ですし、長く追いかけてみたい一頭。



では、もう一頭のシュペルミエールを。
こちらはなんといっても前走の兵庫特別を評価。

10年菊花賞馬ビートブラック、
13年菊花賞3着のバンデも前走兵庫特別を勝利していました。

この馬自身は上記の二頭よりは後ろで競馬するタイプですが
デビューから7戦連続で馬券になっている安定感は魅力ですし、
そのうち6戦で上がり最速をマークしているのが頼もしいですね。

デビューからすべてのレースで馬券に絡んでいる馬の
過去十年間での菊花賞での成績は【1.1.1.3】

内訳は、
06年のソングオブウインド、ドリームパスポートが1着2着。
07年のロックドゥカンブが3着。
12年ダノンジェラート7着、11年フレールジャック10着、07年デュオトーン12着。

今年の菊花賞出走馬で、すべてのレースで馬券に絡んでいる馬は
シュペルミエール、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティの三頭。

着外に敗れたダノンジェラート、フレールジャックは奇しくもディープインパクト産駒なのですが
今年人気の二頭は、どちらもトライアルではディープインパクト産駒が未勝利だった
セントライト記念、神戸新聞杯を制していますから、杞憂に終わる可能性が高そうですね。
なによりディーマジェスティはディープインパクト産駒の鬼門だった皐月賞を制しているので
2016年はそういったジンクスが崩れていく年になるのかもしれません。

しかしながら、前走兵庫特別のデュオトーンを除く5頭は
前走菊花賞トライアルの神戸新聞杯かセントライト記念で権利を取っており
シュペルミエールにとっては気掛かりな部分です。

ちなみにデュオトーンは3歳6月にデビューし、
そこから7月、8月と1戦ずつ、9月には2戦してという
使い詰めのローテだった事も菊花賞の結果に少なからず影響しているかもしれません。

シュペルミエールは、兵庫特別の前走が7月の開成山特別と余裕の在るローテ。
デュオトーンとは違う結果になってくれるのではないでしょうか。

これまで戦った相手も、一線級とまではいきませんが、それなりの相手。
寒竹賞でタイセイサミット(弥生賞4着、毎日杯3着)からクビ差の2着。
1 3/4馬身後ろの3着にノガロ(きさらぎ賞4着、若葉S4着)がいます。

次走の3歳500万円以下戦ではヴァンキッシュラン(青葉賞1着)と
レーヴァテイン(青葉31着)から1 3/4馬身差の3着になっています。

ここで挙げた馬でクラシック出走したのはヴァンキッシュランのみですが、
この馬がダービーで13着ですから、如何にクラシック組が強いかがわかりますね。
シュペルミエールが全く歯が立たない可能性も高いですが、
運よく内枠を引けたなら、紐に加えてみても面白いかもしれません。




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