人生なればこそ、賭けるのである

私たちの人生とは、いわば選択であり、知りたいという願望であり、運命に祝福されたい、とねがう心のあらわれである。

大井11R東京記念2017予想◎ユーロビート○カツゲキキトキト▲ウマノジョー

2017-09-12 18:28:55 | 地方競馬


今年で54回目となる東京記念は元々は昭和39年に行われた東京オリンピックを記念して創設。
第1回から14回までは東京オリンピック記念のレース名で行われた重賞。

この東京記念は創設当初から現在まで一貫して距離2400Mで行われており、
同じ2400mのダイオライト記念と並ぶ、ダートの長距離重賞として、
重賞では、他に金盃の2600m、名古屋グランプリの2500mに次ぐ距離のレースです。

近年ではJBC指定競走となり、優勝馬はJBCクラシックの出走馬を決める選定の対象馬としてノミネート。
2013年からは全国地方競馬交流競走として施行されています。




昭和時代の大井では距離3000Mの重賞が多くあった事から、
今の南関では、数少ない長距離重賞となってしまった東京記念。

それだけにステイヤータイプの馬には貴重なレースなのですが、
ステイヤータイプの馬が長距離重賞の数と共に年々減り続けている現状から
東京記念がフルゲートになったのは過去10年で10年・11年・15年の3回だけで
昨年は、10頭立てと、過去10年で最少だった9頭の09年に次ぐ出頭頭数でした。

そう云う意味では今年は15年以来2年ぶりのフルゲートでのレースに加え、
14年・16年の東京記念の覇者ユーロビートに、今年の大井記念を制したウマノジョー
1年ぶりも昨年の東京ダービー馬バルダッサーレと、地元勢は伏兵を含め楽しみな面子が揃った。

そして、名古屋からカツゲキキトキト、北海道からドラゴンエアルと、
金沢のグルームアイランドに、船橋のキングニミッツ、浦和のタマモネイヴィーらが参戦。

全国各地からスタミナ自慢の名馬が揃っただけに、馬券的にも面白くなりそう。
レースを楽しむと同時に的中出来るように頑張りたいところ。

スタミナ自慢のステイヤーたちが集う伝統の一戦!
東京記念は、9月13日(水) 20:10発走です!



♦♦♦東京記念有力馬評♦♦♦

01カツゲキキトキト(名古屋)
3歳時には、重賞5勝を含む破竹の7連勝を飾り名古屋のトップホースとして現在も君臨している。
初重賞制覇は、前述の7連勝のうちの三勝目となるスプリングC。2着に8馬身差を付ける圧勝。
続く新春ペガサスCも5馬身差、新緑賞は4馬身差、東海三冠の一冠目駿蹄賞は3馬身差だった。
二冠目の東海ダービーは7馬身差と、名古屋競馬だけにおさまる器ではなかった。
続くJDDでは、6着に敗れたものの地方勢では、東京ダービー馬バルダッサーレの
4着に次ぐ6着と健闘し、中央相手でもその力が通用する事を示した。

大井の黒潮盃では地元のミスミランダーには及ばなかったものの2着を確保し、
この世代なら南関東でも勝ち負けで、地元の秋の鞍では、エイシンニシパに4馬身差で勝利。
その後、三冠目の岐阜金賞へ駒を進むかと思われたが、中央交流重賞の白山大賞典へ。
初の古馬との対戦という事もあり6着に敗れたが地方勢最先着は立派。

勝ったのは同世代のケイティブレイブで、そこから2.0秒離された負けだったが、
このケイティブレイブが今年の帝王賞を勝つなど中央でもトップクラスの馬と、相手が悪かった。
三冠目の岐阜金賞は、秋の鞍で下したエイシンニシパが勝利し、実質この馬が
三冠馬のようなものだが、名より実をとった選択は、正しかったように思う。

地元の古馬相手の東海菊花賞を5馬身差で制して重賞を7勝目。
ターコイズオープンを挟んで、暮れの大一番名古屋GPへ臨む。
結果は、アムールブリエ、ケイティブレイブの後塵を拝するも3着。
地元の大将格として中央馬と堂々と渡り合い、地元ファンも喝采を贈った。

今年に入って、地元の名古屋記念、園田の六甲盃、笠松のオグリキャップ記念と
重賞を3つ制して、これであわせて重賞を10勝。
中央交流重賞でも佐賀記念4着、名古屋大賞典3着とさすがの存在感を示し、
ここへ向けて十分な実績を積んできた。これまで2400m以上は【2-0-1-0】で
すべて馬券圏内、名古屋GPの3着も含まれており価値が高い。
懸念は、大井は2戦のみと経験が少なく、大箱コースでどうかだけ。

半妹にカツゲキマドンナがおり、2歳時に園田クイーンセレクションを勝っている。
今年に入ってからは、スプリングC2着、若草賞3着、東海クイーンC3着、クイーンC3着と
重賞まであと一歩の成績が続いているが、兄の存在がいるからそう見えてしまうだけで、
十分に活躍していると言っていいのではないだろうか。過度な期待をかけずに応援していきたい。


03ウマノジョー(大井)
岩手でデビューし、3戦目で勝ちあがった。次走も勝って、重賞若駒賞へ挑戦し5着。
その後、知床賞4着、寒菊賞5着と2歳時は重賞で掲示板までと、重賞制覇は翌年に預けられる。
3歳初戦の金杯で、またしても4着と敗れてしまった。その後、大井へ移籍し連続2着。

大井での5戦目スターバーストCを勝つと勝島王冠へ、5度目の重賞挑戦。
結果は案の定4着と、これでここまで重賞すべて掲示板内も一度も馬券圏内ならずと
強いんだか、弱いんだかわからないまま、4歳初戦金盃を迎える。
2600mとダート重賞では最長となる距離、勿論はじめての距離だったが、ここで9番人気2着と激走。

勝ったユーロビートとの斤量差は5kgあったものの、恐らく距離があっていたのだろう。
続く中央交流重賞ダイオライト記念でも3着して、前走がフロックではない事を証明した。
そこからブリリアントC5着をはさみ、重賞大井記念をむかえる。
本馬にとってこれが、8度目の重賞挑戦。6番人気と控えめな評価だったが
2着タマモネイヴィーに2馬身を付けて快勝し、これが重賞初制覇となった。

前走帝王賞はさすがに中央トップクラスが出走する事もあり、
さすがに歯が立たなかったが、まさか帝王賞へ出走するような馬になるとは
昨年のこの時期には思いもよらなかった。
約2ヶ月ぶりとなるものの、今回の距離延長は間違いなくプラスだし、
力を付けているのは誰が見ても明らかで、ここで重賞2勝目となっても驚けない。

母トランスパランスは、ウイングアローを付けた二頭目の産駒トーホクアローが
岩手ダービーダイヤモンドC3着、不来方賞3着、みちのく大賞典3着と重賞で活躍し、
そこから連続して毎年ウイングアローが付けられた。

そして、ウマノジョーの一つ上の全姉トーホクフェアリーも、重賞で活躍。
ウマノジョーが産駒初の重賞馬となったものの、上の二頭が重賞で結果を残しており、
母トランスパランスの優秀さと、ウイングアローと相性の良さは特筆に価する。


05ユーロビート(大井)
14年1着、15年2着、16年1着という東京記念マイスターと言っても過言ではない成績を誇る。
2600mの金盃も16年2着、17年1着、2400mのダイオライト記念も、16年3着、17年2着と
2400m以上のレースでは中央時代も含めて【5-3-1-2】という成績で、
着外の2回は名古屋GPと、笠松のオグリキャップ記念のみ。
直線の短いコースでは、この馬の本領を発揮できない為で、けして力負けではない。

8歳馬だが、今年に入ってから3戦し前述の通り金盃1着、ダイオライト記念2着、
そして前走の大井記念4着で、昨年の大井記念3着より着順は下回ったものの、
勝ち馬からのタイム差では、1秒から0.5秒差と縮まっており、昨年以上の出来かもしれない。
その5月の大井記念以来という事と、昨年より2kg増えた斤量がどう影響するか。
長距離ダート路線では無類の強さを発揮するだけに、そういったハンデも杞憂に終わりそう。

母系を辿っていくと、メジロで繋がっていて、成る程スタミナの源泉はここからかと頷けます。
さらに遡っていくと、あのビューチフルドリーマーに辿りつく。
「GRANDAME-JAPAN2017」古馬シーズンにも含まれているレース、
ビューチフルドリーマーカップの競争名となっている事で御馴染みで、
日本の小岩井農場が輸入した20頭の繁殖牝馬のうちの一頭で、
多くの活躍馬を送り出して現在まで続く日本の一大牝系の祖となった名繁殖です。


12グルームアイランド(金沢)
門別でデビューして、4戦3勝で船橋へ移籍し、9連勝、門別からあわせて12連勝を飾った。
旨さが多彩チバザポーク特別で5着になり連勝が途絶えた後、金沢へ移籍する。
移籍後は、重賞2勝を含む3連勝を挙げ、勇躍中央交流重賞の川崎記念へ挑むが8着。
さすがに相手が悪かったが、地元へ戻り金沢スプリングCを制して重賞3勝目。
笠松へ遠征しオグリキャップ記念も勝利で重賞2連勝となった。

地元金沢に戻り重賞3連勝なるかと思われたが、百万石賞で3着、イヌワシ賞4着、
中央交流重賞の白山大賞典では7着と足踏みが続いた。
しかし、ポイント・ツイてる!楽天競馬賞を勝利して立て直しをはかったものの、
北國王冠で2着、中日杯も5着と、年内に重賞5勝目はならなかった。

半年ぶりとなった、今年初戦の寸心忌記念特別を大差で勝利。
続く、中央交流重賞マーキュリーCで8着とさすがに厳しかったが
中居キリコ祭り特別、前走のイヌワシ賞と連勝し、重賞5勝目を達成。

金沢代表として臨む今回は、中央勢程抜けた存在無くそこまで差は感じないものの、
中央交流重賞で馬券圏内を確保している実績馬もおり、どこまでやれるか。
オグリキャップ記念1着、北國王冠2着と長距離の実績があるものの、
大箱の大井でいつも通りの競馬ができるのかどうか。

本馬の血統表をみると、母系はほぼサクラの冠名で繋がっているサクラ血統。
母母サクラキャンドルは、10番人気ながら激走した95年のエリザベス女王杯馬。
他に府中牝馬S、クイーンSを勝っておりと重賞3勝を挙げている。
ユーロビートがメジロ牝系、グルームアイランドがサクラ牝系と
伝統の長距離重賞に相応しい、ノスタルジックな血統の馬が揃いました。


16ドラゴンエアル(北海道)
川崎でデビューし、ハイセイコー記念で2着、ニューイヤーC3着と早くから重賞で活躍。
3歳となっても京浜盃2着、羽田盃3着と、ハッピースプリント相手に差の無い競馬で存在感を示した。
東京ダービー4着、スターバーストC3着ときて、迎えた水沢のダービーGPで見事に重賞制覇。
続く報知オールスターCも制して重賞連勝。金盃で2着した後、
交流重賞のダイオライト記念では、地方勢最上位の4着と全国にその名を知らしめた。

それからブリリアントCを勝つも、大井記念、報知オールスターCと惨敗し北海道へ移籍。
赤レンガ記念は、地元の雄・二冠馬オヤコダカに敗れるも2着を確保。
続くA1戦でも、強さを見せ付けて勝利とここにきて確実に調子が上向いてきた。
前走マーキュリーCは、地方勢最先着の5着。これまでの実績から距離はOK。
相手は弱化する分、競馬はしやすいはず。あとは大外枠がどう影響するかだけ。

母系を遡っていくと、米国のデヴォナデールにたどり着く。
1979年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬で、史上5頭目のニューヨーク牝馬三冠を達成した名牝。
繁殖牝馬として牧場に戻ったが、これといった産駒は出なかった。
しかし、代を経て日本でドラゴンエアルが誕生するというのが、血統の面白いところ。


♦♦♦東京記念参考レース動画♦♦♦











♦♦♦東京記念予想参考♦♦♦

Point・・・①長距離での実績があれば前走着順は不問
過去10年の1番人気の成績は【3・3・0・4】と、連対率6割で1番人気の信頼度は高い重賞も、
2000超と云う特殊な距離で行われるレースだけに長距離適性が必須。

前走で距離不足のレースを使って臨む馬は叩き台と割り切って着順を度外視するべきで、
現実に07年1着のウエノマルクンや10年で2着したルースリンドなど
前走の惨敗で人気が無かったが得意の距離になりガラリ一変して連対しており、
過去の東京記念と今年の金盃など長距離レースで連対実績がある馬は人気薄でも要注意。

Point・・・②南関東での重賞実績は大事
過去10年の連対馬で東京記念前に南関での重賞連対実績が無かった馬で
東京記念で連対した馬は07年2着メーンエベンター、09年のセレン、14年のユーロビートの3頭。
共に前走の自己条件を勝利して東京記念に臨んでいるだけに、
過去に重賞連対実績の無い馬で前走で勝利していない馬は厳しく、
現実に07年1番人気に支持されたホクトアサティスは東京記念が初の重賞出走だったが
前走の自己条件を3着と敗れているだけに6着惨敗も納得出来る。

Point・・・③長距離レースで休み明けは割引
長距離レースだけに休み明けの馬では厳しく、
最低でも6月終わりの帝王賞を使っている事が東京記念での連対馬の条件。

Point・・・④外枠は圧倒的に不利
外枠が不利で知られる大井2400mで、過去10年の東京記念で
8枠を引き当て連対した馬が3頭居るがこれはフルゲート割れの競馬になった事が大きかった。
フルゲートになった今年は外枠不利と考える方が妥当で、
過去10年で連対実績の無い12番ゲートから外を引いた馬はそれだけで割引が必要。





◎ユーロビート
エンジンの掛かりが遅い不器用なタイプで徐々に加速して
他馬がバテるゴール前でようやくトップスピードになる馬だけに、
コーナーで減速が余儀なくされエンジン全開になる前にゴールとなる
直線の短い浦和や笠松のような小回りコースは不向き。

やはりこの馬が真価を発揮するのは大井や盛岡のような大箱のコースで、
この大井競馬場の距離2400は自身ベストの条件と思えるだけに
当然この東京記念の連覇、尚且つ3勝と初の快挙を狙っているはず。

斤量は16年・14年と56kg1着、15年59kgで2着と58kgは問題なし。
今回気になるのは5月の大井記念以来という点のみ。

あとは、ガマン比べの競馬では強さを発揮する反面、
決め手比べになると分が悪いだけに、末脚のある馬の一発には警戒したい。


○カツゲキキトキト
マイルから幅広く距離をこなす融通性はあるが、これは能力でこなせているだけで
本来は中距離以上がこの馬の本来の走りができる距離のはず。
2500mのオグリキャップ記念を勝っている事を踏まえてもスタミナは豊富だし、
なにより中央交流重賞で中央馬相手に渡り合えるだけのスピードも兼ね備えている。

強豪ぞろいの南関東とはいえ、相手関係は中央勢を相手にするよりは大分楽なはずで、
大井競馬場もJDD、黒潮盃で経験済みだし、最内枠から先手を奪い
レースをコントロールする形になれば、自ずと結果は付いてくるのではないだろうか。


▲ウマノジョー
こちらもユーロビートと同じく休み明けとなる、帝王賞以来の競馬。
今年に入ってから本格化し、大井2600mの金盃2着、
そして中央交流重賞の2400mダイオライト記念3着と長距離に抜群の適正を誇ります。
大井記念も人気薄でしたし、一発があるならこの馬になるのではないでしょうか。


注グルームアイランド
大井は初出走も、南関東では川崎の報知オールスターカップを制している点は評価できる。
金沢で2連勝してここに臨んできており、間違いなく状態は上向き。
確かに中央交流重賞では結果を出せておらず、上位と比べると見劣りしますが、
長距離のここなら十分に勝負になるはす。出来の良さで好走を期待しています。






















最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴らしい‼ (わたかず)
2017-09-12 23:49:48
ネット上で東京記念のいろんな予想を見ましたが、一番納得のいく予想です‼
返信する
Re:素晴らしい‼ (demarogufan)
2017-09-13 01:19:20
わたかずさん、コメント有難うございます!
しかしながら、私の予想は外れることの方が多いですから、あまり期待なさりませんようお願いします。東京記念楽しみですね!
返信する

コメントを投稿