七夕賞は、1965年に夏季開催の福島競馬場・芝1800mを舞台とする
4歳(現3歳)以上・ハンデキャップの重賞として創設されました。
その後、幾度か条件や開催時期の変更を挟み、
1980年に夏季開催の福島競馬場・芝2000mに変更。
そして、2006年から夏季競馬をさらに盛り上げるため設けられた
サマー2000シリーズの第1戦として行われています。
劉:今年の七夕賞は、出走馬が12頭しかいないのか。
過去十年を振り返ってみても、最も少ない年になってしまったな。
関:兄上が、すんなり七夕賞の話題から入られるとは、
この雲長、突然の出来事に驚いております。
劉:士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし。と言うではないか。
これからは真面目に、競馬予想に心血を注いでみせようぞ。
張:兄者!スパーキングレディーカップには触れなくてもいいのか!
圧倒的一番人気のホワイトフーガがまさか4着に敗れるとは思わなかったぜ!
関:そうだったな。早速レース動画を観て回顧していこう。
スパーキングLC2017/アンジュデジール
劉:ホクトベガメモリアルと銘打たれた今年のスパーキングLCで
横山典弘騎手が乗った馬が勝つとは、あまりにも出来すぎではないかのう。
事実は映画よりも奇なり、じゃな。
張:関東オークス組はあまり相性がよくないレースだったから
アンジュデジールは、過小評価してしまったな!
前例と言うものは、いつでも覆される可能性があるという事を思い知ったぜ!
劉:我ら三人とも、ホワイトフーガを本命に据えた予想だったから、完敗だったな。
益徳は、○ララベルが4番人気2着、▲タイニーダンサーが5番人気3着で
悪くはない予想だったが、やはり競馬予想は◎がはずれたらダメだよな。
関:益徳は相変わらず、予想が崩れないな。
ホワイトフーガも内枠が影響したのかもしれないが、
そこまで圧倒的な人気を集めて勝ちきるほどの力はなかったという事か。
劉:今年は、牡馬も牝馬も、核となる馬がいなくて、勝ち馬がコロコロ変わる。
それだけに予想し甲斐のあるレースも多いし、こちら側がどれだけ
考えることができるか、ある意味予想力を問われる年という事かもしれないな。
関:そんな予想力を問われるのが、今年の七夕賞かもしれませんね。
12頭立てですが、ラジオNIKKEI賞勝ち馬ゼーヴィントに、
福島記念勝ち馬マルターズアポジーと福島巧者が人気なら
堅く収まりそうなものですが、ハンデ戦の為、簡単にはいかないはずです。
張:思わぬ伏兵が圏内に食い込むケースが多いのが
こレースの特徴で、一筋縄ではいかないんだよな!!
劉:こんな荒れそうなレースの時には、上位人気から見ていくのではなく
下位人気から、これだという馬を見つけていくのが良いと思うぞ。
昨年は本命にした11番人気のオリオンザジャパンが3着だったし
一昨年は16番人気のマデイラが3着で複勝的中したから、
わしはそれ程、相性が悪いレースではないんだが、こんな事を言うと
途端にダメになるというのも、競馬あるあるかもしれないな。
関:一昨年の七夕賞の複勝馬券はこちらですか。
複勝で40倍というのは、重賞では一年に1、2度あるかないかじゃないですか。
まさか、七番だから買ったわけではないんですよね。
劉:勿論、そういう訳ではなくて、一応買える根拠はあったんだ。
まず一つ目は、小回りや内回りコースでの好走があった事。
15年のマデイラの場合は、京都2000mで2勝をあげていて
函館2000mで2着1回3着1回と好走もあったし、
それで、福島コースにも適正があると思ったんだ。
張:でも、マデイラってその前年にも出走して、13着と大敗してるぜ!
兄者の言うことは最もだが、それだと14年七夕賞でも好走してるはずじゃないか!
劉:いいところに気づいたな、益徳。
そこで大事になってくるのが、前走からの間隔と斤量なのさ。
14年のマデイラは、前走から約2ヶ月、そして斤量が54kg。
一方15年のマデイラは、前走から約3ヶ月、斤量が52kg。
関:15年の方が、前走からの間隔が長くて斤量が軽いんですね。
これが激走のポイントなんでしょうか。
劉:この七夕賞というレースは、3ヶ月くらいの休み明けの馬と
51~53kgの軽斤量の馬が穴をよくあけるんだ。
昨年のオリオンザジャパンは、前走がダートなので特殊な例になるが
斤量は53kgで、激走する下地は十分にあったと思う。
張:なるほどな!それなら、今年も兄者が言った3点!
小回り内回り2000m巧者、前走からの間隔、軽斤量に絞って
今年の激走する馬を狙い撃ちしてみたいところだな!!
関:今年の出走馬で51~53kgの斤量に該当する馬は
バーディーイーグル、タツゴウゲキ、ウインインスパイア、
ソールインパクトと4頭おりますので、内回りと2000m戦績です。
ソールインパクト 内回り【2-1-4-2】2000m【1-1-2-3】中3週
ウインインスパイア 内回り【2-1-1-5】2000m【1-5-6-7】中9週
タツゴウゲキ 内回り【1-0-0-4】2000m【3-1-0-3】中2週
バーディーイーグル 内回り【0-0-0-1】2000m【0-0-1-4】中3週
張:この中だと、前走からの間隔が長いのはウインインスパイアだな!
夏の福島では、昨年・一昨年と2年続けての好走歴があるのは評価できるぜ!
劉:それと、マデイラ、オリオンザジャパンは、どちらもクロフネ産駒だったから
同産駒のパドルウィールには、警戒が必要かもしれないな。
関:人気馬はどうやって、取捨の材料を探したらいいんでしょうか。
劉:七夕賞は、過去10年で関西馬が9勝、関東馬が1勝と関西馬が圧倒的なんだ。
2.3着になれば、そこまで差はないんだが、頭は関西馬を選んだほうがいいかもしれない。
張:ゼーヴィント、マルターズアポジーの1.2番人気はどちらも関東馬だな!
それなら3番人気のヴォージュが関西馬だし、父父ステイゴールドで面白いな!
劉:じゃあ、、そろそろ七夕賞の予想の方にいこうか。
張:俺は、◎ヴォージュ○ソールインパクト▲パドルウィールにした!
◎準オープンを連勝中で勢いもあるし、血統的にも魅力!
速い時計も対応できているし、内回りの2000mに良績あるので軸に最適だ!
関:某は、◎マイネルフロスト○ソールインパクト▲ウインインスパイアにしました。
◎はダービー3着馬。57kgも背負いなれた斤量で問題なし。
一時期不振でしたが、近走はブリンカー効果で安定しておりここも中心視。
劉:わしは、◎パドルウィール○ウインインスパイア▲フェルメッツァでいく。
◎は過去に激走多いクロフネ産駒で、それだけで狙う価値はある。
エプソムCはスタート直後に落鉄していたことが判明し度外視の一戦で巻き返し可能。
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