しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

のぼうの城

2016-03-20 | 本棚
成田長親(ながちか)/野村萬斎あらばこその映画に対して
原作は
前の章でひととおり、あらましが語られて、
次の章の出だしが
「馬鹿はあぜ道にたたずんでいた」

私はこれで、やられてしまった。

のぼうの城
クリエーター情報なし
小学館


フィクション(脚色)の部分も
史実のしっかりした肉付けがあればこそ。
そして、悲喜こもごもの素朴な目。

歴史モノ初心者の私も楽しむことができたのは、
和田竜さんのペンの力だろうな。

そういや
村上海賊はキャラから入ったなあ。
だけど、
海賊の娘で荒くれ女の景(きょう)より、
野村萬斎さんよりでくのぼうに感じた、“のぼう様”が気に入った。

どこか、「ラ・マンチャの男」が思い浮かんだ。
「笑いの向こうに重厚さ」と言っては、言い過ぎかな。のぼう様も照れるだろう。


信夫のシロ(犬) (^^)
ポカ (トラ姐)