しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

とりあえず「下町ロケット総集編」とでもしておこう

2015-12-22 | TV, 映画, DVD
下町ロケット#10(終)よかった。
(偏屈も総集しての雑感)

コア・ハートのデータ偽装・医療事故のスキャンダル記事を
椎名は出版前に先手を打ち、信用棄損、業務妨害の訴訟で潰そうとする*

訴訟を取り下げさせようと椎名のところに行こうとする佃をひき止め、殿村が、

「あなたはウチの大将なんだ。あなたはあなたの信じた道を行けばいい。
ウチはどうなってもいいから、記事を出してくれと言えばいいんです。…
だからあなたがいま行くところは椎名のところでなく、週刊ポストの編集室だ」

週刊ポストの編集室で、咲間(あやぱん)が編集長に、
「正しい事を声にできなくなったら、私たちは何のためにいるんですか」

帝国重工戝前が会議に乗り込んで社長に直訴、
コアハートのデータ偽装と手術死亡記事のゲラ
ついに石坂部長とサヤマ製作所の不正と癒着が発覚。
帝国重工のロケットは佃のバルブで打ち上げられることになる。

さすが最終回、思いのたけが一気に
前回までにたまりにたまった溜飲が下がりっぱなし
偏屈者もウルッとなった。

だけど、(偏屈御免)
良かっただけに残念なのが**
○○重工、何年か前のバス・トラックのリコール隠し
○芝さん(スポンサー?)も今、不正会計、リストラでもちきり。
テレビでミソギ、心機一転ってか。
咲間(あやぱん)のセリフは私でも常々思っていることだけど***、
かつて「巨悪は眠らせない」だったのが「巨悪を怒らせない」目くらましばかりやっている。
きょう日すっかり萎縮してしまった報道、
「そうだといいね」画面越しに、私らと一緒にシミジミしている記者の声が聞こえてきそう(まったく、もう)。

そして
佃製作所とガウディ計画の心臓弁手術は成功し
技術と資本の粋のロケット打ち上げも成功した。
なるほど、どちらも個人の延長では決して成し得ない。
だけど、小ぢんまり派の私としては、佃航平は『田舎のパン屋の職人気質(かたぎ)』だなと思う。

*咲間(さくま)と出版社と佃製作所で賠償金10億
**前にも少しふれたが、
(大人げない、「それはそれ、これはこれ」で見れないのかと言われそうだが)
ストーリーが素晴らしいほど、現実のギャップに水を差されるとがっかりする。
何度でも言う。
ニュースとエンタメ、虚実のギャップが拡大すればやがてエンタメも衰退する。
揚げ足取りするために見ているのではないが。
***つたえる(カテゴリ)参照
「巨悪は眠らせない」は伊藤栄樹検事総長の言葉(wikipedia)
「検察官は『遠山の金さん』のような素朴な正義感を持ち続けなければならない」
トリビアとして: 帝国重工藤間社長/杉良太郎はかつて、遠山の金さんだった。