しろくま

軟い雑感、とりとめなく。

2Dの奥行き

2010-09-23 | TV, 映画, DVD
映像作家なら
(ノルシュテインに限らず)
作品の奥行きは
誰もが望むものだろう

空間的/視差的なのだけでないとおもう

6. 話の話


幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました

幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました



空中ブランコ、観客もいっしょに
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
(サーカス/中原中也)
そんな感じがした。

文章が追いつかなかったもので^^
シーン、ぱらぱらと並べてみた

赤ん坊がお乳を飲んでいる
わきで見ているオオカミの子ども。
光が射してきてその向こうに、幻想的な生活風景。
雨の列車
窓を板でふさぐ家。外、車で出る音。
ダンスホール 音がちぐはぐ、刹那
兵隊、残された女たち 死亡通知 寡婦
雪の森 ベンチのカップル すこし離れて子ども リンゴ
3人が去った後、割れた酒瓶とリンゴが残った。

オオカミ:一人でジャガイモを焼いて食べている
ダンスホールと死亡通知
光が射してきて、またあの風景…
光っていた紙がほしくなり、作家から奪って逃げた
街を越え、茂みに入ったら泣き声が。
丸めた紙だと思っていたのが赤ん坊だった(シュールさ つげ義春っぽい)。
ゆりかごで必死にあやすのがコミカル。
雪の森、子どもたち、リンゴ、そしてオオカミ
兵隊と あの風景が交差する

列車の汽笛 深い雨そして町並みで話の話は終わる。
小栗康平・泥の河・雨の橋の上の子供たち・お化け鯉のシーンが なんかダブった。
雨つながりのいもづるにちがいない。


あの風景 逃避の世界だったのか ありし日常だったのか
旅人が歩いていった向こう 
風景だけでなく 気持ちも遠くなってしまった奥行きかな?

NDRのあとだし

2010-09-23 | TV, 映画, DVD
ドモアリガト Mr. Robotということで
加藤久仁生/つみきのいえ もいいが、
徒然なるまま
ノルシュテインのアニメーション

何年か前、NHKでドキュメンタリー見て
こんなのもあるんだとタマゲタ

いままで観てたテレビや映画の
劇画、ストーリー系とは違う。
初めてだった、こんなの。


(調べはしたものの)
画の知識無いから
変な記述の羅列かもしれないが
まあ、気は心ってやつで^^

1. 25日・最初の日
ロシア(ソビエト)が社会主義国家になった日。

平面を逆手に取った画
ほぼモノトーン 赤がワンポイント

ゲルニカみたいな感じっていえばいいか。
それに、平面画からトカゲがとび出てくる エッシャーを足したっていうか。

次から次へと息をもつかせず
かさなる画と残像 音。
赤 労働なのか、軍隊の炎の色なのか…

そういえばバックで使われたショスタコービッチも
音符に仕掛けがしてあったって、どこかで聞いたことある。

実写も挿入されている
ソビエトの本質とは…

粛清されないで作品を出せるってことは、
いい時代なのかもしれない。

2. ケルジェネツの戦い
歴史絵巻、宗教画のようだ。
壁画から、動き出す。動きは左右の水平移動。
戦いの激しいぶつかり合い。
Fantasiaのトッカータとフーガ/善悪の戦いみたいに
光と影みたいにも感じた

戦が過ぎ、死体が残り、国の再建。

単純な動きの繰り返しや重なりがとてもうまい。
種を撒く、鉋を引く、収穫する…これも水平移動
ゆっくりだけど 力強い

影絵 ステンドグラス こうごうしさ
戦いよりも 国を作る民の方に感じた。

3. 狐と兎
一転して、おとぎばなし。
暖炉のそばに壁掛けの絵に
こんな話があったら楽しいかも

4. あおさぎと鶴
前のが太い毛糸で編み込んだタペストリーなら
こちらは線画。だけど、不思議な立体感、距離感
まあ、恋愛ものだし
背景は味もそっけもない、だからキャラが生きる
雨が幻想的
そっけないすれちがいばかりだが、どこかコミカル

5. 霧につつまれたハリネズミ

キャラクターは一番かわいい。
少々不気味だがおどけたフクロウ。
はりねずみヨージックが友だちの小熊のところに行く途中
深い霧の中で迷ってしまった。
葉っぱや蝙蝠、かたつむりさえ不気味
象、白馬 大木 不思議さ神秘さの中で。

はじめてのおつかい(日テレ)みたいな感じかも。

6. 話の話
ジツは、画を追うのだけでも精いっぱいで、文章にするのにとても手こずった。
なんでだかわからないが、
サーカス/中原中也がうかんだ。


そして、スタッフとして参加した人形アニメ
7. 愛しの青いワニ
8. 四季 

あまりおもたくない締めくくり、というのがいいのかも、ね。