かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞  256

2021-07-03 16:44:46 | 短歌の鑑賞
 渡辺松男研究31まとめ(15年9月)
    【はずかしさのまんなか】『寒気氾濫』(1997年)107頁~
     参加者:石井彩子、泉真帆、M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:泉 真帆 司会と記録:鹿取 未放


256 おおきなる幻日を背にうつくしき舞踏病なりこの枯れすすき

          (当日意見)
★すすきが風になびいてしきりに揺らいでいる様子を舞踏病だと形容したので、だか
 らこそ「うつくしき」って形容詞も活きるのでは。「幻日」というとても幻想的な
 風景の中にすすきも優美に揺れ動いている。(鹿取)
★あまり病気に拘りすぎると困るけど、舞踏病は不随意筋が動くようだけど、ここは
 随意筋が動く感じなのかな。ここは風のままにすすきが動く感じかなと。(鈴木)
★枯れすすきが風によってなすがままに動いている、それが美しいと言っていらっし
 ゃる。全体が情景描写だから、踊るという文字もなびている様を想像させます。(石井)

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