![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/43/1cede2a86ec7f2ed1e3c1fb22fe9fdfb.jpg)
3連休は、みっちり登山に充てるのではなく、土曜日:移動、
日曜日:行動、月曜日:休息と決めた。
そこで、ちょっと遠めの沢を遡行しようと考え、十津川の小黒谷を選んだ。
元々は、今年7月に行こうと思っていたが、雨続きで中止した沢である。
今日の参加メンバーは、Mr.Dash、ともちゃん、F山さん、
イエティ、そしてイエティが最近、沢登りで同行しているという、
バリバリの若手、Tさん(K山岳会)がゲスト参加してくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/88/e08ee71f84fba3ab899a6c9f65d2d40a.jpg)
土曜日、酒類を買出しして、夕刻、林道終点にテントを張る。
ぱっと見て、吊り橋が見当たらないので、明るいうちにサーチしておく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9e/95bd307a192b05c05766952c0c814ca8.jpg)
F山さんと、吊り橋をこわごわ渡り、入渓点へ向かう踏み跡を探した。
林業用モノレールの起点から左にトラバース道がついていることを確認。
暗くなってから、イエティとTさんがやってきた。湯泉地温泉に寄り道して
きたという。既にこちらは安定した焚き火を囲み、ビールをやっていた。
そこへ酒豪を加えての宴会。Tさんは、学生時代に少し、児童対象の
キャンプ指導のボランティアをやっていたそうで、Mr.Dashと
キャンプの話で盛り上がった。Tさん、気さくで明るい好青年である。
やがてMr.Dashのギターと、イエティのオカリナ、ともちゃんの
リコーダーで、即興アンサンブル。ピタッと合うと、気持ちいい。
そんなもんだから、すっかり夜更かししてしまったが、翌朝、みんな元気に
出発する。入渓点までは下見の甲斐あってスムーズ。ダムの水位は結構、
低いようで、最後は、いつもはダムの底らしい地面を歩いて、沢に取りついた。
ほどなく2つの小滝、ナメ滝を1つ迎える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/3a/d2c158780ea5ca43237b5fad2b57019b.jpg)
そのあと、印象的な2条の滝だ。朝のうち、まだ水が冷たいので、
真正面に滝に突っ込んでいくことは避けた。
しかし、すぐに釜をからむ7-8m滝があり、全身濡らしてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/9f/2612367c2fbda460c9823ccf199367d3.jpg)
この沢、5分歩くと、次の滝が見えてくるといったような、10m以内の
滝の連続だ。名前がづいた滝は一つもないのが残念でならない。
ほとんど、直登か、流芯のすぐ横をつたって登れてしまう。
ザイルも今日のメンバーなら、この程度で出す必要はないから遡行もはかどる。
しかし、谷が深すぎるからか、GPS信号は途中でロストしてしまっていた。
5mと記されている滝だろうか、流れの強い真ん中を強行突破し、寒い寒い。
他のメンバーは滝芯の左を巧妙に登ってくる。くそー。
遡行図に、泳いで突破しろと書かれている斜瀑は、水量の関係からか、
泳ぐまでもなく楽しくクリア。
続く暗いゴルジュの17mは、どうしようもなく、右岸を、上の13mも
一緒に巻いた。
しばらく平凡な流れになったが、再び変化。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7f/2205aaf0312dfde2a8b6ffb6d360727f.jpg)
U字5m(写真)や、楽しく直登できる18mを登ると、
右手にそま道が見えてくる。下山に使う廃道である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/ee/751e17eb85e81c480b4e5e9c8d9236d6.jpg)
10mをクリアしたら、植林小屋跡に着いた。すっかり荒れ果てている。
今日は、てこずったら、ここで切り上げるのかなと思っていただけに、
順調なペースに満足だ。ここで中休止をとった。
すぐ上の二俣は右へ。その後も順調にこなしていくが、伐採の際に
落とされた丸太がやや邪魔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d7/9ab312f7a71f899c85ab21762ee7d193.jpg)
そして最初で最後の難関、3段50mの落ち口に着いた。
下の15mは、角度もさることながら、ホールド、スタンスが小さい。
長い流木が立てかけられるように流芯脇に通っている。
Mr.Dashは早々に直登をあきらめ、左岸に高巻きルートを
求め始めたが、イエティが果敢にトライし始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/19/209579e81f2ed4b2cda4bc7ba7a9ab20.jpg)
Mr.Dashが流木が浮かないように下でぐっと支える。
ランニングビレイをとりたいが、適切な支点がなく、イエティに
流木にシュリンゲをかけるよう指示する。ほとんどフリー状態。
慎重にスタンスを選び、イエティは見事、1段目15mを登りきった。
一同、彼の勇気に拍手。
イエティは、30mザイルを下ろしてくれたのはいいが、トップロープに
してあり、プルージックで登って来いという。
えっ、引き上げてくれないの?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/38/4af32d9247b2aac3a6b1cc85d4a5bf3f.jpg)
仕方なく、Mr.Dashが2番手で続く。プルージックったって…
岩に取り付く。細かいホールドは、意外にも安定しており、
確かにミスが許されない怖さがあるが、スリップの恐れは少ないと感じた。
落ちてもザイルが伸びる範囲で停まる。いや、落ちるはずがない。
そう考え直して必死のパッチでクリア。イエティが笑顔で迎えてくれた。
後続のために、支点を取り直し、一人ひとりビレイして引き上げた。
最後の2人はイエティに引き上げを経験してもらった。
全員登りきって一安心。あとは斜瀑なのでたいしたことはない。
こうして3段50mをこなしたのだが、上部は平流で、しかも倒木が
ひどい。遡行を打ち切り、左岸の植林帯を強引に登る。
明瞭なそま道を発見できないまま、標高850mを維持し、トラバース状態で
主稜線に躍り出た。ここで明瞭な山道に出た。
下山は、主稜線をたどるのでなく、一旦、先の二俣に降りる山道をたどる。
ちゃんと木製の階段が切ってある。
植林小屋跡の背後を通り、沢の左岸上方をたどる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/8f/ee4969bb5442df86fc9d659f0701adae.jpg)
ところどころ道が落ちていて、ひやっとする難所になっていたが、
やがて稜線に舞い戻る。林業用モノレールの軌道沿いに、急斜面を
無理やり下りて、吊り橋に戻ることが出来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/88/ad2b84acd799e8defdf38a9d888ecf92.jpg)
いやー、下山もなかなかホネが折れたが、やっと終わりだ。
ほっとした瞬間、最後にハプニング。
吊り橋を渡っていたら、ともちゃんの右足に黄色い物体が一瞬、止まった。
ギャッと、とももちゃんの悲鳴。ハチが一刺ししたようだ。
帰宅後、虫の特徴から記憶をたどると、どうもキイロスズメバチらしい。
Tさんが、「じつは、朝、渡るときにボクもやられた」と告白。
恐らくは吊り橋の板の裏側にでも、巣があったのだろう。
時期も時期。ちょうどスズメバチが凶暴になる頃である。
ともちゃんは、橋を渡り終えると即座にポイズンリムーバーで毒を吸出したが、
今まで経験したことがない、焼けるように熱い痛みだという。
帰りに夢乃湯に寄る。本来は、ともちゃんは足を冷やすべきなのだが、
焚き火と沢登りの直後ということで、しっかり温泉に浸かったという。
2日後には、痛みは猛烈な痒みに変わっていたが、いずれにせよ大事に
ならなくてよかった。
日曜日:行動、月曜日:休息と決めた。
そこで、ちょっと遠めの沢を遡行しようと考え、十津川の小黒谷を選んだ。
元々は、今年7月に行こうと思っていたが、雨続きで中止した沢である。
今日の参加メンバーは、Mr.Dash、ともちゃん、F山さん、
イエティ、そしてイエティが最近、沢登りで同行しているという、
バリバリの若手、Tさん(K山岳会)がゲスト参加してくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/88/e08ee71f84fba3ab899a6c9f65d2d40a.jpg)
土曜日、酒類を買出しして、夕刻、林道終点にテントを張る。
ぱっと見て、吊り橋が見当たらないので、明るいうちにサーチしておく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9e/95bd307a192b05c05766952c0c814ca8.jpg)
F山さんと、吊り橋をこわごわ渡り、入渓点へ向かう踏み跡を探した。
林業用モノレールの起点から左にトラバース道がついていることを確認。
暗くなってから、イエティとTさんがやってきた。湯泉地温泉に寄り道して
きたという。既にこちらは安定した焚き火を囲み、ビールをやっていた。
そこへ酒豪を加えての宴会。Tさんは、学生時代に少し、児童対象の
キャンプ指導のボランティアをやっていたそうで、Mr.Dashと
キャンプの話で盛り上がった。Tさん、気さくで明るい好青年である。
やがてMr.Dashのギターと、イエティのオカリナ、ともちゃんの
リコーダーで、即興アンサンブル。ピタッと合うと、気持ちいい。
そんなもんだから、すっかり夜更かししてしまったが、翌朝、みんな元気に
出発する。入渓点までは下見の甲斐あってスムーズ。ダムの水位は結構、
低いようで、最後は、いつもはダムの底らしい地面を歩いて、沢に取りついた。
ほどなく2つの小滝、ナメ滝を1つ迎える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/3a/d2c158780ea5ca43237b5fad2b57019b.jpg)
そのあと、印象的な2条の滝だ。朝のうち、まだ水が冷たいので、
真正面に滝に突っ込んでいくことは避けた。
しかし、すぐに釜をからむ7-8m滝があり、全身濡らしてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/9f/2612367c2fbda460c9823ccf199367d3.jpg)
この沢、5分歩くと、次の滝が見えてくるといったような、10m以内の
滝の連続だ。名前がづいた滝は一つもないのが残念でならない。
ほとんど、直登か、流芯のすぐ横をつたって登れてしまう。
ザイルも今日のメンバーなら、この程度で出す必要はないから遡行もはかどる。
しかし、谷が深すぎるからか、GPS信号は途中でロストしてしまっていた。
5mと記されている滝だろうか、流れの強い真ん中を強行突破し、寒い寒い。
他のメンバーは滝芯の左を巧妙に登ってくる。くそー。
遡行図に、泳いで突破しろと書かれている斜瀑は、水量の関係からか、
泳ぐまでもなく楽しくクリア。
続く暗いゴルジュの17mは、どうしようもなく、右岸を、上の13mも
一緒に巻いた。
しばらく平凡な流れになったが、再び変化。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7f/2205aaf0312dfde2a8b6ffb6d360727f.jpg)
U字5m(写真)や、楽しく直登できる18mを登ると、
右手にそま道が見えてくる。下山に使う廃道である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/ee/751e17eb85e81c480b4e5e9c8d9236d6.jpg)
10mをクリアしたら、植林小屋跡に着いた。すっかり荒れ果てている。
今日は、てこずったら、ここで切り上げるのかなと思っていただけに、
順調なペースに満足だ。ここで中休止をとった。
すぐ上の二俣は右へ。その後も順調にこなしていくが、伐採の際に
落とされた丸太がやや邪魔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d7/9ab312f7a71f899c85ab21762ee7d193.jpg)
そして最初で最後の難関、3段50mの落ち口に着いた。
下の15mは、角度もさることながら、ホールド、スタンスが小さい。
長い流木が立てかけられるように流芯脇に通っている。
Mr.Dashは早々に直登をあきらめ、左岸に高巻きルートを
求め始めたが、イエティが果敢にトライし始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/19/209579e81f2ed4b2cda4bc7ba7a9ab20.jpg)
Mr.Dashが流木が浮かないように下でぐっと支える。
ランニングビレイをとりたいが、適切な支点がなく、イエティに
流木にシュリンゲをかけるよう指示する。ほとんどフリー状態。
慎重にスタンスを選び、イエティは見事、1段目15mを登りきった。
一同、彼の勇気に拍手。
イエティは、30mザイルを下ろしてくれたのはいいが、トップロープに
してあり、プルージックで登って来いという。
えっ、引き上げてくれないの?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/38/4af32d9247b2aac3a6b1cc85d4a5bf3f.jpg)
仕方なく、Mr.Dashが2番手で続く。プルージックったって…
岩に取り付く。細かいホールドは、意外にも安定しており、
確かにミスが許されない怖さがあるが、スリップの恐れは少ないと感じた。
落ちてもザイルが伸びる範囲で停まる。いや、落ちるはずがない。
そう考え直して必死のパッチでクリア。イエティが笑顔で迎えてくれた。
後続のために、支点を取り直し、一人ひとりビレイして引き上げた。
最後の2人はイエティに引き上げを経験してもらった。
全員登りきって一安心。あとは斜瀑なのでたいしたことはない。
こうして3段50mをこなしたのだが、上部は平流で、しかも倒木が
ひどい。遡行を打ち切り、左岸の植林帯を強引に登る。
明瞭なそま道を発見できないまま、標高850mを維持し、トラバース状態で
主稜線に躍り出た。ここで明瞭な山道に出た。
下山は、主稜線をたどるのでなく、一旦、先の二俣に降りる山道をたどる。
ちゃんと木製の階段が切ってある。
植林小屋跡の背後を通り、沢の左岸上方をたどる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/8f/ee4969bb5442df86fc9d659f0701adae.jpg)
ところどころ道が落ちていて、ひやっとする難所になっていたが、
やがて稜線に舞い戻る。林業用モノレールの軌道沿いに、急斜面を
無理やり下りて、吊り橋に戻ることが出来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/88/ad2b84acd799e8defdf38a9d888ecf92.jpg)
いやー、下山もなかなかホネが折れたが、やっと終わりだ。
ほっとした瞬間、最後にハプニング。
吊り橋を渡っていたら、ともちゃんの右足に黄色い物体が一瞬、止まった。
ギャッと、とももちゃんの悲鳴。ハチが一刺ししたようだ。
帰宅後、虫の特徴から記憶をたどると、どうもキイロスズメバチらしい。
Tさんが、「じつは、朝、渡るときにボクもやられた」と告白。
恐らくは吊り橋の板の裏側にでも、巣があったのだろう。
時期も時期。ちょうどスズメバチが凶暴になる頃である。
ともちゃんは、橋を渡り終えると即座にポイズンリムーバーで毒を吸出したが、
今まで経験したことがない、焼けるように熱い痛みだという。
帰りに夢乃湯に寄る。本来は、ともちゃんは足を冷やすべきなのだが、
焚き火と沢登りの直後ということで、しっかり温泉に浸かったという。
2日後には、痛みは猛烈な痒みに変わっていたが、いずれにせよ大事に
ならなくてよかった。