Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

なぜ、高い山・難しい山に登るのか。

2006年01月25日 | その他、書きたかったコト
なぜ、人は高い山・難しい山に登るのか。そして、なぜ、Mr.Dashは高い山・難しい山に登ろうとするのか(云うほどではないが)。

NHKで、ドラマ「氷壁」をやっている。ご存知、井上靖の有名すぎる小説を、現代版に焼きなおした作品だ。K2の難ルートに世界初の快挙を狙い、親友の二人が挑む。ひとりが滑落死、ひとりは命からがら生還する。もちろん山行は失敗である。物語は、ここから今後、発展していく。

なぜ、人は高い山・難しい山に登るのか。この単純で、しかも深遠なテーマは、今まで、何人もの人が口にし、真剣に考えてきた。Mr.Dashも、今、それについて考えさせられている。考えれば考えるほど、悩むテーマであるが、このテーマの、両極端でいながら、まさに的を射た答えが、ドラマの第2回のシーンに見つけた。

ひとりは「自分のために、難易度の高い山に挑戦する」と云い、もうひとりは、「自分が成功し、有名になることで、世間に登山の価値を認めさせる」と云うのだ。

自己満足と、自己顕示の対比。
前者は、周りに何を云われても顧みない個人中心主義とはいえ、孤高を乗り切る精神力の持ち主かもしれないし、後者は単なる「目立ちたがり屋」ではなく、衆目に自己をさらけ出す勇気と決意が潜んでいる。

山に、ある程度真剣に登る人たちは、どちらかの心情か、もしくは、両方の心情が混在しており、より高みへ、より困難を目指すのではなかろうか。それを通じ、自分の生命の輝き、生きていることへのリアリティを感じたいのではないか。

思えば、Mr.Dashも、「想定外」の山人生だ。
19歳で腰を壊し、里山のハイキングぐらいしかできないと決め付けていた。しかし、志を共にする、ともちゃんというパートナーを得、まさか海外の山々、6000mに迫る標高に立てるとは思わなかったし、まさか本を書くようなことになろうとも思わなかった。ザイルを使うことも、他人を山に引率することも、バリエーションルートをやることも。

意図していなかった運命が、違う可能性を拓くことがある。自分では奇跡としか思えない可能性を拓くことがある。それならば、逃げずに、やってみてもいいのではないか。やらずに後悔するよりは、やってみて後悔しよう。Mr.Dashの人生、ずっとそうだったではないか。

難易度の高い山に、難易度の高い方法でアプローチしてみよう。滑落しても、死ぬとは限らない。
決心した。
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