Mr.Dashのぶろぐ館

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2018年10月7日(日) 三重県南部の、姫塚伝説が残る低山、姫越山へ!

2018年10月09日 | 山登りの記録
■メイン写真
姫越山の山頂から見る芦浜方面の眺め

■今回のコース
日の出公園駐車場→登山口→展望台→爺ヶ塚→姫塚→姫越山→(往路を戻る)→前姫越→
日の出公園駐車場⇒きいながしま古里温泉⇒新宮⇒飛雪の滝キャンプ場[泊]



三重県大紀町の錦漁港から北東の方角にそびえる姫越(ひめご)山は、標高はたった502.6m
とはいえ、意外にも登りごたえがある。ウバメガシのすばらしい純林の尾根からは、
時折、リアス式海岸が眺められ、爽快な気分になる。
(日の出公園からは、厳密には、姫越山の山頂は前衛峰に隠れて見えない。)

姫越山には姫塚伝説がある。
登山口に立つ案内標識によると、
昔、一人の老武士を従えて山路を急ぐ姫がいた。長い旅路で疲れ果てた姫は
峠で一歩も動けなくなった。老武士は姫のためにに谷を下り、水を汲んで戻って
きたが、その時には姫はすでに息絶えていたという。老武士は、もはやこれまでと
姫の後を追った。姫は、木曽義仲の娘とも、北畠一族の娘であったとも伝わる
という。

別の話では、姫が疲労から息を引き取ったまでは同じだが、老武士が自害する前に、
片時も身から離さず携えてきた軍用金を土中深くに埋めたという。
また、姫は平家ゆかりの一族とも、姫越のふもと、芦浜の樋口次郎の娘とも
伝えられているという。

埋蔵金伝説にはさらに尾ひれがあり、姫越山の山頂近くにつつじの木があり、
その根元に千両の黄金が眠っているとされる、「朝日さし 夕日直刺す つつじの下に
黄金千両 後の世のため」との歌が南島町に残っているという。
さらに、昭和の初めごろには実際に山頂付近のつつじの木が残らず掘り返されたことも
あるというから面白い。



登山口。津波に備えた住民の避難ルートでもある。



階段を上った先には、「ジロハゲ避難所」がある。
その右奥から続いているのが登山道だ。



初めは急坂。ウバメガシの樹林の中を登る。
この日は台風明けの南風が吹き込み、非常に暑い。



標高200mほどのところにある展望台。



錦漁港が見下ろせる絶景ポイントだ。入り組んだ海岸線が美しい。



再び急坂になり、前姫越の西側をトラバースしていくと、爺ヶ塚に着く。
先述の伝説で後を追った老武士を祀った塚だ。



さらに少し登ったところにあるのが姫塚。
その間にも1つ、名がない素朴な祠があった。



登るにつれ、ウバメガシの他にも、ヤマモモ、リョウブ、アセビ、ヒイラギ、
モチツツジなどが出てきた。全体的には照葉樹がほとんどのように見える。



姫越山の頂上に到着。二等三角点が据わる。



南側が開けていて、太平洋がドカンと広がっていた。
なんとも雄大な気分になる。

時間が許せば、芦浜湖へ下りて、近畿自然歩道で錦漁港へ戻るルートが
良さそうだが、今回は翌日の登山がメインのため、夕刻には新宮近くのキャンプ場に
着かなくてはいけない。なので、元の道を戻る。



前姫越459mのピークに寄り道。ここは展望なし。



下山後、新宮へ向かう道すがら、きいながしま古里温泉で汗を流した。
露天風呂はないが、小ぢんまりとした秘湯で、泉質は「ナトリウム・炭酸水素塩温泉」と
あったが、ぬるぬる系の肌に心地よいお湯だった。

新宮市内のスーパーで買い出しして、友人が管理している飛雪の滝キャンプ場へ。
翌日は、子ノ泊山をめざす。


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