2021年11月18日(木) [鈴鹿]御在所岳本谷ルート(経験者向け)の秋を楽しむ！

■メイン写真
大国岩から御在所ロープウェイの駅を仰ぎ見る


■今回のコース
御在所ロープウェイ駐車場→御在所山の家→不動滝→大黒滝→大国岩→御在所岳(朝陽台)⇒
(ロープウェイ)⇒御在所ロープウェイ駐車場


今年2度目の本谷。ツツジが咲き乱れる初夏もいいが、紅葉の秋もまたすばらしい。



ロープウェイ駅にクルマを置き、まずは御在所山の家をめざす。



温泉街、三滝川添いのカエデは今がちょうど盛りだ。



御在所山の家の横をすり抜け、花崗岩が風化した砂礫が堆積した堰堤の上に出る。
さぁ、ここから本谷を遡るぞ。



秋の彩を楽しみながら。



はじめは伏流だが、そのうち水が現れ、斜瀑が連続するようになる。
しばらくまとまた雨がないので水量は少ない。
この谷で最も好きな風景がこのあたりだ。



岩が乾いているので、順調すぎるペース。不動滝に到着する。
大きなチョックストーン(ストーンというよりは、巨大なロックだが)の30ｍ滝。
この日は水量は少なく、ちょろちょろと水が滴る感じだ。



不動滝の右岸を高巻く。かなりの急登であるが、まだまだたやすい。



このあたり、年季が入ったスギが幾つか見られる。

やがて頼りない固定ロープがかかった巨岩が見えてくる。
この岩はロープの所を登るのではなく、右から巻くと安全だ。
すぐに右の沢筋に入る。直進(左の沢筋)してはいけない。



右の沢筋に入るとすぐ、ロープウェイからの「落とし物」が転がっている。



微妙なトラバース箇所をこなすと、ロープウェイの名所、白い第6鉄塔が真上に見える。



なおも急坂を登ると大黒滝だ。さらに水量が減って、この日は単なる湿った岩壁に
しか見えない。この先も、鎖や固定ロープの難所がしばらく連続する。



通称シャーク岩(ジョーズ岩)が見えてきた。



シャーク岩は、右側にロープがかかっているが、岩の下から垂直に開いた穴を
敢えて登るのもおもしろい。安全のため、ひとり一人、スリングで確保した。



源流部はかなりの急傾斜だが、開放的な渓相。振り返れば伊勢湾が見える。
ロープウェイのゴンドラから頭を出した高校生らしき声が飛ぶ。
「登山がんばれ～!」
こちらからは、「勉強頑張れよ～!」と返すと、返事はなく沈黙のまま(笑)。



ここにも「落とし物」。合わせて5ヶ所くらいに索道の部品のようなものが
落ちているのだが、いつのものなのだろう。



大国岩の直下で谷筋をサヨナラ。固定ロープの崖場を懸命に登る。
最後の難所である。



尾根に飛び出すと、皆、一様にヨロコビが爆発する。
すぐ隣に大国岩。岩の先がテラス状になっており、ここで感動を分かちつつ休憩する。



大国岩からの眺めは、もう最高としか言いようがない。



一ノ谷新道と合流する。本谷ルートは「上級者以上」しか行ってはいけないそうだ。



この日は朝陽台がゴール。三角点峰ではなく朝陽台なのは、展望台から
大国岩が見下ろせるから。

ロープウェイで下山し、帰りにアクアイグニス片岡温泉でひとっ風呂。
入浴後は喫茶コーナーでアイスクリームを楽しむ人、お土産を買い漁る人、
それぞれにアフター登山を楽しんだ。