Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年6月8日(土) [京都西山]水無瀬渓谷からギロバチ峠、十方山へ!

2024年06月10日 | 山登りの記録

■メイン写真
柳谷観音の駐車場に咲いていたアジサイ


■今回のコース
若山台センターバス停→若山神社→尺代集落→(水無瀬渓谷)→乙女の滝→尺代集落→
ギロバチ峠→柳谷観音(楊谷寺)→乗願寺→小倉神社分岐→小倉山→十方山→小倉神社分岐→
小倉神社→西山天王山駅


初夏の季節、2つの神社、2つの寺を巡りながら、北摂の里山を歩いてきた。
水無瀬渓谷からギロバチ峠へ続く近畿自然歩道が通行止めのため、今回は尺代集落から
林道をたどってみた。

JRの島本駅からバスで若山台センターに出て、まずは若山神社へ。
大宝元年(701年)行基が創建。え、お坊さんが神社を創建?
と思ったら、明治の神仏分離令で、若山神社に改められたという。
現在は素盞鳴命が祀られている。
境内西側に自生する42本のツブラジイの巨樹は、大阪府の天然記念物だ。

境内からは、桂川、宇治川、木津川の3川合流と、対岸の男山が垣間見える。

竹薮を通り抜け、歩きやすい山道をたどる。

尺代の集落に出てくる。

ここで、まずは水無瀬渓谷へ、乙女の滝を観に行く。
この日の最高気温予想は30度だが、きれいな渓流に沿った道は、意外に涼しい。

乙女の滝は、本流ではなく、枝谷にかかる。
沢に降り立てば、数十メートルに及ぶ落差が見られるのだが、今日はおあずけ。

尺代集落に戻る。昭和の香りが残っている。

ひとつ東側の沢に沿った林道を行く。
はじめは舗装道だが、そのうち未舗装に変わり、傾斜が微妙に強くなっていく。
沢には水無瀬渓谷のように空気を冷やすほどの水量はなく、地味に疲れる登りだ。

花が少ないこの季節。テイカカズラをみつけた。

林道が終わり、ようやく山道になる。
台風で荒れに荒れたこのあたり、ようやくきれいになって、新しい木段の道が
右岸につけられている。

日差しが暑い急登をしのぐと、ギロバチ峠に着く。
休憩したいが、ここはあまりに暑いので、峠を越えて少し北へ下る。
かつて島本町の野外活動センターがあったあたりは、休耕田のような空き地になっていて、
公衆トイレだけが残っている。そこで少し長めの休憩をとった。

タツナミソウ。

ベニーゴルフ場前の車道に出て、東にとる。
道が自然に右にカーブするところで、左の山道に入る。
この日のルートは、車道に入ったり、山道に入ったりを繰り返す変則パターンだ。

ほどなく柳谷観音に到着。
京都・西山三山(楊谷寺、善峯寺、光明寺)のひとつ。
四季折々の花で彩られる「花手水」発祥のお寺で、SNSなどで大いにバズっている。
元は5,000株のアジサイと、眼病への御利益で有名だ。

寺は入場者の行列が、炎天下に長々と続いていた。意外と若い人が多い。
キッチンカーも何代か並んでいて、最近はこんなに人気なのかと驚いた。
まだ後半の行程も長いので、ここで時間を取られてもよくないので、
残念だが境内に入るのはあきらめた。

駐車場にあったガクアジサイで心を慰める。
境内には3種類近い紫陽花があるらしい。

路傍にはトキワツユクサ。
調べたら、これ、葉を食べられるらしい。

再び、手入れのよい竹薮の道を行く。
ほどなく村道に出ると、乗願寺は近い。

乗願寺は、973~976年、天台僧の恵心僧都(源信)が、この地で修業中に阿弥陀仏を
感得し、大仏を作った。
境内に入ると、寺の奥様が本堂の扉を開けてくださり、府指定文化財の阿弥陀如来坐像を
拝むことができた。その丈2.8m、「浄土谷の大仏」、「西山の大仏」などといわれる
大仏は、迫力抜群。奥様が、平成の大修理の苦労談をしてくださった。
体内はかなり傷んでいたが、中には何も入っていなかったという。
また、京都に修理に出す際は、本堂の入口を一部取り払い、寺の門も壊して出さざるを
得なかったという。

村道を少し戻り、天王山へ続く山道に入る。
この日は、知っていないと見落としてしまいそうな分岐ばかりだ。

ゆるやかに上っていくと、小倉神社への分岐に着く。
ベンチがあり、休憩によいポイントだ。
ロングルートなので、お客様の消耗が激しいと思われたので、思い切って長めの
休憩をとった。

すぐのところにある、小倉山のピークに寄る。

続いて十方山のピークに寄る。展望はないが、三等三角点の山。

先ほどの分岐へ戻り、小倉神社へひたすら下る。

小倉神社は、延喜式内社で、乙訓地方で最も古い神社のひとつという。
社伝では、奈良時代、718年の創建。
農耕神であり、穀霊のこもる倉を神格化したとも、「小倉」は「御倉」のことであり、
米穀を収納する官倉を意味したともいう。

境内の公衆トイレの前に、噴水つきの丸い人工池があるが、
その真上の木の枝に、モリアオガエル(?)の卵泡がついていた。
こんなところにと驚かされた。

参道を抜け、住宅街の中を通って西山天王山駅へ。
25,000歩以上あった、意外に長い行程だった。


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