
糸が切れた凧のようなメンバーが多いウチの山岳部で、
ひときわ落ち着いたオトナキャラで、かつキュートなコメントや
高速道路をすっ飛ばすチョイ悪ぶりをはっきされていたM居氏が、
とうとう会社を去ることになった。
60歳の定年を1年と少し雇用延長されたのだが、とうとう、その日が
来てしまった。
M居氏は、2005年にMr.Dashと同じ職場となり、
席が隣になった縁で山岳部に入部。
元々、学生時代にワンゲルの経験がおありだったこともあり、
30年ぶりの山への復帰とはいえ、昔とった杵柄、かつての片鱗を
感じさせるには十分なバランスをお持ちだった。
そういうこともあって、年齢は関係ないなと思い、沢登りや
ロッククライミング、つまりはザイル必須の世界にお誘いしたら、
ご本人も乗ってこられた。
「パパ、いったいどうしたの?」
家族は、突然壊れた父に驚くやらあきれるやらの反応だったそうだが、
パパの挑戦は4年間で、こちらが把握しているだけで45回の山行に及んだ。
会社では押しも押されもせぬ再建屋の名物経理部長。
その威厳を崩さずも、お茶目なところが女子部員に大人気で、
その女子連中のはしたない言動を「下品!」と諌めたことから、
「女子部顧問」の称号を与えられ尊敬を集めていた。
そんなM居氏の「卒業山行」として、道場の百丈岩から鎌倉峡に抜け、
三田屋・山口店で打ち上げをするというプランを企画。
しかし、あいにくの悪天で山行は中止。店は予約していたこともあり、
夕方に打ち上げ会だけを開いた。
M居氏の追い出しに、現役部員14人が集まってくれた。

三田屋・山口店では、バイキング料理と、自慢の地ビール「揮八郎ビール」を
楽しむ。時間制限80分一本勝負なので、まずはビールに、料理にがっついた。

とはいえ、やはり山行のあとのビールのようにグイグイ飲めるわけではない。
ただ、褐色のコクのあるピルスナー、そして黒砂糖のような風味の黒ビール
とも絶品であった。

M居氏に、4年間の山行記録リストを進呈。
デビューは、大峰・行者還岳。シャクナゲが満開だったなぁ。
初めての沢登りでは、みごとに大の字になって岩から飛んだ。
リードしたMr.Dashのビレイがなかったら、M居氏は無事では
済まなかっただろう。
明神平でのスノーシュー体験は本当に楽しかった。
観音峰の大雪も印象的。
六甲キャッスルウォールで、初めての懸垂下降をソツなくこなされたことも。
最近では、岐阜・高原川沢上谷の沢登り。会議の合間を縫って、
無理に参加されたっけ。
想い出は、尽きることなく。
本当に、楽しい時間を一緒に過ごせてよかった。
ありがとうございました。
どうか、いつまでも現役の山屋で。
そうそう、M居氏、帰宅した深夜、娘さんに赤ちゃんが生まれたそうだ。
ひときわ落ち着いたオトナキャラで、かつキュートなコメントや
高速道路をすっ飛ばすチョイ悪ぶりをはっきされていたM居氏が、
とうとう会社を去ることになった。
60歳の定年を1年と少し雇用延長されたのだが、とうとう、その日が
来てしまった。
M居氏は、2005年にMr.Dashと同じ職場となり、
席が隣になった縁で山岳部に入部。
元々、学生時代にワンゲルの経験がおありだったこともあり、
30年ぶりの山への復帰とはいえ、昔とった杵柄、かつての片鱗を
感じさせるには十分なバランスをお持ちだった。
そういうこともあって、年齢は関係ないなと思い、沢登りや
ロッククライミング、つまりはザイル必須の世界にお誘いしたら、
ご本人も乗ってこられた。
「パパ、いったいどうしたの?」
家族は、突然壊れた父に驚くやらあきれるやらの反応だったそうだが、
パパの挑戦は4年間で、こちらが把握しているだけで45回の山行に及んだ。
会社では押しも押されもせぬ再建屋の名物経理部長。
その威厳を崩さずも、お茶目なところが女子部員に大人気で、
その女子連中のはしたない言動を「下品!」と諌めたことから、
「女子部顧問」の称号を与えられ尊敬を集めていた。
そんなM居氏の「卒業山行」として、道場の百丈岩から鎌倉峡に抜け、
三田屋・山口店で打ち上げをするというプランを企画。
しかし、あいにくの悪天で山行は中止。店は予約していたこともあり、
夕方に打ち上げ会だけを開いた。
M居氏の追い出しに、現役部員14人が集まってくれた。

三田屋・山口店では、バイキング料理と、自慢の地ビール「揮八郎ビール」を
楽しむ。時間制限80分一本勝負なので、まずはビールに、料理にがっついた。

とはいえ、やはり山行のあとのビールのようにグイグイ飲めるわけではない。
ただ、褐色のコクのあるピルスナー、そして黒砂糖のような風味の黒ビール
とも絶品であった。

M居氏に、4年間の山行記録リストを進呈。
デビューは、大峰・行者還岳。シャクナゲが満開だったなぁ。
初めての沢登りでは、みごとに大の字になって岩から飛んだ。
リードしたMr.Dashのビレイがなかったら、M居氏は無事では
済まなかっただろう。
明神平でのスノーシュー体験は本当に楽しかった。
観音峰の大雪も印象的。
六甲キャッスルウォールで、初めての懸垂下降をソツなくこなされたことも。
最近では、岐阜・高原川沢上谷の沢登り。会議の合間を縫って、
無理に参加されたっけ。
想い出は、尽きることなく。
本当に、楽しい時間を一緒に過ごせてよかった。
ありがとうございました。
どうか、いつまでも現役の山屋で。
そうそう、M居氏、帰宅した深夜、娘さんに赤ちゃんが生まれたそうだ。