Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2020年1月30日(木)~31日(金) 「大台町魅力発信モニターツアー」に参加! (5)秘瀑めぐり!

2020年02月05日 | 山にまつわるあれこれ
■メイン写真
六十尋滝の前に立つ「仙人」、元・大杉谷山荘の主人、巽幸則さん


「大台町魅力発信モニターツアー」のレポートも、怒涛の5回目。
ツアーはいよいよ2日目を迎える。この日は「仙人」と行く大台町の秘瀑めぐりがメインだ。
大杉谷の本流には入らず、入り口近くに行くと聞いていたので、どの滝かな~と想像して
いたが、1つは勘が当たった。もう1つは大和谷あたりかなと予想していたが、これは外れた。


昨夜は快適なふとんでぐっすり眠れた。
朝、浴場の写真を撮らせてもらい、そのまま入浴。ぜいたくな気分。



奥伊勢フォレストピアのレストランの朝食の"主食"は、お粥。



いろんな味をトッピングできるのが嬉しい。



おかずも充実の内容だ。これだけでもお粥が進む。



デザートに抹茶ケーキも出てきた。上品なお味。結構なお手前で。



そして、スペシャルなのは、これ。大台茶が飲める!
昨夜あんなに満腹になるまで飲み食いしたのに、朝食もペロッ。恐ろしい~



宿のマイクロバスで、宮川ダムへ向かう。
宮川の美しい流れを見ながら、上流部へ。
ボルダリングによさそうな岩壁も、ちらほらみられる。
Mr.Dashは本格的なボルダリングはやらないのだが、宮川ダムの近くなどに
いい岩場があるらしい。
なお、「民宿ごろり」のオーナーさんがボルダーに詳しいそうだ。
関心のある人は一度、泊まってみては。



大杉谷登山センター。残念ながら、この日はお留守。
ちなみに大杉谷エリアでは、もともとはヒノキが中心で、スギは少なかったらしい。
「大杉谷」の地名の由来は、大杉谷登山センターから坂を少し上がったところにある
大杉神社。境内には、樹齢1000年以上、直径3m、高さ40mという巨大杉があるのだ。

大杉谷では、かつては伊勢神宮の「御杣山(みそまやま)」で、遷宮のたびに
おびただしいヒノキが伐られた。宮川に筏で運んだり、上流から丸太を流したりしたが、
百本に1本程度しか、まともな形で下流に着かなかったという。
どこかに傷がついたり川岸に打ち上げられた丸太は、地元住民のの建材に流用されたり
したという。



バスが停まった。旧第3渡船場の近く、美濃ヶ谷の出合だ。
白い軽トラックが1台。鬚面の「仙人」が下りてきた。元・大杉谷山荘の主人、巽幸則さんだ。



「仙人」は40歳ごろ、「人生残り半分、好きなことをやろう」と大杉谷にやってきた。
Mr.Dashの脱サラ、登山ガイド転進と共通するような動機。

決心すると、中部電力の宿舎を買い取り、宿泊施設「大杉谷山荘」としてオープン。
しかし、まだ記憶も生々しい平成16年の大杉谷大水害で、大杉谷山荘は床上浸水するなど
致命的なダメージを受けた。大杉谷へのトレッキングルートも10年間、立入禁止に
なったこともあり、宿舎はクローズした。
「仙人」は、以来、大杉谷を含む近辺の山々の案内人をするなどして大杉谷山荘跡を一人で
守っている。



「仙人」の案内で、まず訪れる滝は六十尋滝。予想が当たった方の滝。
大杉谷の枝谷、美濃ヶ谷の出合を、ほんの5分ほど遡ったところにある。
落差はまさに六十尋(90m)とされるが、見たところ一番下の直瀑はせいぜい50~60m程度と
みる。滝の上部を覗くと、さらに奥に第2の滝が見えており、そのさらに奥にも何かありそうな
雰囲気だ。おそらく全部足すと90mほどになるのだろう。
「仙人」に、この滝の登攀記録はあるのかを尋ねたら、聞いたことがないという。
直登は人工登攀しか無理そう。



次に、宮川を少し上流へ移動し、やはり大杉谷の枝谷、ウグイ谷へ。
ウグイ谷橋は、平成16年水害で橋が土石流で埋まるほどだったという。



ウグイ谷に進入していく。この日は、途中2度の渡渉があったが、水量によって状態は
大きく変化する。
「仙人」と、ブロガーとして参加していたもう一人の登山ガイド・Uさん、そしてMr.Dashが、
山歩きに不慣れな他のブロガーさんたちを渡渉のたびに補助することになった。
本来は、スニーカーやバスケットシューズではなく、登山靴で入りたい領域だ。
たまたま暖冬で凍結箇所がなく、助かった。



300mほど谷を遡ると、流れが右にカーブする。回り込むとすぐに視界に飛び込んで
くるのが、ウグイ谷の滝だ。トユ状の上部から、中ほどで折れ曲がるユニークな形状。
「仙人」は、この滝を「無名の滝」と呼ぶが、名前がついていない滝はそれこそ
大杉谷エリアには無数にあるので、他との区別をするにはウグイ谷F1滝などと
呼ぶしかないかな。ここも正面からは登攀できそうにない。
両側の岩壁の立ち方をみれば、難しいかもしれないが、ウグイ谷の上部も遡行してみたくなった。



ブロガーの皆さんと、「仙人」を囲む。



2つの滝めぐりが終わり、バスで旧大杉谷山荘へ。第2乗船場跡の真ん前である。



「仙人」手作りの、大岩上に組み上げられたテラスでランチ。



主催者から弁当が配られたほか、「仙人」からアツアツの豚汁が振る舞われた。
これの美味いこと! おかわりはタップリ用意されていたが、あっという間に大鍋は
空になった。



ランチの後は焚火を囲み、「仙人」とブロガーさんたちの情報交換。
自由に、マイペースに活きる「仙人」。こういう人生もアリだな。



奥伊勢フォレストピアに戻るバスの車中から、定入(じょうい)滝が見えた。
宮川ダムの少し下流、宮川の枝谷にある。
昭文社の地図では「生居滝」と記されているが、国土地理院の地形図でも定入滝と
記載されているネットで調べると、落差8mとあるが、もう少しあるのではないかと思えた。
「定入」というのは、即身仏になることを言う。本定神社の神主・杉原家のご先祖が
入定したと伝わる。



奥伊勢フォレストピアに戻り、宿舎から荷物を引き上げて、最後に「道の駅奥伊勢おおだい」へ。



敷地内にある、大台町観光協会の「奥伊勢テラス」に立ち寄る。

当然、「道の駅奥伊勢おおだい」も潜入調査。
大台町の山に登った後、お客様をお連れするには最適の場所だ。
鮎、柚子、大台茶の加工品など大台町の名産品がズラリ。新鮮な農産物も並ぶ。
食事コーナー「まごころ食堂」では、伊勢うどんも取り扱う。

ここで「大台町魅力発信モニターツアー」は解散。
2日間にわたり、大台町の魅力を存分に体験できた。
大台町の山をガイドするにあたり、山旅の付加価値をどこでどうつけていくかが具体的に
描けたのは非常に大きかった。


第6回は、「大台町魅力発信モニターツアー」終了後の独自取材。お楽しみに~!


※この記事を執筆するにあたり、主催者からホテル宿泊費用、交通費、各種体験代、
 食事代(1日目昼・夕食、2日目朝・昼食)の提供を受けています。
 だから否定的な内容は書きませんが、かといって必要以上に持ち上げたり、事実から
 乖離するようなオーバーな表現はせず、取材した事実と、Mr.Dashの素直な感動を正直に
 書いています。


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