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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2025年3月30日(日) [福井]南三里山へ、ミノコバイモやカタクリをたずねる!

2025年03月31日 | 山登りの記録

■メイン写真
南三里山のミノコバイモ

■今回のコース
佐山姫公園→琴弾山展望台→孫桜→薄墨桜→行司岳分岐→戸谷町分岐→南三里山→
(往路を戻る)→佐山姫公園⇒キバナノアマナ群落


このところ毎年3月に、春の花を目当てに、福井県の低山を訪れている。
今年は南三里山と行司山へ、ミノコバイモやカタクリを観に行く計画だった。

この日の現地の天気予想は、朝方に雨または雪が止むというもの。
しかし、クルマを走らせてみると、雨はなかなか止む気配はない。
雨雲レーダーを見ると11時頃に、なんとか小やみになりそう。

ということで、しばらく「道の駅 越前たけふ」で時間をつぶした。
この道の駅、北陸新幹線の越前たけふ駅前にできた新しい観光拠点。
新幹線の「駅」の真ん前に「道の駅」というのもなんだか愉快だ。

登山口である佐山姫公園に移動。
越前市は、第26代継体天皇が即位前に住んでいた場所。
悲恋伝説が残る佐山姫(照日の前)との出会いの場所が、この場所だったという。

ツクシに春を感じる。

公園の遊歩道の緩い坂を進むと、右側に崩壊して立入禁止になっている大岩壁と、
岩壁に無数に埋め込まれた石仏が目に飛び込んでくる。
崩壊した岩塊はかなり大きなもので、巻き添えになった石仏が転がっているのも見えた。
写真は、崩壊を免れた部分の石仏。

フキノトウも春を告げる。ほとんどは開いて花が咲いていた。

ほざなく琴弾山展望台に到着。まださほど歩いていないのに、スタートが遅かったため
もう、ここでランチタイム。
屋根があるおかげで、乾いた場所で座って食事できたのはよかった。

琴弾山であるが、佐山姫はこの丘でいつも琴を弾いていた。
哀愁を帯びた音色に、村人たちは早くいいお相手が見つかればと願っていたところ、
笛の名手でもあった若き日の継体天皇(男大迹王[オホドノオウ])がこの丘で佐山姫と遭い、
琴と笛の音が毎日のように聞こえるようになったという。
事情はよく分からないがその後、二人の恋は成就せず、別れ別れになる。

展望台から、向かいの階段道をとる。

ショウジョウバカマが綺麗に咲いていた。

ほどなく孫桜の展望台に着く。
戦国時代、織田信長の侵攻に備え、朝倉義景が、一門の家来・朝倉景盛に三里山(行司岳)の
頂上に粟田部城を築かせた際の記念として、継体天皇ゆかりの薄墨桜の新芽を植樹した
ものと伝わる。樹齢420年のヒガンザクラ。

孫桜は全く咲いていなかったが、別のサクラが満開。

トキワイカリソウが咲いているのを、ともちゃんが発見。

孫桜の近くには、イカリソウも咲いていた。

さらにはシロキツネノサカズキモドキ(きのこ)も!!

孫桜の展望台で、地元のお二人の女性ハイカーと言葉を交わしたところ、
ミノコバイモが咲く場所と、もうひとつ、近所で珍しいキバナノアマナが咲く場所を
ピンポイントで教えてくださった。

山道をさらに上っていくと、薄墨桜に到着する。
桜をこのうえなく愛していた男大迹王が、57歳にして継体天皇として即位する際に
形見として遺したと伝わる。
ということは、この桜は樹齢1500年!?
そんな矛盾を指摘するのは野暮だといわんばかりに、越前氏が設置した説明板には
この樹の樹齢は記されていない。

麓の町を一望して、南三里山と行司山を結ぶ尾根にたどり着く。

さきほどのお二人に教えて頂いた場所に行くと、たやすくミノコバイモを見つけられた。
なんと可憐な花だろうか。ありがとうございます!!

下を向いて咲く花だが、中はこんな感じ。

南三里山に向かう途中、まだ新鮮なクマの爪痕を見つけた。

ダンコウバイの花。クロモジも咲いていた。

稜線にはキンキマメザクラの若い木が多かった。
華やかに咲き誇る桜もいいが、この控えめな姿が好きだ。

休憩ベンチが置かれた戸谷町分岐を過ぎ、ほどなく南三里山に到着。

いきなりの大絶景。雪をかぶった日野山(越前富士)が見える。

山頂には展望台があり、遠く白山方面も見渡せた。
我々が山頂に着いたころ、それぞれの山にかかっていた雲が晴れたのはラッキーだった。

山頂直下にはコブシの花も多く見られた。

スタート時間が遅れたため、城跡である行司山を経て周回するのを断念し、
もと来た道を戻り、下山した。

公園に戻ると、往路に見落としたカタクリ群落をYさんが発見。
金網で保護されていた。
今年は雪が多かったため、文殊山でもやっと開花が始まったという。
ともあれ、これで、当初のお目当てであったミノコバイモとカタクリは見ることができた。

このあと、地元ハイカーのお二人から聞いた、キバナノアマナの群生地にクルマで移動。
ここもピンポイントで場所をうかがっていたので、簡単に見つけることができた。

午後になって晴れてきた三里山を眺めながら、武生インターへクルマを走らせた。

 


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