Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年8月7日(日) [南紀]熊野(ゆや)川水系、百間山渓谷で、可愛い5歳と川遊び!

2016年08月09日 | 山登りの記録
■メイン写真
熊野百間渓谷自然学校(←リンク)の伊藤幸子校長の、楽しくためになる自然解説が魅力!


■今回のコース
百間山渓谷駐車場→梅太郎渕→かやの滝→難渋の壺→雨乞の滝→犬落の滝→
(下山道)→百間山渓谷駐車場

熊野百間渓谷自然学校の伊藤幸子校長のお誘いで、ともちゃんガイドが
同校主催の「カモンくん自然教室」の講師を務めることになった。
南紀では人気の自然教室だ。

Mr.Dashも、運転手と現地取材を兼ねてのお手伝い。
8月6日、7日の2日間、南紀の百間山渓谷に出かけた。
一般の登山道だが、渓流沿いで滑りやすいので、沢靴を使用する。
このブログ記事では、両日の写真を織り交ぜて紹介しよう。

8月6日は、下見を兼ねて、沢の遡行を試みた。
7日の自然教室は、5歳のかわいいお嬢ちゃん(Aちゃん)、若いママさんの2人だけの
参加。いつもはもっと盛況なのに、今回は学校行事などと重なったのか、
校長先生も首をかしげる。
でも、少人数って、密度が濃くなるから却ってラッキーかも。



熊野百間渓谷自然学校の事務所(兼・観光案内所カモン館)。
6日、ここで簡単な事前打合せ。



百間山渓谷の登山口は、2011年の台風で壊滅的被害を受け、それまでの駐車場、
公衆トイレ、管理事務所(売店)がなくなってしまった。
登山口付近にあったカモシカ牧場やキャンプ場も閉鎖を余儀なくされた。

その後、新しい駐車場とトイレができ、再起に向けスタートを切った。



登山口。



ともちゃんを先頭に、さあ、元気に出発だ!



梅太郎渕。小滝の下は、きれいに澄んだ深い渕だ。
この日は、かなり水量が少ないとのこと。



昔、梅太郎という木こりが、ここで斧を落としてしまったことが、その名の由来。
伊藤校長がやさしい口調で教えてくれる。
左上の岩にある、樹齢500年といわれる馬目の木は、梅太郎が落とした枝が
根づいたものだという。



梅太郎渕のすぐ上は、岩のトンネルの中を鉄製梯子が通る。
のっけから、冒険心がくすぐられる。



かやの滝。
昔、滝の上部に、カヤの大木があったというが、伊藤校長が古い白黒写真を
見た時には既にカヤの木はなかったという。



左から、かやの滝の直下に近寄って、接写!



水遊びするときは、ライフジャケットをつけましょう。
また、こども用の沢靴はないので、靴の上から靴下を履いて、流れの中でも滑りにくくする。



礫岩の中に、細かい石英が混じっているが、それが剥がれて川床に散らばる。
それを見つける「宝さがし」。
5億年をかけて、現在の中国から運ばれてきたものもあるそうだ。
爪先ほどの大きさの石英に、悠久の自然に思いを馳せる。



吊り橋は2人ずつ渡る。
Aちゃん、揺れる橋にもまったくビビらず。



ふたおい釜付近で、イワタバコが咲いているのを発見。
夏の渓流の女王やね。



ふたおい釜上部の滝。
写真は6日の下見時で、沢靴で真横を登ってみたが、なかなかのスリル。
水量が少ないので3筋になっているが、普通はこれが太い一条の白布のようになる。
そんなときは、このように滝の真横を登ることはできない。
7日は、さすがに右岸の登山道を高巻いた。



下りの階段もへっちゃら!



藤の中島。
水害前は、フジが対岸にまで渡っていたという。
フジが岸をまたいでいる様子は、縁起が良いとされていた。



ミヤマカワトンボが、陽だまりの岩にいっぱい集まっていた。
メスは、潜水して産卵するらしい。
息苦しくないのかと思うが、体に細かい毛に密生していて、そこに空気の膜が
できるので、呼吸できるそうだ。



甚兵衛渕。当然、ジンベエザメはいない。
昔、甚兵衛さんという人が、この渕でカッパと相撲を取ったのが名の由来。

難渋の渕に到着。



ここはポットホール(甌穴)が多く見られるところ。



ここで存分に水と戯れた。
甌穴の中には丸く磨かれた小石が多く、Aちゃんは夢中で探す。



ママも甌穴にドボン! なんと、腰まで入る深さ。



伊藤校長の楽しいトークも。ゆったりとした、素敵な時間が流れる。

ちなみに、熊野百間渓谷自然学校は、2007年に設立された。
ファミリーなどを対象に、自然体験教室、イベント、ハイキングツアーなどを展開。

伊藤校長は、日本山岳ガイド協会認定の自然ガイドで、経験・知識とも豊富。
ふわっとした雰囲気で、まわりの人々を包み込む。
校長の存在そのものが“癒し”なのだ。



難渋の渕は、岩のトンネルを通って通過する。



Aちゃん、足元の小さなものを、いち早く見つけ出す。
代わりにともちゃんが拾い上げたのは、アカハライモリ。



ゴールの、雨乞の滝。
落差10mほどの直瀑で、大きな釜が神秘的。
かつて、日照りが続くと、ここで神楽をあげて雨乞いしたという。



滝の手前にあるあずま屋で、楽しいサンドイッチランチ。
おいしくいただきました。

下山後は、地元の古民家でフルーツポンチのおやつを楽しみ、
ほっこり気分でお昼寝。いや、最高。

この日は下界は35度の酷暑。でも、百間山渓谷は24度の涼しさ。
長く水に浸かっていると寒くなるくらい。
プチ冒険と避暑が同時に楽しめる楽園だった。



おまけ。
沢沿いにもう少し先まで進むと、落差30mの、犬落の滝がある。
さらに先に進み、釜王の釜を経て百間山(999m)に至る。

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