Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年4月24日(土) [大津]修験の寺・岩間寺と、元高野・立木観音の2刹を結ぶ!

2021年04月26日 | 山登りの記録
■メイン写真
立木観音にある、鹿に乗った弘法大師像

■今回のコース
奥宮神社→岩間山→岩間山正法寺(岩間寺)→桜峠→袴腰山→見晴台→立木山→
立木観音(立木山安養寺)→立木観音前バス停

■下見時の模様
ここをクリック


大津市南部の2つの名刹、岩間寺と立木観音を、尾根できるだけ車道を歩かずに
つないで歩く。わずかな踏み跡を、テープを参考にして読図しながら進む。
道中には倒木や落ち葉溜まりもあって、探検的ムードも楽しめる。

石山駅から、まずは奥宮神社へタクシーを飛ばす。
下見のときは麓のバス停からてくてく歩いたが、今日は体力温存。



奥宮神社は昭和にできた新しい神社で、京都府宇治市と滋賀県大津市の境、「塔ノ峰」に建つ。
祭神は山の神様ある大山津見命だ。直下の展望台からは、瀬田側の流れ、琵琶湖の南端、
長命寺山、三上山(近江富士)などが見えた。
天気が良ければ、伊吹山、霊仙山、鈴北岳・御池岳まで見える。



南へ続く道をとり、廃墟のところで右の道に入ってすぐ、尾根通しの踏み跡をたどると、
もの数分で岩間山の広い山頂に出る。
ドコモの電波塔、片膝を立てて座っている観音像、その奥に祠がある。
かの観音像、岩間山と関係があるのかどうか、ちょっと分からない。



電波塔の管理道を下り、岩間寺の境内に入る。
斜面にサクラソウがいっぱい咲いていた。



境内にある、ぼけ封じ観音様。ボケを封じれば、ツッこまれることもない?



白姫(白山比咩)龍神。女性がこの神を崇めると美女になれるという。



南東の展望が少し開けている。見えているのは鷲峰山あたりだろうか。



岩間寺は、加賀国白山を開いた泰澄が開山した修験の寺だ。
泰澄がカツラの木で千手観音を刻み、本尊にしたのが始まりという。
元正天皇の勅願寺なので菊のご紋がみられる。



境内の西側の谷間には「長寿カツラ」がある。樹齢500年とされる巨木。
遠目にしか見られないが、圧倒的なパワーを感じる。



寺を出て、バス用駐車場から南南東に延びる尾根を、薄い踏み跡をたどって下る。
倒木などにさえぎられて、実際は歩きやすいところを選び選び、尾根筋を外さないように
下っていくので、まるで探検のようだ。
途中で切り開きに出て、落ち葉が積もる急坂を下りると送電線鉄塔に出る。
関電巡視路から、桜峠へ続く車道に出る。



桜峠を回り込み、京滋バイパスのガードをくぐってから、ふたたび山中に入る。
明瞭な道を少し登り、岩がごろごろしたところでランチタイム。
突然ドスンという、何かが落ちる音がした。目をやると、ともちゃんが座っていた3mほど
向こうに大きなシマヘビが呆然としていた。はるか樹上から落ちたようで、フリーズして
いる。長いこと山歩きをしているが、こんな大きなヘビが降ってきたのは初めてだ。



尾根へ登り返すルートは、ほとんど踏み跡も消えており、ひたすら高みへと登るしかない。
息が弾むころ、袴腰山と湖南変電所を結ぶ尾根道に合流する。すぐに袴腰山に着くが、
樹木に囲まれた地味なピークだ。



南郷分岐を経て、見晴台(P341m)へ登り返す。瀬田川から石山の市街地、琵琶湖、
比良山系の蓬莱山などが見えた。



林床のシダは若い芽が出ており、恐竜でも出てきそうな雰囲気。



短いアップダウンにに、固定ロープの急坂、ザレザレの箇所など、なかなか歩きごたえの
あるルートだ。



三角点が据わる立木山の山頂に、ここも残念ながら展望は得られない。

道なりに下り、薪の集積所から作業小屋に出る。
この途中で、頭上の杉の木をリスがピョンピョン跳んでいくのが見えた。
立木観音の「厄除の鐘」の直下に出る。厄除けを念じつつ、2人が鐘を撞いた。
見かけより高めの、こもった音が山中に鳴り響く。



奥ノ院を経て、本堂へ。ここ立木観音は、弘法大師が開創した。
大師が瀬田川の対岸に輝く霊木を見つけたものの、流れが急で渡れなかった
そこへ白鹿が現れ、大師を背中に乗せて一跳び、対岸に渡ってくれた。
霊木の前で、白鹿は観世音菩薩に姿を変えたという。
大師は、その立木に観音像を刻み、寺を建てた。



800段以上あるという長い長い石段を下り、立木観音前バス停へ下山。
すれ違う参拝者が皆、ゼーゼー息切れしながら登ってくるのが印象的だった。

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