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ロナルド・ハーンズ対ハリー・ジョー・ヨーギー(2009/03/28)

2009-03-31 17:56:56 | ボクシング
IBAインタコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦

5階級を制覇したスーパースター、トーマス・ハーンズ氏の息子ロナルド・ハーンズ選手(Ronald Hearns)がプロ入り以来初のタイトルマッチに出場。自身初の12回戦でハリー・ジョー・ヨギー選手(Harry Joe Yorgey)と空位のIBAインタ王座を争いましたが、ヨギー選手のパワフルな攻撃に屈する9回ノックアウトの完敗でハーンズ選手がキャリア初黒星を喫しています。(体格比較)

偉大なる父親そっくりのスタイル、風貌で応援せずにはいられなかったロナルド選手でしたが、プロ入り以来初の重要なテストに失敗する挫折となってしまいました。
身長・リーチともに12.7cmリードするハーンズ選手が長いジャブ、右ストレートで試合を作ろうと試みますが、ヨギー選手が思い切り良く踏み込んで放つ右ストレートや左フックなどの攻めはスピードもあってなかなかの鋭さ。両者が初回からハイペースでパンチを繰り出しあう好勝負を予感させる立ち上がりでした。
ほぼ互角ながらもややハーンズ選手リードに見えた序盤2ラウンズだったのですが、3回に試合が動きます。この回ヨギー選手が放った右ストレートをまともに浴びてハーンズ選手の動きが鈍ります。右アッパー左フックの追撃も受けたハーンズ選手は足元をふらつかせながらこの回はなんとかダウンを免れますが、続く4回に再び右ストレートを打ちぬかれてキャリア初のノックダウンを喫してしまいました。
ここは必死に応戦し、スリップ気味ながらも左フックでダウンを奪い返してみせるガッツを見せたハーンズ選手でしたが、ダメージはハーンズ選手のほうが明らかに上に見えます。
続く5回にもヨギー選手の右を打ちぬかれてばったりと倒れこんだハーンズ選手は絶体絶命のピンチに陥ります。(この時の倒れ方は父親がマービン・ハグラー選手に倒された時の姿が重なりました)
しかしここでフィニッシュを狙って一気に出たヨギー選手が疲労で急激に手が出なくなってしまい、このピンチもなんとか切り抜けたハーンズ選手。
6回以降に入っても手数の出ないヨギー選手に対してハーンズ選手が長いストレートで必死に試合を作りポイントを抑えていくのですが、ダメージが完全には抜け切らない感じで一発食うととたんに足取りが怪しくなってしまいます。そして9回終了間際に再び掴まってしまい力尽きています。
フィニッシュとなった9ラウンド目もややハーンズ選手が抑えていたように見えた流れだったのですが、最後の最後に一気に攻め落とされてしまいました。

3度のダウンを喫してのノックアウト負けというこの日の内容を見ると父親が抱えていた致命的な弱点の打たれ脆さを受け継いでいるようにも感じますが、この日は3回に負ったダメージを最後まで引きずっていたために脆くなっていたように見えました。まあそれこそが打たれモロさなんだと言われれば確かにそうなのかもですが…。
プロ入りが遅く既に30歳になるロナルド選手ですが、まだまだ最初の挫折を経験したばかりの若手。リングサイドでロナルド選手以上に熱くなっていた父親と共に再起の道を歩んで欲しいです。頑張って欲しい選手です。

ヨギー選手は22勝(10KO)1分。ハーンズ選手は21勝(17KO)1敗。



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サモアン)
2009-03-31 23:03:44
ヨギー選手、最後はモズリーばりの詰めでしたね。

この選手はこれまで知らなかったんですが、強い選手が次々と現れるもんですね。
あらためてボクシングの層の厚さを感じました。
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Unknown (たけちゃん)
2009-04-01 17:27:23
あのハーンズの息子ですか。ボクシングしていたとは驚きました。長いリーチが似ていますね。
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Unknown (管理人)
2009-04-01 17:50:57
この試合IBAインタコンチネンタル戦だったようです。後で修正します

>サモアンさん
地元ペンシルバニア州での試合が多いローカルファイターで(?)私も全然知らなかった選手なんですが、この勝利で注目度が上がって行くかもです。

>たけちゃんさん
長い手足の身体だけでなく、仕草なんかも父親そっくりです。この日も良いパンチ食った状況で踏ん張ってダウンを堪えていた時の後ろ姿なんか、まんま父親のそれでした。
結構ムキになって打ち合いがちなのに防御がお留守な面が出てしまっての敗北でしたが、鍛えなおして再起してもらいたいと願っています。
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Unknown (asikawa)
2009-04-02 19:00:58
よくぞここまでオヤジのコピーしたなと感心します。
一流選手のスタイルのコピーは、とかく、よそいきになりがちですが
この選手はそれなりに定着しているように見えます。
構えた際の左脚のヒザから上の位置など、そっくりです。
(マニア過ぎる着目ですが..)

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Unknown (管理人)
2009-04-03 18:39:24
>asikawaさん
本当にマニア過ぎる指摘で私もついていけないんですがwこの人は本当に父親そっくりですよねぇ。
体型が似てるってのがまずあるんでしょうが。

ロナルド選手はパンチ無いとは思わないんですが、父親と比較してしまうためかパワー不足を以前から感じがちでしたし、この日はそれが顕著だった様に見えました。
なんとか這い上がっていってもらいたいと願ってるんですけどねぇ・・・
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