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リコ・ラモス対ギジェルモ・リゴンドウ(2012/01/20)

2012-01-22 17:03:07 | ボクシング

WBAスーパーバンタム級王座統一戦
WBA正規王者のリコ・ラモス選手(Rico Ramos)と暫定王者のギジェルモ・リゴンドウ選手(Guillermo Rigondeaux)とによるWBAタイトルマッチは米国で行われ、リゴンドウ選手が6回KOで勝利して正規王者の座に就いた一戦でした。(体格比較)

元アマP4Pの呼び声高いキューバ人リゴンドウ選手のイージーな勝利でした。
サウスポー構えからの左ストレート、左フックを正規王者のボディ・顔面へ散らしてスタートからペースを掌握したリゴンドウ選手。踏み込みざまの強烈な左フックのボディブローが有効に見えた初回、顔面へのフック気味の左ストレートでラモス選手からノックダウンを奪います。
かなり強烈な一撃で肉体的ダメージもあったダウンでしたが、それよりも精神的なショックが大きかったように見えたラモス選手のその後の動き。2回からは足を使いながらダメージ回復に努める様子も見せますが、その足取りはしどろもどろ。リゴンドウ選手のちょっとした動きに過剰に反応して防御を固める様子は完全に蛇に睨まれた蛙状態でした。
6回に今度も強烈な左をボディに決められて効いてしまったラモス選手。このパンチの直後に後頭部を抑えつけられながら左アッパーをつき上げられたことに対して反則を訴えて背中を見せたラモス選手でしたが、腹が効いたのをごまかすアピールだったのは明白でした。
試合再開後のリゴンドウ選手の左連続攻撃でコーナーに詰まり、再度左フックをボディにねじ込まれてノックダウンを喫し、そのまま10カウントを聞かされた最後でした。

ShoStats: Rico Ramos' Offense Vanishes With Rigondeaux

基本カウンターパンチャースタイルのリゴンドウ選手で、ラモス選手の手数が出ないとそれに付き合う感じでペースがやや落ちた4回5回。ラモス選手にほぐれた様子も見え、良さを発揮しかけてもいた流れでもあったのですが腹を効かされて一気に攻め落とされてしまいました。
極めて高いレベルで完成しているように見えるリゴンドウ選手のボクシングスタイル。瞬間瞬間の反応と精度にメイウェザーの影を感じた見事なパフォーマンスでした。



リゴンドウ選手は9勝(7KO)。ラモス選手は20勝(11KO)1敗。



Rigondeaux Knocks Ramos Out in Six, Wins WBA Title(Rick Reeno/BoxingScene)
Ramos vs Rigondeaux Results: Guillermo Rigondeaux Ends Dull Fight With Sixth Round KO(Scott Christ/Bad Left Hook)
Guillermo Rigondeaux Arrives, Wins Gold in The Pro Ranks(Cliff Rold/BoxingScene)
Rigondeaux captures WBA Super Bantamweight Title in only his 9th Fight(Paul Strauss/EastsideBoxing)
Rigondeaux scores sixth-round KO of Ramos, wins WBA 122-pound title(Doug Fischer/Ringtv)
Guillermo Rigondeaux Could Be Nonito Donaire's Nightmare(Scott Christ/Bad Left Hook)
Rigondeaux Facing Bakhtin is One Possibility, Says Hyde(Alexander Pavlov/BoxingScene)
リゴンドウの次の相手にアレキサンダー・バクティン選手の名前が浮上しているとの記事。
リゴンドウのマネージャー、ゲーリー・ハイド氏「バクティンは(次の相手としての)候補の1人だね。ギジェルモとアレキサンダーとの試合は間違いなく興味深いカードだし、両者のカードが実現する可能性は非常に高いと思うよ」
写真
Report/gallery: Rigondeaux vs. Ramos(Anthony Springer Jr. & Andreas Hale Photos by Chris Cozzone/Fightnews)


下田昭文対リコ・ラモス(2011/07/09)

ギジェルモ・リゴンドウ対ウィリー・ケーシー(2011/03/19)
ギジェルモ・リゴンドウ対リカルド・コルドバ(2010/11/13)
ギジェルモ・リゴンドウ対アドルフォ・ランデロス(2010/02/05)
ギジェルモ・リゴンドウ対ジョバンニ・アンドラーデ(2009/09/18)
ギジェルモ・リゴンドウ対ロベルト・ギーエン(2009/07/17)
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ギジェルモ・リゴンドウ アテネ五輪5試合

アレキサンダー・バクティン対ホセ・アンヘル・ベランサ(2011/05/21)


●スーパーフェザー級8回戦
ホエル・ディアスJr対ガイ・ロブ

19歳のホエル・ディアスJr選手(Joel Diaz)と22歳のガイ・ロブ選手(Guy Robb)とによる全勝の若者同士の一戦は、ダウン応酬の熱戦の末にディアス選手が7回TKOで勝利しています。(体格比較)

ディアス選手が良い右ストレートを何度か決めてチャンスを掴んだ初回でしたが、2回にロブ選手の接近戦から放たれた右フックでディアス選手がノックダウンを喫します。一気に出るロブ選手なのですが、立ち上がったディアス選手もシャープな右ストレートや左フックで応戦。
以降互角の攻防が続いた熱戦でした。3回にはディアス選手が右ストレートでチャンスを掴んでダウンを奪い返し、さらにスリップ気味ながらも2度目のダウンも追加します。
4回からは勝負に出たロブ選手のプレスにロープを背にする場面が増えたディアス選手で、ロブ選手のボディブローでピンチに陥る場面も見せますが、右ストレートでロブ選手の体を泳がせるなどほとんど五分と五分。ディアス選手のシャープな右ストレート左フックを浴びて腫れと鼻血に苦しまされながらもロブ選手のボディアタックや接近戦での左右フックも効果的で、最後まで勝敗の行方が見えない熱戦でした。
最後はやや疲れの色が見えだしていたロブ選手に右ストレートを中心とするコンビネーションでチャンスを掴んだディアス選手のラッシュでレフェリーが割って入って試合は終わっていますが、互いに全てを出し合った好ファイトでした。



ディアス選手は7勝(6KO)。ロブ選手は7勝(3KO)1敗。



●スーパーフライ級8回戦
マット・ビラヌエバ対マイケル・ルイスJr

25才のスーパーフライ級マット・ビラヌエバ選手(Matthew Villanueva)が22歳のマイケル・ルイスJr選手(Michael Ruiz Jr)に7回TKO勝ちしています。(体格比較)

スムーズに出る左右のコンビネーションでスタートからペースを奪ったビラヌエバ選手。サウスポーのルイス選手に対し右に出る感じで相手の正面から左右ストレートをワンツースリーフォーと矢継ぎ早に繰り出していきます。接近した場面でのフックアッパーでのコンビも正確で、2回に正確な連打でノックダウンを奪います。3回にもボディブローや顔面へのコンビを集めてペースを圧倒したビラヌエバ選手だったのですが、ルイス選手の頑張りにあって仕留めきれず、5回6回などは疲労からペースが落ちてしまいます。とはいうもののペースはキープし続けていたビラヌエバ選手で、7回に強い左フックや右フックを断続的に決めてチャンスを掴み、連打でレフェリーのストップを呼び込んでいます。



ビラヌエバ選手は7勝(7KO)1分。ルイス選手は8勝(3KO)2敗1分。



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11 コメント

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Unknown (じょん)
2012-01-22 17:34:27
なぜリゴンドーの次の相手は数あるランカーの中から強いけど金にならないサーシャを選んだのでしょうか?
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Unknown (E君)
2012-01-22 18:54:32
リゴンドーVSサーシャの勝者が西岡VSドネアの勝者とやって欲しいです。
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Unknown (ふみ)
2012-01-22 19:15:44
残念ながら強すぎるがゆえの試合枯れの状況つづくでしょうね……。
バクティン戦もロシアに行っての防衛戦が前提でしょうし。
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Unknown (tarou)
2012-01-22 19:22:42
たしかにメイっぽいですね。仕留める時の瞬間的なスピードとか、圧倒的な反応とか。

決して無理して攻めにいかないので、無駄なパンチを浴びにくいでしょうね。スタミナがどれくらいあるのか気になります

サーシャとの試合は楽しみですね…。この階級最強は西岡かリゴンドーのどちらかだと思っていましたが、この圧倒的なパフォーマンスで、リゴンドーが一歩リードしているかな、と感じました。
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Unknown (Neo)
2012-01-22 19:39:32
相変わらず強いですね.特に左ボディは当たるまでも速いですが,当たってからも速いです.必殺技レベルですね.
サーシャ戦,ボクオタにとってはたまらない一戦なんですがね~金や人気には繋がらないでしょうか.
陣営はサーシャ戦に乗り気の様ですが,サーシャの左を攻略する自信があるんでしょうか?素人的には,サーシャの左や距離には,如何にリゴンドウとて結構苦労するだろうと思うんですが.
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Unknown (たこぼうず)
2012-01-22 19:53:20
リゴンドーの踏み込みの速さはさすがでした。既に能力的には階級トップなんでしょうか?

ですが今後スターになるためには積極性が必要だと強く感じました。
今回の試合では、1Rこそプレッシャーをかけて攻め立てたものの、それ以降カウンター狙いのラモスに付き合う形でお見合い状態が続きました。

アメリカで試合をする以上、勝つだけでは人気は出ませんし、ビッグマッチも組めません。今後に期待したいです。
とは言うものの、ドネア、西岡選手との試合は今すぐにでも観てみたい!
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Unknown (すとれいと・くーがー)
2012-01-22 20:02:37
相変わらずすごいボディ打ちますね、リゴンドーは。
日本ではドネアや西岡戦が見たいと思っているファンの方が多いでしょうが、個人的にはドネアやリゴンドーとモレノの絡みが見たいです。僕のアイドルたるウィテカーを彷彿とさせるモレノがこのレベルの相手に通用するのかが見たいです。無論、モレノの空気を読まない完封勝利を願っていますw
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Unknown (観戦記録のファン)
2012-01-23 09:49:01
私もモレノ戦が観たいです。
リゴンドーを空回りさせるテクもみたいし、
モレノの完璧な試合運びを崩す様もみたい。
ただ、モレノにしろ、ドネアにしろ実現するのかどうか…
(関係ないですが、メイとパックの状況を見ていると、ファンの望む試合なんてどれも決まらないのでは、と思えてしまう今日このごろ…)
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Unknown (Unknown)
2012-01-24 22:54:26
この辺の階級だとやっぱりモレノが不気味すぎる
ドネアにもリゴンドーにもポイント拾って勝ちそうな気がしてしまうw
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Unknown (リゴンドー)
2012-01-25 16:12:26
初見では「ちょっと相手に合わせ過ぎるな。もっと打っていけばいいのに」と不満を持ちましたが、観直してみると普通に圧勝ですね。
ラモスは、再開したとき既にやや意識が朦朧としているようにも見えたので、
離れ際のアッパーもけっこう効いていたのではないでしょうか。
この試合は見事でしたが、しかし居合い抜きのようなカウンター戦術を主体にした現在のスタイルより、
個人的にはアマで無敵だったときのように激しく足を使って動きながら戦って欲しいです。
体力的な不安があるのかもしれませんが、その方がリスクも少ないように感じますし、
モレノ、サーシャ、ドネアと戦う上でも有利でしょう。
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