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オードリー・ハリソン対マイケル・スプロット(2010/04/09)

2010-04-13 17:51:48 | ボクシング
欧州ヘビー級王座決定戦

シドニー五輪金メダリストの38歳の英国人オードリー・ハリソン選手(Audley Harrison)と元英連邦王者のマイケル・スプロット選手(Michael Sprott)との約3年ぶりの再戦は空位の欧州王座を賭けて英国ロンドンで行われ、ハリソン選手が劇的な12回TKOで勝利して欧州王座に就いた一戦でした。(体格比較)

3年前の初戦では衝撃的なワンパンチKOでの番狂わせの敗北に沈んだハリソン選手でしたが、この日の再戦では初戦のKOパンチのインパクトに匹敵する強烈な一発でドラマチックな勝利を掴む雪辱劇でした。
ハリソン選手のサウスポースタイルからの長い右ジャブ、左ストレートがリードした試合立ち上がりでしたが、2回に入ったスプロット選手の右ストレートでハリソン選手がちょっと効いてしまうなど、接近戦での右アッパーも含むスプロット選手の右のパンチに元金メダリストは苦戦を強いられます。
5回からはオーソドックススタイルに構えを変えて戦う時間を増やし局面打開を図ったハリソン選手。右構えから得意の左のパンチをリードで突いて行くボクシングはなかなか有効なものだったのですが、スプロット選手の強いパンチを要所要所で決められてなかなかペースを奪えません。

8回には、左ジャブ左アッパーの繰り返しでのレーザー・ラドック選手を彷彿させる迫力満点の攻めを見せたハリソン選手。このラウンドあたりから疲労の色が濃くなったスプロット選手の動きが落ちたこともあってハリソン選手がポイントを抑えるラウンドが続きますが、11回には再びスプロット選手の右アッパーや右ストレートの強い攻撃を決められて足取りを怪しくさせてしまいます。続く最終12回もラウンド開始から一気に出てきたスプロット選手の攻撃に晒されて後退させられたハリソン選手だったのですが、狙いすました左フックを痛烈に決めて熱戦に終止符を打っています。

クロスファイトでしたし、最終ラウンド。一度のダウンぐらいでは簡単に試合をストップする状況ではなかったのですが、レフェリーが躊躇なくストップを宣告した、宣告せざるを得ないほどの強烈なノックダウンでした。


ハリソン選手は27勝(20KO)4敗。スプロット選手は32勝(17KO)15敗。

Audley Harrison Knocks Sprott Out in Dramatic Fashion(Mark Vester/BoxingScene)
Audley Harrison Scores Sensational Last-Round KO Over Michael Sprott, Wins European Heavyweight Title!(James Slater/EastsideBoxing)
One Punch Saves Audley Harrison's Career(Jake Donovan/BoxingScene)
Alexander Dimitrenko: "I Will Beat Audley Harrison"(Ruslan Chikov/BoxingScene)

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