押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

北朝鮮の核実験

2006-10-09 22:10:59 | 気になる記事
北朝鮮が地下核実験を行った。予告から数日で、予想より早かった。安倍首相が訪中して、訪韓の最中だった。安倍訪中が訪米より先で、中国重視を象徴しているかに見えた。実際、Google Newsを開くとアジア、米国でそれはトップニュースだった。ヨーロッパではロシアでもニュース記者の射殺がプーチン政権とのきな臭い関係で関心が寄り高かった。
しかし、北朝鮮の地下核実験のニュースで安倍訪中・訪韓は影が薄くなったように見える。この実験で核実験阻止から核兵器廃棄へと一段レベルが上がったことになる。第二次大戦戦勝国の戦後支配というヤルタ体制はアラブ世界との新たな対立で、米国の言う対テロ戦争、新たな局面になりつつあったが、北朝鮮の核兵器保有で、北朝鮮の戦勝国論理に基づく核保有ということになった。インド、パキスタンの核兵器保有をなし崩しに認めて、北朝鮮の核保有を認めない、と言う事を論理的に説明するのは難しいのではないかと私は思う。
米国としては日本が北朝鮮の核保有に対抗して核保有を主張されるのが一番恐れている事ではないかと、この段階では思う。駐日米国大使が「日韓同盟を強化し、日韓を守る」と表明しているのはその現われだと思うのだが、穿ち過ぎだろうか。
東アジアはこれで戦時体制に近づいた、核の時計は進んだ。


最新の画像もっと見る