強きかぜ
右掌で炎とかざはな散らし
ひだりは初陽と我の背を押す
[2007年晦日に]
昨年のまとめ。
【公】
現職2年目として、初年度に撒いた(というより撒かれた)種が若干育った。
足場を踏み固めることに専心した一年であった。
そうして、ほんの僅かばかりであるが、次年度に向けての布石を置けた。
雌伏の時は、ようやく過ぎ去ろうとしているようだ。
【私】
自分が寝泊りするところが、「宿」から「おうち」に近づいた。
ひとりではないことのほうが、ひとりで生きるよりも怖いということを知った。
誰かがわたしに掛ける期待や情愛、憎悪がわたしの命をまた一年繋ぎました。
誰かがわたしに掛けるそれらの想いが途絶えてしまうか、あるいはわたしに掛ける想いを持つ者が居なくなってしまうときに、わたしの命がなくなるでしょう。
今のわたしは珍しく、誰かに何かを想われることで、もう一年を繋いでゆければと願っています。とても珍しく、今年という一年に何かしら眼に見えない期待をしてしまっているのかもしれません。
皆様、一年間ほんとうにありがとうございます。
今年も、様々な時間や想いの切れ端を綴ったこの反故紙を、宜しくお願い申し上げます。