部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

四段目

2010-05-03 | 文楽
●四段目

【杉酒屋の段】
【道行恋の苧環】
【鱶七上使の段】
【姫戻りの段】
【金殿の段】


四段目も、

 お

 も

 し

 ろ

 か

 っ

 た

 よ

 |

 

 



もう書くの飽きた。
心のメモ帳にはどっさりと20ページばかり綴られてるんだけど。

特に、鱶七については

・玉也鱶七、でかー!
・鱶七の「・・・でごんす」とか「鎌どん」とかの喋り言葉を津駒さんがいい味出してた。
 でも津駒さんの入鹿は恐くなかった

とか。

そして求馬。しつこいようだけど、求馬については何度でも言わせてもらう。
いたいけな少女のお三輪ちゃんに手をつけておいて、あんたって男は!
いい男だということは認める。
認めるけれども、結局お三輪のことも橘姫のことも、入鹿征伐の道具か。
そこに心はあったのか?ええ?そこんとこ、どうなの!?

しかし、簑助師匠のお三輪ちゃんを最初に見てしまった時の衝撃のせいか、お三輪ちゃんの「この糸めが切れくさった」とか「男を盗みくさって」とか、言葉遣いのキレっぷりの割に、どうも同情しづらくて。
「ちょっとー、あんた達、お三輪ちゃんのいじめ方がぬるいんじゃない?
 もっと激しくやんないと、お三輪ちゃんに同情心が湧かねーんだよ、
 なんだったらアタイがいじめ方教えてやろうか?」
と、スケバン刑事なキモチになった。

が、お三輪ちゃんが馬子唄を歌わせられる屈辱というのは、例えばセレブの集まるパーティーで
「あなた、ここで『ドジョウすくい』 おやりなさい。おほーほーほー」
と言われるようなもんかなー、と考え、脳内で自分が頬っかむりでドジョウすくいさせられているところを妄想してやっと、
「お三輪ちゃん、その屈辱わかるよ!」
と感情移入できたけど。



結局、題名の「婦女庭訓」というのは、愛する男のためなら命も惜しまず捧げるのが貞女の鏡であるよ。雛鳥しかり、お三輪しかり。
更には、娘の首を討つ定高も、兄入鹿を裏切る覚悟をした橘姫も、女たちはみな立派であったよ。

ってことなんでしょうか?

少なくとも求馬の深謀遠慮ぶりを称える成功譚ではないと信じたい。
求馬。いい男だということは認める。認めるけど・・・(エンドレスリピート)