部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

勧誘成功

2010-06-03 | 文楽
この前の5月公演に新入部員(仮)を引率したってことは既に言ったと思いますが。

その新入部員(仮)が、



「この前さー、雪姫が縛られて左遣いが抜けた後、後ろ向きで嘆く見せ場のところ。

 実は、あそこでオレ、感動して涙が出そうになった」


って、あんた今更かい? 今頃になってカミングアウト? という感想をぽつりと言っていたので、びっくり。

いやあ、長年つきあってますけど、泣いたのなんて1回も見たことないし、もっとこう、血も涙もない低体温人間だとばっかり思ってたんで、本当に驚きました。
あの舞台の上の人形と人形遣い、大夫、三味線の一体となった芸が、オットの心の琴線を震わせたことは確かなようです。


「へぇー、なんでそこで? そこって泣くようなとこだっけ?」

と、すっとこどっこいなデリカシー皆無の返答をした私こそ、血も涙もない人間と言えましょう。

いやぁ、しかし人間ってわかんないもんですね。 
私は夫のいったい何を知っていたんでしょう。知ったつもりで実のところはなんにもわかってなかったんじゃないか、ということを雪姫様に教えられたってことよ。



というわけで、新入部員(仮)は、晴れて(仮)が取れて入部。
次回の東京公演も行きたいそうです。 ふっふっふ。

地道な勧誘活動が実り、「文楽部(初級)」の部員がひとり増えました。
つっても、 部長(私) + 部員(オット)の2人(身内オンリー)ですが。

おかげで大阪の夏休み公演も「行ってきなよ」と言ってくれ、まったくもってしめしめ、であります。