今年一番の贅沢

今日は、友達が急遽誘ってくれて、歌舞伎座で仮名手本・夜の部。

なんとその席は、人生初、そしてきっと最後であろう、桟敷席！
ひゃ～～っ！
わたしのような庶民がこのような席に座っていいのでしょうか？
恐れ多くて、終始正座して座高１ｍ超で拝見しておりました。（ウソ）



今日も時蔵お軽は品があって、身売りして勘平と別れゆく場などは
お軽の哀れさがしみじみ出てました。

が、福助お軽になってからは、いきなりお茶目なお軽になって
幸四郎の平右衛門ともあわせて、どうもこの兄妹の悲哀というか身の不幸がいまひとつ伝わってこないような・・・

が、友達の

「遊女になって世の中を知った後のお軽、ってことで、これはこれでありなんじゃない？」

という意見に、ははぁなるほどねー、と。


そんな私の今日一番の注目は、「馬」。　

「でかっ！高っ！乗ってみたい！でも恐っ！」

と、最後の最後に堂々登場の馬に、目ぇ釘付け。


・・・そんな歌舞伎オンチの人間を桟敷に誘ってくれた友達に
感謝、感謝。


今日は腹具合も平穏無事だったのもあり、心から楽しめました。

その代わり、隣の友の腹が

「ぐぅぅう～～～っ（成駒屋！）」

「きゅうう～～～っ（松嶋屋！）」

と私の分まで盛大に大向う叫んでましたけど。ぷぷぷ。

備忘録

自分宛メモ。

●2/28（日）15：00～　鎌倉芸術館　「文楽への誘い」

●3/9 （火）13：30～　大田区民プラザ　文楽地方公演



早いな～、もう来年の予定だ。　
先へ先へとチケット取りしてると1年があっという間に過ぎるなぁ。

おかげさまで

ふぅ～、「通さん場」も途中退席することなく、最後まで無事観劇してきますた。

昨日からお腹がゴロゴロ言ってたので、お昼の楽しみ・お弁当は抜き。
飲まず食わずで挑みました！

そうまでする必要があるのか・・・たかが芝居見物で・・・

とも思うけど。

まあ、地獄を見るよりはなんぼかマシです。

おかげさまで、判官切腹でしーーーんとしてる時に、

「ぐぅぅうう」

と腹が盛大に鳴ってしまいました。

が、私の隣の席のお嬢さんも

「きゅぅううう～っ」

とそれに答えるようにお腹を鳴らしていたのが不幸中の幸いか。

私の腹は　　「松嶋屋っ！」
お隣さんは　「中村屋っ！」

って叫んでいたんですね。
ってことで。　



今日一番笑ったのは、私の中では伴内（團蔵）を差し置いて、
道行の時のお軽（時蔵）のすんごい速さの運針。←ぜんぜん笑うところじゃない

時蔵さんのお軽はほんとに可愛らしかったなー。眼福、眼福。


　雨の歌舞伎座

「下さん場」

今日はまた急に冬のよう、冷えるねー


冷えるといえば。

明日は歌舞伎座で　忠臣蔵　の予定。


どうぞワタシのお腹、一日大人しくしといておくれ～

頼むから、せめて四段目の「判官切腹」、いわゆる「通さん場」でだけは、
この前の悲劇　の時のような暴れん坊になりませぬよう。

（こういう事前の緊張がまた、悲劇の一因のような気も）