部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

2015年5月公演

2015-05-25 | 文楽
第一部>

 五條橋
    
 新版歌祭文
    野崎村の段
    
 吉田玉女改め
  二代目吉田玉男襲名披露 口上

 襲名披露狂言
 一谷嫰軍記
    熊谷桜の段
    熊谷陣屋の段


<第二部>

 祇園祭礼信仰記
    金閣寺の段
    爪先鼠の段
     
 桂川連理柵
    六角堂の段
    帯屋の段
    道行朧の桂川

  【配役表】



二代目玉男襲名ということで特に1部は連日満員御礼、とても賑わった披露公演でありました。

熊谷陣屋では玉男・熊谷、和生・相模、勘十郎・藤の局と今の人形陣の最高の形を見せてもらいました。
特に制札の見得の場面では今後これ以上のものを見られることはないのでは、と想う程、息をのむ見事さでしたねー
玉也さんの弥陀六も活き活きとして、舞台の上はそれはそれは素晴らしい布陣でありました。

床も咲・燕三の熊谷の物語などはさすがの見事さ、三者の思惑・想いを胸に秘めた緊迫感は素晴らしかったです。
このまま最後まで語っていただければ、どんなにかこの舞台がよい記念になったことか、と思わずにはいられなかった・・・
いられなかった・・・
いられなかった・・・ うわぁああん!


二部の桂川も玉男さんの長さん、めっちゃ長さんでよかった!
あの鬱々とした出からもう、40男の苦悩と滲む色気がね。
丁稚の長吉がなんと簑助さんという豪華さ。
ほんとはもっと悪いやつで毒もあるおバカなのに、簑助師匠が遣うとなんともあの可愛らしさよ。
床も嶋さんの鉄板の「とーぶーぞ とーぶーぞー」で悪かろうはずがなく。
しかしその後交代してからの長えみさんが若干爺さんくさくて…
最後の道行は、ビックリするくらい賑やかで華やかでしたね。
わたしはあのご陽気さは楽しいと思いましたけども、それよりもとーぞーさんの声に笑ってしまって。
演奏うんぬんよりもあの声に何もかも持ってかれた感じでした。

とか、いらん文句ばっかいってますけど、いいんです。野崎の段切りを寛治師匠で聞かれたから!
華やかな三味線ってほんとはこういうのなんじゃ?なんて思いながら。
口上のお声もお元気そうでしたし、これからももっとたくさんの演奏を聞かせていただきたいと願っています。