部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

鑑賞教室 (2011年12月)

2011-12-20 | 文楽
安達原のレポートを放り出したままなのが気にはなっているのですg・・・あたたたたっ

持病の癪が!


そうだそうだ、その前に鑑賞教室「曽根崎心中」に行っとこう。


しかし去年の秋からこの1年、よくよく曽根崎心中を観た(聞いた)なー、という印象。
今回のA・B班の2パターンも合わせて色んな組み合わせを見せてもらいました。

「えー、また曽根崎ぃ~?」

とかさんざっぱら言っておきながら、結局せっせと通ってるし。
じゃあ最初っから文句言うな、ですね。
何だって見るくせにいちいち四の五の言う小うるさい客。それが私。
ふたご座AB型。好きな食べ物はホタルイカの沖漬です。





今回人形は 
   Aプロ:お初・和生   徳兵衛・勘十郎 九平次・文司
   Bプロ:お初・清十郎  徳兵衛・玉女  九平次・玉志
でした。

清十郎さんのお初を楽しみにしてましたが、想像通り初々しい美しさのあるお初でした。
「覚悟の顔の美しさ」には見惚れたー。涙が伝っているのが見えるかのよう。

Aプロの勘十郎・和生さんコンビよりBの玉女・清十郎さんカップルに、25歳と19歳というふたりの若さと痛々しさ、切なさをみましたね。

徳兵衛がお初に「そなたは少しやつれたやうな」と言いながら手を取る所ですでに、Bでは慈しみ、Aではずばり、エロさを感じたもの。

和生さんのお初はもちょっとお姉さんで品の良い艶があり、しかも「お前も殺すが合点か」で芯の強さ・心意気にはっとさせれらて、ああ、ここら辺も違うんだなーと。

床は全般的に(道行は特に)Aの方が安定して聞こえましたが、実は今回、私の中で一番拍手を送ったのはBプロの生玉社前、睦大夫・喜一朗さんでした。

特に睦さんの語る徳兵衛がよかったんですよー、奥さん。
私がこれまで徳兵衛について抱いていた
 「大事な金を考えなしにほいほい貸すからだよ、ばっかだねーあんた」
という(ちっ。)と舌打ちしたい気持ちが起きなかったのがびっくりの親玉。

「男も立たず 身も立たず」がなんだか無性に身につまされてねぇ。すんなり同情してました。
よくよくお稽古を積まれたのでしょうなぁ、と知った風な口を聞きたくなるくらいでした。

睦大夫には今回の「キングオブ鑑賞教室」をわたくしから贈りたいと思います。

いらないと思うけど。












2012年12月公演

2011-12-06 | 文楽
さあ、12月。

またも久々の部活動です。部活なのに休んでばっかりだ。
でも部長なので退部にならないのが当ひとり文楽部のいいところ。


さて、12月は鑑賞教室A・Bチームでの「曽根崎心中」と本公演の「奥州安達原」です。

わたくしはまず、「あだちがはらを楽しみ隊」の一員として、楽しみにしていた安達原、行ってきました。


【奥州安達原】

    外が浜の段

    善知鳥文治住家の段

    環の宮明御殿の段




初めてで楽しみにしてましたが、想像以上に面白かった「外が浜」。
なんですかこれはっ。
いきなりのシモネタ炸裂で、びっくらこいたねー。

しかも一輔さんの長太女房(海女)のあの思い切った垂れっぷり!
うちのばあちゃん(故人)を彷彿とさせるものがあり。
そんでもって、なぜそれを一輔さんが…? と。
いや、一輔さんじゃなかったら、じゃあ誰ならあの垂れ乳が似合うのか、
と聞かれてもアレですけど。

それにしても、ここら辺りの男たちはどうも鼻毛が長いらしい。
長太は「アノ性悪が鼻毛の延びるに困りもの」と言われ、
庄屋も「長い鼻毛を砂にすり付け」。


実は、プログラムについている床本の気になる個所に印つけながら聞いていたのですが。
その床本、どうやら劇場に落としてきてしまった模様。

ど、どうしよう。

「鼻毛が」「長い鼻毛を」「帆立貝」「赤蛙」

とか、しょーーーもないところばっかり印付けてるのをもし拾った人に見られていたら…


それ、ワタシ、落としててません。誰か別のへんな人のだと思います。