2月公演も終わってしまいまいました。
通勤定期があるのをいいことに、通いも通ったり半蔵門駅。
そんな日々も終わり、淋しい反面ちょっとほっとしたりもして。
魂抜けて呆けたままの頭で、この2月公演を振り返ってみたいと思います。
【芦屋道満大内鑑】
葛の葉子別れの段
蘭菊の乱れ
文雀さん休演につき、和生さんの女房葛の葉、玉女さんの保名
三味線・清友さん休演につき 代演・団七さん
【嫗山姥】
廓噺の段
途中より紋壽さん休演につき 代演・勘十郎さん
そして私の拝見した日は綱大夫休演につき 津駒大夫
と、この公演中、特に一部は病気や怪我による休演が相次ぐものとなってしまいました。
ほんとうに皆様の一日も早いご本復をお祈りするばかりです。
こういった休演者が出ると、すわ、代演は?ということになりますが、もしこれがマンガやドラマですと、主人公のまだ若くておっちょこちょいの弟子に向かって師匠が、
「代わりはお前や」
ってなことになり、弟子は
「ええええ!? お、俺ですか??
そんな急に・・・ 俺にはできません!」
と腰が引けるところ、
師匠:「知っとるで。お前がだーれも残ってない稽古場で
毎晩遅くまで稽古しとるんは。
(ここで照明落ちる)(BGM:オルゴール系)
それは何のための稽古や。
いつかお客さんに 俺の「しゃべくり」を聞かしたろ、
お客さんを泣かしたり笑わしたりしたろ、
そう思てのことちゃうんか。
ええか。 今、ここが大きなチャンスや。
この二度とないチャンスを、あかん、できません、言うて
お前は捨ててしまうんか!
『やります、やらせてください』言わんかい!」
弟子:「し、師匠・・・(涙)
やります。やらせてください!
ありがとうございます!」
ところが、そのやりとりを柱の陰で立ち聞きしていた主人公のライバル(金持ち・御曹司・縦ロール)の取り巻きである意地悪な先輩たちが、「生意気なっ」と、トゥシューズに画鋲を入れる、レオタードは鋏でずたずたにする、本番用の衣装はこっそりごみ置き場に捨てる、挙句の果てに出番前に階段から突き落としてダンサーの命の足首を捻挫させる・・・・って誰がバレリーナやねん!
とまあ、こういった具合で、わずか数時間で済むやりとりを4、5回かけて連載(「巨人の星」とか「ガラスの仮面」だったら最低1年)するところですが、そんなことに1か月もかけてたら公演が終わってしまうので、現実にはそんなしょーもない出来事は一切ないわけですが。
しかし、私としては、現実でもそんな風に思い切ってうんと若い人の起用があってもいいのになー、と思わないでもない。というか、むしろ見たい。
それでもし舞台でボロボロだったとしても、私は「金返せ!」なんて怒らないし、むしろ「おいしい」と思うくらいですけどね。
そんないい加減な客は「もう来んな」と逆に怒られるんでしょうけど。
あ。またこうやってどうでもいいことを長々書いてしまったせいで、本題の感想を書くスペースを失ってしまいました。スミマセン。
通勤定期があるのをいいことに、通いも通ったり半蔵門駅。
そんな日々も終わり、淋しい反面ちょっとほっとしたりもして。
魂抜けて呆けたままの頭で、この2月公演を振り返ってみたいと思います。
【芦屋道満大内鑑】
葛の葉子別れの段
蘭菊の乱れ
文雀さん休演につき、和生さんの女房葛の葉、玉女さんの保名
三味線・清友さん休演につき 代演・団七さん
【嫗山姥】
廓噺の段
途中より紋壽さん休演につき 代演・勘十郎さん
そして私の拝見した日は綱大夫休演につき 津駒大夫
と、この公演中、特に一部は病気や怪我による休演が相次ぐものとなってしまいました。
ほんとうに皆様の一日も早いご本復をお祈りするばかりです。
こういった休演者が出ると、すわ、代演は?ということになりますが、もしこれがマンガやドラマですと、主人公のまだ若くておっちょこちょいの弟子に向かって師匠が、
「代わりはお前や」
ってなことになり、弟子は
「ええええ!? お、俺ですか??
そんな急に・・・ 俺にはできません!」
と腰が引けるところ、
師匠:「知っとるで。お前がだーれも残ってない稽古場で
毎晩遅くまで稽古しとるんは。
(ここで照明落ちる)(BGM:オルゴール系)
それは何のための稽古や。
いつかお客さんに 俺の「しゃべくり」を聞かしたろ、
お客さんを泣かしたり笑わしたりしたろ、
そう思てのことちゃうんか。
ええか。 今、ここが大きなチャンスや。
この二度とないチャンスを、あかん、できません、言うて
お前は捨ててしまうんか!
『やります、やらせてください』言わんかい!」
弟子:「し、師匠・・・(涙)
やります。やらせてください!
ありがとうございます!」
ところが、そのやりとりを柱の陰で立ち聞きしていた主人公のライバル(金持ち・御曹司・縦ロール)の取り巻きである意地悪な先輩たちが、「生意気なっ」と、トゥシューズに画鋲を入れる、レオタードは鋏でずたずたにする、本番用の衣装はこっそりごみ置き場に捨てる、挙句の果てに出番前に階段から突き落としてダンサーの命の足首を捻挫させる・・・・って誰がバレリーナやねん!
とまあ、こういった具合で、わずか数時間で済むやりとりを4、5回かけて連載(「巨人の星」とか「ガラスの仮面」だったら最低1年)するところですが、そんなことに1か月もかけてたら公演が終わってしまうので、現実にはそんなしょーもない出来事は一切ないわけですが。
しかし、私としては、現実でもそんな風に思い切ってうんと若い人の起用があってもいいのになー、と思わないでもない。というか、むしろ見たい。
それでもし舞台でボロボロだったとしても、私は「金返せ!」なんて怒らないし、むしろ「おいしい」と思うくらいですけどね。
そんないい加減な客は「もう来んな」と逆に怒られるんでしょうけど。
あ。またこうやってどうでもいいことを長々書いてしまったせいで、本題の感想を書くスペースを失ってしまいました。スミマセン。