部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

2012年11月◆仮名手本忠臣蔵

2012-12-03 | 文楽
通し狂言
 『仮名手本忠臣蔵』(かなでほんちゅうしんぐら)

 【第一部】 
 大  序   鶴が岡兜改めの段
        恋歌の段
 二段目   桃井館本蔵松切の段
 三段目   下馬先進物の段
        腰元おかる文使いの段
        殿中刃傷の段
        裏門の段
 四段目   花籠の段
        塩谷判官切腹の段
        城明渡しの段
 五段目   山崎街道出合いの段
        二つ玉の段
 六段目   身売りの段
        早野勘平腹切の段 
 
 【第二部】
 七段目   祇園一力茶屋の段
 八段目   道行旅路の嫁入
 九段目   雪転しの段
        山科閑居の段
 大  詰   花水橋引揚の段



公演が終わってから1週間以上経ち、12月の東京公演も始まろうとしているというのに、まだ11月のこの「忠臣蔵」のことをぼんやりと考えたりしている部長。略して「いる部長」。別に略さなくてもいい部長。

楽前日・楽日と二日続けて一日中劇場に居座ったのですが、思えばそんな苦行、わたくしなまけもの部長が文楽を観に行くようになって初めてだ。
早朝新幹線に乗って大阪に入り、そのまま10時から夜の9時まで座りっぱなしって、ああた!
どんなアイドルのコンサートに行くのか、って程の意気込みですよ。行ったことないけど。

それでも、懸念していた腰痛・腹痛・眠気の三大不安要素を吹き飛ばしてくれるほど、濃くて熱い舞台が繰り広げられていて、気付けばその渦にくるくると飲み込まれていたのでした。


この感覚、経験を思い出として記録したい気持ちは山々だけど、なんとなくうまく言葉にならないんだなーこれ。
熱い感動のキモチを素直に表に出すのが苦手、そんなの恥ずかしい、カッコ悪い、というひねくれ者部長だからかもしれません。略して「くれ部長」。

そんなひねたばばぁが、大序、しょっぱなの希さんの

「嘉肴ありといへども食せざればー」

を聴いた瞬間、ぶわっと色んな汁が目から鼻から吹き出しそうになったのだから恥ずかしい。

重鎮の師匠方の休演などもありギリギリの布陣での公演だったとは言え、その中ででき得ることをすべて出すしかないという気迫のようなものが舞台から押し寄せてきて圧倒された部長。
略して「された部長」。 (もうええて)



後々のために、ちょっとずつ思い出しながら感じた事をメモしていこうかなと思います。

が。
明日から12月公演・・・

あたま切り替えないといけないので急いでやらねばとあせる部長。略して「あせる部長」。もう略してすらいない部長。