日中の暑さから最高気温競争の勢いはなくなった。
そして夕暮れ時が美しい季節になり始めた。
西の空をぼんやり眺めていると、極楽浄土の一風景にもこんな景色がきっとあるような気もする。
「さぁ、やるぞ!」と気合を入れ直して立ち向かおうとすると、
また不良の報告があったり、受注予定の仕事が予定より遅れスケジュールが狂ったり、機械の故障が起こったりして
足をすくわれたり、肩透かしを食ったり、足止めを食ったりと向かいたい方向へ向かわせてもらえない事がよくある。
そこへ、あって無いような休日・現金・時間ばかりが気になって、
借り物ばかりの生活にむなしさや、やるせなさや、不安が肩を抱いてくる。
そんな時に出会う夕焼けの美しさに、慰めを通り越した解放感に似た安堵感を感じることがある。
今年に入ってすぐにも、お世話になりっぱなしだった先輩が他界された。
そしてまた、お世話になり、可愛がっていただいたにも関わらず、何一つ応えることのできなかった先輩の訃報に接した。
御二方とも還暦までに数年残したまま旅立たれた。
焦る必要もないし、とても照らし合わせうる方々でもないと頭が言う傍で、感情は黙ってはいない。
もう眺めているのだか、立ち尽くしているのだか、大きく揺れる心に身体がついていけていない。
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